Winged-White 雑感 2001/07 Notes
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【靖国神社】 2001/07/28

 こちらも色々ともめているようです。ワールドカップを前にして、どうしてこんなにこんがらがっているのか、なんともやりきれません。

 靖国神社に祀られている人々の全容が、気になっている今日この頃です。空襲や原爆で命を落とした民間人の方々も、国事に殉じた(殉じさせられた)とは言えないでしょうか。軍属だけというのでは、あの戦争を曲解することに繋がるような気がします。(反対に、『A級戦犯』とか今だに云々するのは、人道無視の戦勝国裁判の蒸し返しで、非道徳・時代錯誤に過ぎるのではないでしょうか。余談ですが、「ひめゆり部隊」が合祀されていると最近知り、感慨無量でした。)
〔※2001/08/06『国に殉じ、(主に)戦死した軍属』ということで、乃木将軍や東郷元帥は祀られていないらしい。また西郷隆盛等も祀られていないそうだ。〕

 「二度と戦争を繰り返さないために」公式参拝するのなら、いっそ、七三一部隊、南京虐殺、あの戦争に関連した全ての死者も、合祀されていけばいい。それなら、全アジア同朋の平和と協調のために、靖国神社は日本人にとってより意義深いものとなるだろう。護国とは、明治天皇御製の歌にもあるとおり、近隣との協調によってこそ、全きものとなるはずだ。諸外国の人々をも偲び、自省を含めて平和への祈りを捧げることに、誰が反対できるんだろう。

 あるいは――、政教分離に配慮するなら、公式参拝ツアーを色んな宗教施設に繰り広げ、平和への祈りを捧げればいい。もちろん、近隣諸国の犠牲者記念碑も忘れずに。そうすれば、靖国神社参拝=皇国(軍国)主義というリンケージからも、解放されるのではないだろうか。

 靖国神社は明治時代に建立され、国家神道のメッカとなった。が、戦後は一宗教法人として再出発している。ちょうど日本国そのものと同じように。
 神社は元々政治利用すべきではない、より崇高な場所だろう。世界の内面との交信をし、自己の内面に調和と統合を得る、非常に私的な場所だと思う。なればこそ、国としてではなく、人として――日本国としてではなく日本人として、参拝してほしい。

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【デモか暴動か】 2001/07/25

 ジェノバ・サミットでの『デモ』、非常に痛々しいです。
 『暴動』の参加者が射殺されたり、銀行のATMが破壊されたりなんて、どうにも信じられません。反グローバリゼーションって、もっと平和的な、強いて言えば植物的に波及するはずのもんじゃないんでしょうか。
 極右・極左もごちゃまぜになっていたらしく、ただの『暴動』に陥ったのは、三者ともに無益でありましょう。これでは全部ひっくるめてアナーキストと位置付けられても、否定できません。

 しかし……、なんだか今や、思想の最先端は、アメリカからヨーロッパに舞い戻った気がします。暴動=義とは口が裂けても言えませんが、極端な人がいる分、真剣に考えてきちんとした行動をする人も、多いのではないでしょうか。

 資本主義の限界――しかし、ちゃんとした代替案は創造できるだろうか?
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【再びミサイル防衛】 2001/07/20

 しつこいようなんだけど、どうして中国・ロシアは、米国のミサイル防衛に反対できるのだろうか。
 相互確証破壊戦略によって、自国のアメリカ向けの先制攻撃用核ミサイルを増やさなければならなくなるから――冗談じゃない。それはアメリカ国民を燃やす、魔の炎だ。
 そこまでして先制攻撃の機会を得たいということか。戦争がしたいだけの様に聞こえる。絶対に許せないぞ。もしそれが実行されるなら――僕はアメリカ国民とともに、最後までその魔と戦い続けるだろう。

 反対に考えてみる。アメリカが完全なMDを手に入れるということは、一方的核攻撃の機会を得るということだ。――冗談じゃない。それは中国国民を燃やす、魔の炎だ。
 そこまでして一方的攻撃の機会を得たいということか。(しかし『防衛がしたい』ということが即ち、『攻撃をしたい』という理屈には、ならないはずだが。)
 核攻撃の機会を温存したいだけなら、絶対に許せないぞ。もしそれが実行されるなら――僕は中国国民とともに、最後までその魔と戦いつづけるだろう。

 何か子どもの喧嘩のように思えないだろうか? どこに正義がある?? 幼稚なリクツで、市民の命が危険に晒されているなんて事態は、絶対に許せないぞ。
 核兵器というものは、人間の恐怖心や敵愾心を顕在化させる。(これは人類の試練といっても、いいだろう。)
 ――僕は最後までその魔と戦いつづけるだろう。……誰と、ともに??? どうやって???

 『和して同さず』。別に僕一人であろうと、かまわないけどね。

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【都市生活】 2001/07/17

 昨日弟と『上水道と下水道、どっちが大事か?』と、ヘンな談義をしてました。先の阪神大震災では、上水道の被害は生活復旧に大きな支障となったりもしました。

 少し考え込んでしまったのが、『都市の住民というのは、本当に人工の基礎の上に暮らしている』と、いうことです。
 『便利だから、それを使っている』――しかし代替手段は無し。恐ろしいほど無防備なんですよね。現代人というのは。
 「元々ロビンソン・クルーソー状態で生きることは、不可能だ。都市の生活方法に準じてしまおう」と、むしろ割り切る方が率直なのかもしれません。

 エアコンつけっぱなし、車もアイドリングしたまま。自転車も本来ケシカランところでも、他人も置いてるしいいや。ペットボトルは軽いし便利だネェ。どうせ掃除する人もいるんだし、とか言ってタバコとかもポイ捨てしまくって……うーん。

 でもこれ、すごく地に足ついてない生活みたいな気もするなぁと、思えてきたのです。たまには、井戸の水汲みでもした方がいいような気がする。
 どうもカゴの中の鳥のような(←カゴから出れるのかい?)。
 そのくせポリシー全く無しのような(←オマエの『ポリシー』ってのは、ホントに正解なのかい?)。
 ――いかに生きるべきでしょうかねェ、この世界では。

 僕はどこに消えていくんだろう? どうせなら、光の中へ消えたいねェ。

 蛇足ですが――、上下水道はどっちも大事だと思います。保守に努める水道局のみなさんに、感謝いたします。
  ○「誰も一人では生きてゆけない」
 →◎「誰も一人では生きていない」

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【歴史教科書問題、続く】 2001/07/12

 最近、新聞やニュースから離れていたのですが、続いているようですね。
 僕自身は、35項目の韓国の修正要求をきちんと把握できないので、なんともいえません。ネットで検索しても、35項目を全部列挙してあるページがヒットできないでいます。誰か知りませんか?

 しかし色々なところで、韓国側の具体的要求から離れたところでの意見交換がされているのは(例:「甘やかすな!」等など)、どういうことなんでしょうか。
 史実から離れたところで「韓国・中国の内政干渉ばかり聞いていては……」とか、「友好にヒビが入っては……」とか論ずるのは、水掛け論のような気もします。

 冷静かつ公正な歴史事実への認識、そして明日の国際的協調に対する熱い想い――当たり前の話なのですが、この二つがごちゃ混ぜになって(そして往々にして自分の愛国心もごちゃ混ぜにして)論じられると、感情的な泥仕合になってしまいます。このことは、双方がきちんと自制していなければなりません。

 35項目、すべて徹底的に真実を洗い出してみて、その上で歪曲に該当するかどうか、対話を持つべきだと思います。

 しかし……一体いくつ『リットン調査団』が必要なんだ!?

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