Preface/Monologue2021年 9月


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上高地・河童橋から望む奥穂高岳(中央奥)

ここまでのCover Photo:上高地・河童橋から望む奥穂高岳(中央奥)

4 Sep 2021

”リーダー”とは松明をかかげ、人を自発的に行動に導くもの。

人を動かすには説明が必要。ひとは腑に落ちて初めて積極的に動く。
念仏を唱えていても納得する人は少ない。
(ありがたがるひとがいるかもしれないが)
人を動かすのに恐怖やら忖度やらを用いるのはリーダーとは言わない。

保身に汲々としたかたはリーダーの器ではなかった。
どのような器であれ、中身もなかったように思える。

5 Sep 2021

散歩をかねて日帰り入浴施設へ。
地下から汲み上げた温泉に浸かってかりそめの旅行気分。
病は気から、の反対で、健康は身体から(と言うのかどうか)。


J1川崎、ルヴァンカップ8強で敗退。

浦和戦の第二戦、終盤に3-1になったときにはこれで安泰と思ったものの、ユンカーに決められ、後半アディショナルタイムに交代で出たばかりの槙野に決められ、アウェーゴール数で上回られて劇的な敗戦。

先日リーグで福岡に負けたときとは比べものにならない喪失感。なにせカップ戦なので。しかしさすがユンカー、さすが槙野。その槙野をFWとして送り出したロドリゲス監督の采配にも脱帽。

まぁこれで試合数が減ったので休みが増えたと思えば悪くない、と思うしかない。なにせ離脱者故障者続出のなかば非常事態なので(ジェジエウは戻ってこれたけど)。

9 Sep 2021

久しぶりに地方に住む親戚に電話する。

人口が多くない地域では、感染者が出ると、すぐどこそこの誰、とわかってしまうそうな。

なので遊びにはおろか町中に買い物にも行けない、はやくなんとかなってほしい、と嘆いていた。

12 Sep 2021

観光シーズンが来る前に、日光の半月山と社山へ。


土曜日の半月山は、山にガスがかかる天気のせいか、昼前に上りだしたせいか、山中では一人にしか会わず。それだけ静かな山だった。

登り出しでは男体山の山腹と中禅寺湖が窺え、茶ノ木平では日が差したものの、半月山展望台では見渡す限り真っ白な霧。こういうときは見晴らしのない山頂でひっそり暖かいものをつくって飲むのが最良の選択。

車道が併走しているし、ハイキング気分で歩けるみたいなことがガイドされているけれど、急登もあってそれほど楽なコースではないかと。とくに在宅勤務が祟って足腰が弱った身には。


日曜の社山はうってかわって好天。しかし前日の疲労が抜けず、自分をだましだまし山頂まで連れて行く。

長い湖畔歩きの後に峠に上がって本峰への登りが始まるのだけれど、三角錐の山なのでけっこうな急登。意識してゆっくり歩き、半時ごとに休むようにしたのでなんとかなった。なのでだいぶ追い抜かれた。社山はわりと人気あるらしい。

登るほどに昨日の無展望を補って余りある眺望が広がる。男体山、中禅寺湖はもとより、戦場ヶ原の上の太郎山、山王帽子山、日光白根山、温泉ヶ岳が見るたびに格好良くなっていく。振り返れば昨日歩いた半月山の稜線が一望に。

展望のない山頂を越えた先の草原では、皇海山、庚申山に備前楯山が。足尾の谷は、だいぶ回復したらしいとはいえ、鉱毒の煙害で地肌が剥き出しになった斜面がまだそこここに。


社山の急傾斜は、登りより下りで堪えた。帰路途中にある板東札所十八番立木観音に参拝し、本堂の階段を上がるところで足が痛くて難儀した。

14 Sep 2021

ブログ化しないできた本サイト。
しないのですけど。(すれば容量無制限だけど)

いまや無料範囲を超過して課金が発生。
近日中に古いのを削除しようと思案中。

(だいぶ前にも同じことを考えた気も…
 そのときはファイル圧縮で回避、しかしそれも限界。)



川崎、ACL敗退。

これでさらにリーグ戦に集中できる・・・と思いたい。

17 Sep 2021

川崎市民ミュージアムの取り壊しが決定。


2019年の台風19号での浸水被害により、地下収蔵庫内の貴重な収蔵品が水浸しに。それから2年、再開することなく当地での30数年の歴史に幕。

決まったのは取り壊しの方針のみで、時期は未定、再建にしても移転ありきでの検討されるとのこと。(移転はしなくてもよいのではと思うのだけれど、公共交通機関でのアクセスが悪いのは否めない)


