Preface/Monologue2017年 10月


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秩父銃走路から和名倉山遠望
ここまでのCover Photo:秩父銃走路から和名倉山遠望
1 Oct 2017

今週末は三連休。
この10月の連休、最近、続けて晴れた記憶がない・・・

休みではないけれども、10月10日は、特異日だけあって、
なぜか晴れること多し。
4 Oct 2017

夜、この秋で初めて石焼き芋を売って回る声を聞く。
(軽トラックからのですが)

少し前では、地元ではリヤカーを引いて回っていた人もあって、
みつけるとたとえ夕飯前だろうと必ず買ったものだけど、
もう引退されたのか、見かけない。

保温ジャーとか用意して、山に持って行って食べるとか、
いいかもしれない。(開けたら潰れてるかもしれないけど)
7 Oct 2017

「日本の家」。木の壁、瓦屋根、畳敷き・・・って、
近ごろはそのどれも当てはまらないものが多い。

本日は、個人住宅としての日本の家に取り組んだ建築家の作品を、
戦後の流れの中で俯瞰する展覧会に。




会場では13ものテーマで論考が展開されている。
写真と住宅模型、一部ビデオありの展覧会なのに、
時間がかかることかかること。



なぜ時間がかかるか。説明と模型から建物の造りの意味を知り、
その背景(なぜそういう造りになったのか、できたのか)を考える。
たとえば家族(夫婦)のあり方の変化は家の造りに影響する。
そうして床の間が消えていった。

気づいたら2時間くらい長居をしていた。
常設展に寄ったら東山魁夷の所蔵全点を蔵出ししていて、
ここでまた時間がかかった(素通りはできない)。

夕方になる前に入ったものの、
出たのは日が暮れて久しい時間帯だった。
(金曜土曜はMOMATは夜九時まで開館)
9 Oct 2017

つい先日は寒いくらいだったのに、
三連休最終日は妙に暑く。

その陽気のさなか、箱根の塔ノ峰を風祭から往復。
昼から登り始め。蜘蛛の巣のかかり具合から、
ハイカーはあまり多くなかった模様。
(そうだろうと思って選んだわけですが)

往路を戻ろうと思ってましたが、山頂で改めて地図を見ると、
明星ヶ岳との鞍部である車道に出て、
通常は車両通行止めになっている林道で山腹を巻けば、
この山は回遊できる。で、広々とした林道をのんびり下りました。

日が陰ると涼しくはなりましたが、湿度の高い一日でした。
空が澄んだ秋晴れの頻度が高まるのは少し先かな。
13 Oct 2017

昨日は真夏日一歩手前の暑さだったのに、いきなり妙に寒く。
だからか、雨で濡れたせいか、キンモクセイの香りがひときわ強く。

こうも気温差があると”寒暖差疲労”なるものになるとか。
とくにいきなり寒くなると、体内で熱を作り出そうとして
今まで必要でなかったエネルギーが消費されてしまい、
寒気、めまい、肩こりとかが出てくるとか。

そうでなくとも、寒気のするような事柄が続発しているので
(逆ギレして走行妨害して死に追いやるとか、
国の最高法規をないがしろにしながら「法を守りましょう」と言うとか)、
気温くらいは穏やかでいてほしいもの。
15 Oct 2017

秋葉原のニッピンが、ビル老朽化のため閉店し、
本拠を神田に移すとか。

初めて山道具を買ったのがニッピン。
まだ秋葉原が電気街一色だった頃。

何を買ったかはじつは覚えていない。
たぶん山靴だったと思う。


秀山荘も、先月に池袋から新宿に移転したとか。
こちらは初めてのテントを買った店。

テントは、より軽量なのを手にしてそちらが主になり、
先に買ったのは使ってないけれども、まだ家にある。


思い出の場所がなくなっていくのは、
自分の過去の痕跡、自分自身の延長の一部が、
消えていくことでもある。

記憶も薄れていく。そして生体とともに消滅する。
残るのは記録のみ。

しかしそれも読む人がいるあいだだけ。
有象無象は消えていく。
16 Oct 2017

新ハイキング誌、来月号をもって店頭販売終了。

ネットのなかったころ、あちこちの山の情報を得るのに、
市販されている山の書籍と、新ハイが、じつに有益だった。
奥多摩の蕎麦粒山の名を(それ以外も多数あるけど)知ったのも、
この雑誌にて。

