Preface/Monologue2019年 10月


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機上からの岩手山。カルデラ地形が明確。
ここまでのCover Photo:機上からの岩手山。カルデラ地形が明確。
1 Oct 2019

『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』、
50周年記念エディション。
先日、ホワイトアルバムの同エディションを購入したので、これも購入。

ミニコンポで聴いても、とにかく豪華な音になっているな~、と。
まさにまったく別な録音のよう。新たなステレオバージョンの音。
ア・デイ・イン・ザ・ライフのオーケストラクレッシェンドなど、
聞こえなかったものまで聞こえるかのよう。
そしてあの中盤のスキャット。まるで別物。

従来聴いていた、やや痩せた音も、
若者のやるせなさを表しているようで捨てがたいのだけれど、
この贅沢な響きは、昔歩いた山を久しぶりに歩いてみたら、
まるで新鮮なものに思えるかのごとし。

それにしてもルーシー・イン・ザ・スカイ・・・の絢爛なこと!
2 Oct 2019

航空機やらトウモロコシやら爆買いして、
国家予算は100兆円を超えて、
もっと節約すれば?と思うところに、消費税増税。

増税分がすべて社会福祉費に使われるのならまだしも、
上記および裕福な方々の所得税減税分とかで帳消しにされる。

いや、マスコミやらSNSやら使った宣伝効果は多大。
注意の矛先をポイント還元にすりかえたりして。
それでも足りないとばかり、近隣諸国の不穏さまで。
6 Oct 2019

ボッカをするひとは、
ヘルニアとか座骨神経痛とかにはならないのだろうか。
そうならないように上手く背負ってるのだろうか。

腰痛持ちになってきた身にはそんなことが気になる。
重たいザックで幕営山行を繰り返すひととかも・・・
9 Oct 2019

足腰に疼痛。
筋肉痛とばかり思ってたら、神経痛らしい。
いくらストレッチをしても、整体に行っても、治らないわけだ・・・
しばらく、余り重たい荷物は背負えない模様。

J1の川崎、ようやく復調してきたかな・・・
みなが楽しそうにプレーしているのを見るとこちらも楽しい。
リーグ戦もルヴァン杯も、諦めずに進んでいってほしい。
12 Oct 2019

台風19号。
15号もひどかったけど、これも劣らず。

多摩川の水面が堤防の幅いっぱいに広がったのは、
久しぶりなはず・・・

入間川や千曲川が氾濫したとか。
山間の小さな川は、人知れずもっと氾濫しているかも・・・
13 Oct 2019

台風19号。


亡くなった人、少なからず。けが人多数。
川がいくつも堤防決壊、その数倍の数が氾濫。被害甚大。
台風が去ったあとも、水害は拡大している模様。
( 豪雨に見舞われた山地からの水は、遅れて下流にやってくる。)

この事態を、この日の午後の、なにかの会合挨拶で、
「まずまずで収まった」とか評した、とある与党の幹事長がいるらしい。

どこかの自治体では、昨夜だか、避難させてくれと頼んだホームレスを、
居住民ではないからと、門前払いしたという。

無神経さが堂に入っている。
ただでさえ憂鬱な気分を、さらに憂鬱にさせてくれる。


台風接近中、頻繁に、避難しろと、行政機関からメールが飛んできた。
このあたりの指定避難場所は公営の学校。
しかし川が氾濫すれば体育館は水浸し。

体育館には二階はない。ならば校舎に逃げ込むことになるけれども、
そもそも、体育館にせよ、校舎にせよ、いま開いている?
メールには何も書いてない。ただ避難しろとだけ。
(問い合わせてみるのだった)

思えば、避難指示は出した、という言い訳を、
半日聞かされていた気がする。

考えてみれば、学校の施設は、
地域に住む千人単位の人間を収容できる?
じつは最初から、形だけ。


もし都会で、千曲川の堤防決壊のようなことが起こったら?
ヘリで救出されるのを待っているうちに、
衰弱死してしまうかもしれない。



ラグビー日本代表、決勝トーナメント進出。
いっとき、イヤなことを忘れる。
13 Oct 2019

台風19号。

その被害は交通機関にも。
JR中央本線は、高尾-大月間で、「当面の間運転を見合わせます」。
中央自動車道も、八王子-大月間が一週間程度、通行止めだそうな。
いずれも土砂流入のため。