まだラゾーナもミューザもなかったころ、川崎に美術館(と博物館の複合施設)ができると聞いて、川崎も文化都市に近づいてきたかと喜んだものだった。

初期の頃に催された『道祖神の源流』展は、それは迫力があった。道祖神というと石仏ばかりしか脳裏に浮かばなかったのが、背丈以上の藁でできた巨大な塞ノ神の実物が展示されていたのには驚いた。こういうのが毎年つくられ集落の入り口に据えられたところもあったという。双体道祖神にしろ藁製の塞ノ神にしろ、害をなすものを入れさせないためのもの。昔日の考え方の本質に触れたかのような気がした。

ダムや法面補強を神話的な光景にまで高めた写真家の柴田敏雄を知ったのもここでだった。そういう写真を撮ったら売れるのではと思っていた素人写真家は、そのアイディアを遙か前に具現化していた大画面の写真を見て仰天した。それまでは山に行って写真を撮るにしても、できるだけ人工物は入れないようにしていたのだったが、そのこだわりはなくなった。


その後、予算が乏しくなり、企画展も小粒のものが増えていったが、マンガ作品の収蔵にも力をいれているとあって原画展とかも行うことがあり、これで平野耕太の『ヘルシング』や『ドリフターズ』の原画を見ることができた。セラス今でもカッコいい!(ドリフターズは続きが描かれるのか?)

映画フィルムの収集もしていて、ここでしか見られないというものを格安で見たり、円筒分水の紹介とか、市内に残る文化財の紹介とかも(頻繁に見に行くものではないにしろ)、貴重な展示だった。


旧多摩川河川敷に建てた建造物の地下に収蔵庫を造るという設計の誤りが、最終的に取り壊しの結果に。(山の上に建っていたなら致命傷にはならなかっただろうけど)

新施設がどこに建てられるのか不明だけど、次も美術館・博物館の複合施設になるらしい。いずれにせよ、これらは儲けるための施設ではないのだから、商業主義的な内容空疎なものにならないことを祈りたい。

19 Sep 2021

台風一過の好天、板東札所10番の正法寺へ。


東武東上線の高坂駅に出てバスに頼らず歩いて行ったものの、途中の交差点で右に曲がるべきを直進してしまい、一度渡った関越自動車道を再び渡ることになってようやく道間違いに気づく。

素直に戻ればよかったのを近道して修正しようとしたのがまた間違いで、行き止まりのクロスカントリーコースを谷あいに探索した上、山の上にある東京電機大学理工学部にまで行ってしまい、高坂丘陵をめいっぱい堪能する羽目に。


いわゆる怪我の功名で大学キャンパス付近からは奥多摩の大岳山と富士山が重なるように並ぶ姿を望見。神奈川県民としてはなかなか珍しいものを見られた。正法寺近くの物見山という高みでは筑波山を遠望した。

正法寺は虹梁や欄間の彫刻が見事な白木造りの観音堂が見ていて飽きない。背後の白い崖と傍らの樹齢700年の銀杏がまた見応えあり。昨今の状況から薬師堂も特別開帳されていた。早期沈静を祈って合掌。


参道に連なる家々の軒先には江戸時代にその地にあった家の屋号が木の板に刻まれて掲げられており、××旧宅跡、とかの札などより遙かに風情があった。

参道を出た先には伝奇的な言い伝えのある沼と、さらにその先には県下2番目の大きさの板碑。なかなか見るところの多い土地で、当初予定では高坂の隣駅である東松山から吉見観音にも回るつもりだったが時間切れ。そもそも最初に道間違いしなければよかったのではあるけれど。

22 Sep 2021

ようやく音楽認識ソフト”SHAZAM”の存在を認識。(話には聞いていたものの…)

何十年も前のエアチェック録音カセットテープを引っ張りだして再生し、誰のなんという歌なのかわからないのを聴き取らせてみると、すぐに答えが。

マイナーらしいインスト楽曲はダメなのがあるみたいだけれど、これはじつに便利。今さらながら。


J1川崎、難敵の鹿島に1-2で逆転勝利。

先制され、しかも劣勢の試合運びに、いや今日は負けかな、と思ってたところ、82分に交代で入ったばかりの山村が脇坂のFKに合わせてヘディングゴールを叩き込む。山村凄い。凄すぎる。