山歩きを始めて奥多摩を歩き出したころ、
雑誌売り場にある新ハイが気になって、手に取ったのが最初。

そのなかに、蕎麦粒山を目指して泊まった寄稿者が、
たしか一杯水避難小屋で、
たいがいはツェルトで泊まり歩いている人に出会ったという記事があった。

蕎麦粒山に登ったのはそれからだいぶ後のことで、
一杯水避難小屋にはまだ泊まっておらず、ツェルト泊もしていないけれど、
山にしても山行にしても、自分がまるで知らないものが、
それこそ多々あるのだと知ったものだった。

情報が少なかった分、入手したものは随分真剣に読んでいた気がする。
毎年2月号に掲載される年間目次を見ては、
未踏の山のルートを調べていたりした。

いまは便利になった。便利は便利.。
19 Oct 2017

大雪山の旭岳で遭難した男女四人、
救助の映像を見ると、あたり一面が雪。
(大雪は10月上旬には雪が降るらしい)

17日夜に救助要請があってから一日おいての救出。
だいぶ寒かったはず。誰かツェルトとか持参していたのだろうか。
それとも防寒着だけで雪の中をビバーク?
21 Oct 2017

江戸琳派の祖である酒井抱一の展覧会に、
昨年9月に見た鈴木其一の絵も出ていると聞いて、
雨の中を東京の有楽町へ。



酒井抱一、空間を把握する感性が強い人に思えた。
間の取り方で抒情性を表す。

大画面の屏風に寒々しく立つ梅の古木、
弧を描いて並ぶ、まるで冬枯れしたような色の葉の燕子花。
描かれていない空間に見る人それぞれの思いが漂う。

かと思うと春草、秋草を描く絵の構成力に目を見張る。
七草を絡め合うように描いて破綻なし。

其一は、師の抱一を凌ぐ写実、意表を突く構図の選定に、
時代の新しさを感じるものが。
鮮やかな色彩の絵に枚数がなかったのが、残念。
(展覧会の主役はあくまでも抱一。)


展示品数が36点だけなので、すぐに見て回れるかと思ったら、
大作の屏風絵とかの前では長いこと足を止めたりして、
予想外に時間がかかった。

抱一の八橋図屏風の前には椅子があり、座って眺めていたら、
リズミカルな図柄に心地よくなって、眠くなってきた。
ヒーリング効果のある絵もあるのだと、改めて。
22 Oct 2017

台風近づく中、ミューザ川崎にパイプオルガンとオケを聴きに。

轟音のように鳴り響くパイプオルガン、単独で聴くのは初めて。
ミューザは左右に膨らんだホールなので音が広がって聞きやすい。
とはいえ本日の目的はラヴェルの『ボレロ』。ほかはついでみたいなもの。
(シェーンベルクの十二音音楽では半分寝てた気がする。)

終始同じリズムを刻む小太鼓、今回はオケの中央に控える。
通常はパーカッションは後方にいるので、
どこにいるのか初めは気づかなかった。
曲自体が一つの大きなクレッシェンドなので、
徐々に身振りが大きくなって、存在がはっきりとわかるように。

クライマックスに、大太鼓、シンバル、銅鑼と順繰りに打撃を繰り返し、
なだれ落ちる最後の最後でやはり銅鑼を打ち鳴らす。
ラヴェルは本当に銅鑼が好きなのだな、と、改めて。
(そして今回も、爽快感に笑ってしまった。)
28 Oct 2017

土日のたびに雨。三連休も文字通り雲行きが怪しい。

2年と1ヶ月使っていたプリンタが突然動かなくなった。
修理は固定料金とのことで、型落ち新品より高い。
壊れたのは静音設計で愛着があったのだけれど、
買い換えることにした。

「使い捨て」ビジネスモデルは、資源の浪費。

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