箱根登山鉄道は、年内には復旧しないのでは、との見通し。
こちらはかなり大変そうだ・・・
ただでさえ急峻な地形のところで、レールが宙吊りになったりしている。
復旧したら、応援かたがた乗りに行かねば。
17 Oct 2019

奥多摩は、行楽シーズンが盛りだというのに、
日原は外に出る唯一の車道が崩落していて・・・

川に崩された土台から再建、は時間がかかるとしても、
仮橋を架けて、三輪バイクみたいなものが通れるようにするとか、
できないのだろうか。生活物資を運ぶために。

この国には、
大きな工事なりプラント建設なりの技術が喧伝されるわりに、
そういう生活密着な技術が無い気がする。
(ほかの国にもないのかも)

技術の××と自らを誇る企業は、
いまこそ名を上げるときだと思うのだけれど。
18 Oct 2019

映画『ジョーカー』を観た。

バットマンの宿敵がいかに誕生したかを物語る。
不遇の生育史のうえに精神の病を抱え、誰からも蔑まれる人間が、
度重なる抑圧と裏切りに自己の抑えが効かなくなり、
他者への憎悪の念を爆発させる。

良心を捨て去った結果、それまでの鬱屈さは消え、
「自分らしく」生きるようになった彼の、足取りの軽やかさ。
悪のスーパースターの降臨。


この映画を観た後、何かを話したくなるというのが頷ける。
きっと、人間の複雑さ、存在の難しさみたいなもの、
そういう、 わかりやすい答えが出てこない問いを、
感じさせるからではと。

「冗談を思いついた」
「どんな内容?」
「・・・アナタには、理解できないさ」
20 Oct 2019

東日本大震災で津波被害を受け、床下浸水した集落。
海との間に長い堤防を築いたところ、
台風19号の大雨で山から溢れ出した水がその堤防で堰き止められ、
集落の家々は一階の天井近くまで浸水したという。


いったいどうしたらよいのだろう・・・
(防災担当者ではないけれど)


今年の10月は雨が多すぎる。
26 Oct 2019

サッカー、ルヴァンカップ決勝、
川崎フロンターレvs北海道コンサドーレ札幌。
川崎優勝。ついにカップ戦を制覇。


この一戦を見るべく、大雨から明けた好天の土曜日、
埼玉スタジアムへ。

わが川崎はこのカップ戦の決勝に過去4回出場しながら、
一度も勝てていない。
しかしリーグ戦を制すること二度、
勝者のメンタリティは我が身としたはず。

対するコンサドーレ、名将ミシャを迎え、
J1残留を目標としていたかつてとは様変わりし、
強豪への道を歩む。
決して侮れない相手。


試合は開始早々に動く。前半10分に流れから札幌先制、0-1。
川崎、ボールを支配し何度か決定機をつくるものの決めきれない。
すると札幌が鋭いカウンターを繰り出す。疾走するジェイ、鈴木。
敵ながら爽快感あり。どきどきしながら迎えた前半終了間際、
我らが阿部が同点ゴールをたたき込む。1-1。

これで流れは我が方に、と思ったものの、なかなか点の入らない後半。
ようやく試合終了間際、大島の絶妙なパスに呼応した小林が、
勝ち越しゴールを。2-1となり沸き立つ川崎サイドの観客席。
よしこのまま耐えれば勝利は我らが頭上に・・・と思っていたら、
後半ロスタイムの最後のCKで札幌が同点ゴール。
欣喜雀躍する札幌サポーター、凍り付く川崎サポーター。
ほどなく鳴り渡る後半終了の笛。試合は延長戦へ。