これで球が回り出す川崎。アディショナルタイムも終わりかけの94分、これも後半途中から出場の宮城天が落ち着き払った無回転シュートを突き刺し、逆転に成功。天ちゃんここで決めるかリーグ初得点を。

なかなかに快哉を叫ぶ価値のある勝利。監督のオニさんの采配が光る光る。タニも復活して善哉善哉。

24 Sep 2021

連日、コップの中の嵐。

26 Sep 2021

午後から雨模様なので、先週に引き続き板東札所巡りを。板東三十観音霊場十一番札所、岩殿山安楽寺。東武東上線東松山駅から徒歩で一時間15分くらい。往復するだけでも半日のウォーキング。


駅を出てしばらく歩き、都幾川を渡って横穴式墳墓群である史跡「吉見百穴」を眺め(雨だし時間もないしで有料の敷地内には入らず外から遠望のみ)、都幾川から滑川へと替わる堤上を歩く。

川縁にはかつて百穴温泉なる旅館もあったらしいが、いまや建物は廃墟化して緑に飲み込まれようとしていた。その背後から鳥威しのような爆音が頻繁にしては地域一帯に騒音を響かせている。どうも私的な射撃訓練場のような気がする。


堤が橋に出会ったところで車道を右へ、緩やかに起伏する丘陵地帯を貫入する車道を辿る。尾根筋というのも憚られる穏やかな高みを二度越すと巨大な標柱が表れ、広い参道の先に佇む予想以上に広いお寺へ。

山門を登ってくぐると、本堂の右手に三重塔が。北関東の山間ならともかくこんなところにと驚く。江戸時代初期に再建されたという塔は、それ以前の半分ほどの高さとはいえ、24メートルもあって見るものを驚かす。雨に濡れた参道の輝きがひときわ静けさを感じさせる。


門前には、食べれば年内の厄を落とすという団子を食せる店があるのだけれど、寺を出た時刻が少し遅くて来たときは開いていたのが閉まっていた。東松山はスリーデーマーチの町なので歩くコースはたくさんあるらしい。(駅前には”ウォーキングセンター”なる施設まである。)次来たときにこそ厄を落とそうと思う。




J1川崎、湘南に2-1で逆転勝ち。

前節の鹿島戦に続き、試合終了間際に勝ち越し点を決める劇的さ。今節は知念がゴール。知念のゴール自体も素晴らしいが、ゴールライン近くまでドリブルで進入した旗手から脇坂→橘田→山根→家長とピッチを広く使ってパスを回した末のクロスに応えたものなのでうれしさもひとしお。

同点弾の旗手も久しぶりのゴールで感慨深い。CBの組み合わせが山村と車屋先生というのも新鮮。先生祝復活。じつに落ち着いていて、例によってじつに正確な左足フィードも見せてくれていた。

とはいえ、チーム全体として開始から少なくとも2/3くらいはかなり苦労していた印象。湘南侮り難し。連戦はあと2試合。なんとかどうにか。

29 Sep 2021

漫画家さいとう・たかを氏、逝去。

ゴルゴ13が最も有名だろうけど、時代劇の劇画でも味のある作品多数。一時代の終わりを感じる。しかし凄腕スナイパーの物語はプロダクションの手によって続けていくという。故人の遺志とのことだけど、これこそ創作者冥利というものでは。

ご冥福を。


J1川崎、前々節の鹿島、前節の湘南に続き、これも難敵の神戸に3-1で逆転勝利。

大迫アシストで武藤に先制点を取られたときは、こりゃ今日は3点くらい取られて負けか?と不信心なことを考えもした。なにせみな超過密日程の連戦と海外遠征帰りのホテル缶詰で疲労困憊。前半はとくに神戸の圧に押されていた。

そんななかでよくぞ後半にギアを上げて試合をひっくり返したと思う。OGを誘発したクロスを上げたミキが、得点になったことを見て、喜ぶというよりも雄叫びを上げていたが、精神力勝負だったことの象徴かと。そのミキが珍しく交代で退いたからなにかと思えば足が痙攣していたと(前節の山村や知念と同様)。やはり交代で退いたレオはベンチに戻る前に等々力のトラックで大の字になっていた。

次もまた中二日で、しかもこれまた難敵のFC東京戦。もう難敵しか相手に残っていないのかというくらいの難敵の連続。なんとか勝ち点を取って、心地よく中断期間に入って休養を。


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