その延長戦前半、ペナルティエリア前で相手選手を倒した我らの谷口が、
退場処分に。最初はイエローカードだったのが、
ビデオ判定でレッドカードになったという。
なぜだ、なんでだ、怒号と悲鳴が飛び交うも、決定は覆らない。
味方はもちろん札幌の選手にも労われながらピッチを去るCB。
これで我らは後方からのビルドアップの担い手を失った。
しかも直後のFKで元川崎の福森に見事なFKを直接決められ、
2-3に。我が方にとっては物事は悪化の一途。
これはいわゆる「敗色濃厚」というものか。

追いつかれて一人減り、勝ち越されて1点ビハインド。
しかし川崎の動きは落ちない。むしろテンポが上がった気さえ。
そして迎えた延長後半、主役に躍り出たのが頼れるFWの小林。
山村からの折り返しを決めて同点に。3-3。
総立ちの川崎側。落ち込んだり歓喜したりと忙しい本日のサポータ席。
一人少なくったって点は取れる。すごい展開だ。
今季の川崎は良くも悪くも負けない。よしPK戦で決着だ。


しかしまだまだ試練は残されていた。
PK戦、双方とも3人目までは決めたものの、
先攻川崎の4人目、車屋がバーに当てて失敗してしまい、
対する札幌は成功。
残る札幌の一人が成功すれば我が方は敗北。
まさに絶体絶命。

そこで頼れる守護神、GK新井の出番。
札幌5人目のPKを強烈に弾き出す。
息を吹き返すサポーター席。賞賛と歓喜の絶叫。
6人目、我が方が成功。札幌の6人目のPKを、新井、なんと、止めた!
この瞬間、2000年の決勝から待ち望んでいた勝利が、
やっと我らの元に。
走り出す選手たち。狂喜乱舞するサポーター席。

帰宅後、地上波での録画を見てみたら、PK戦勝利の瞬間、
センターサークルから新井に駆け寄る選手たちの後ろで、
地面に崩れ落ち突っ伏している選手がいた。車屋だった。
「1試合でいろいろありすぎて、最後に優勝が決まった瞬間、倒れ込んでしまった」。
得がたい経験だと思う。見てる方も、2試合分くらい見た気がする。
PKについては、R・バッジオが、
「失敗できるのは蹴る勇気があるヤツだけだ」とか言ったというのを思い出す。


どちらに転ぶかわからないゲームだった。
我が方、ボールを回してはいるものの、
手をこまねく場面が多かった気がする。
それは札幌の守備がよかったせいかも。
こちらの守備は、セットプレーで2度も失点していて、
いろいろ改善が必要だろうと。

だからか、試合後のインタビューで、
すごい試合だった、何度も負けを覚悟した、と、
あの強気なアベちゃんが言っていたらしい。


間近で見る選手たちの躍動はまさに筋書きなきドラマ。
メインスタンドの値の張る席で見たので、
アップする選手たちはすぐそこに。

試合には出られなかったけれど、
奈良がベンチ入りしていて嬉しかった。
ぜひ早いうちに完全復活を。
27 Oct 2019

ようやく好天の日曜、三浦半島は逗子の山を歩きに行く。
東逗子駅から、乳頭山。


歩き出して半時、小さな見晴台がある場所で、
大きな木が何本も陸地側に倒れている。
二手に分かれているコースの一方は、完全に通行止め。
先の台風15号か19号か、どちらかのせいだろう。
しかしこれは序の口。

二子山分岐を過ぎて、右手に植林の谷間を見下ろすあたりになると、
左手の高みにあった木々がルートに倒れ込んでいて、
ちょっとした倒木帯に。
先が見通せないくらいの倒れよう。

足下の道型も、元はどう続いていたのか、すぐにはわからないくらい。
森の中で倒れているならそうでもないけれど、
穏やかだった山道をこれでもかと塞ぐように倒れ込んでいる様子は、
人の手を超える力に直面するようで、少しばかり恐怖を感じた。
(慣れたせいか、復路ではそんなことはなかったけれど)

乳頭山手前の岩場では、やはり木が倒されて、
心なし広がったようだった。倒れた木の根が浮いて、
稜線コースの足下が引き裂かれたようなところもあった。
山頂は、普段通りだったようだけれど。


こんな低山でも被害はあるのだから、高い山では、
いったいどうなっていることやら。

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