Preface/Monologue2001年10月


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5 Oct 2001
実は最近『秘密の花園』などという本を読んでいたりします。『小公女』『小公子』で知られるバーネットの本なのですが、今まで読んだことがなく、少し前に映画化されながら見なかったこともあり、ここ数年気になっていたのでした。

最近になってたまたま覗いた古本屋で文庫が安売りされていたのを見つけ、ちょうどいい機会だと手に入れて通勤帰宅の電車のなかで読み出したら、これが面白いんですね。斜に構えた言い方をすれば、自分のことしか考えないひねくれた女の子や男の子が矯正されていく話なのですが、なにも説教くさいものではなく、子供達の視野を広げていくのは自然の移り変わり、春の芽吹きや鳥の囀りだったりするのです。そして何よりも主人公の女の子が孤児となって預けられた先の村に住む気のいい親子がとてもよい影響を及ぼすのでした。

生命を感じさせる自然と思いやりのある人々。子供だけでなく、大人にも必要なものじゃないかなと思っているわけです。物語もじっさいそういう落ちになるのでしょうが、わかっていても読み進められるのは、書かれている人物が生き生きとしていて楽しいからです。単なる子供向けの本だと侮る事なかれ。癒し系の物語としても読めて、良いですよ。

しかし最近の子供は『小公子』とか読むんでしょうか.....?
7 Oct 2001
もうそろそろ夕方。本当はいまごろ武甲山の麓を歩いていたはずなんですが....昨夜遅くに来年に迫ったワールドカップ欧州予選状況をNetで見ていたら寝られなくなって(イングランドとドイツ、予選一組になるのはどちらの国だ、とか)。

で、本日は地元の散歩をするという地味な一日に。しかし普通は車で通り過ぎるような通りの裏道とかを歩くと、いままでは目につかなかった風景などが見られたりしてそれはそれで有意義でした。自分の住んでいるところはいわゆる新興住宅地とかではないので、ちょっと時代を感じさせるような古い公共集合住宅とかが残っていて、見る分には面白いのです。

ふらっと入ったスーパーでは「やかん」を売っていて、そういえば新しい「やかん」が必要だったとその場で衝動買い。これは山用でなく台所用。散歩のついでにやかんを買って帰るというのも乙なものです。粉末紅茶タイプの「キャラメルティー」なんてのもあって、これからの季節、山の上で飲む熱いもののレパートリーが少し広がったかな、と(甘党に限る(笑))。
12 Oct 2001
昨夜は先月までお世話になっていた職場での送別会を開いていただき、お客様から感謝のお言葉をいただいて有り難い気持ちで家路を辿ったのでした(ちなみにわたしは幸いなことに無職ではありません。職場が変わっただけです)。....はやく日本経済が復興するといいですよね....。

先の三連休は結果的に家で静かにしていたのですが、やはり「温泉に行きたい」「紅葉の山を見たい」。てなわけで、今度の日曜あたりに先月下旬に続けて再び吾妻線沿線の山に、四万温泉泊まりで行ってみようかと。ここ、稲包山と赤沢林道を歩きに泊まって以来、好きなんです。静かで落ち着いていて。天気ももちそうですし、首尾良く山を歩けたらまたレポートしたいと思います....って来年の今頃になったりして(なんといっても気まぐれ・わがままなもので(笑))。
13 Oct 2001
本日、夏を過ぎて初めて「あんまん」を食べましたが、陽気が少々良かったせいか、ちょっと「幸せ度」には不足しました。やはりこれはとても寒い日、それも夜遅く、仕事帰りでかなり空腹になっているときがいちばん美味しく食べられます。そういうときはかなり仕事でめげているときでもあるのですが。

わたしは「肉まん」も「ピザまん」も好きです。(笑)
19 Oct 2001
高い山からは紅葉便りが頻繁に聞こえてくる昨今ですが、今週の初めに行った四万温泉は色付きだしたばかり、というところで、それも山のてっぺんあたりまで行かないとそうとはわからないというものでした。

もちろん空気は澄んでいるし人は少ないしで佳い「秋の山」であることにはかわりありません。先月に続いて、またまた山中でカモシカに会ってもしまいましたし。こんどは若いのでした。そのせいか好奇心が強く、岩櫃山で遭遇したのよりも長いことこちらを眺めていました。
21 Oct 2001
とある山関連のメーリングリストを見ていて気がついたのですが、21日は木暮理太郎の碑前祭が行われる日だったのですね。そのせいではなく盛りの紅葉目当てでしょうが、瑞牆山の登山口にある駐車場は車で溢れんばかりだっとか。あの狭い山頂とそこに至る決して広くない山道がどういう状況だったのか、想像するだけで恐ろしいものがあります。

今年だったか、国体のように毎年都道府県を変えて行われる植樹祭をこの近くで開催するためかなりの面積で木々が伐採されて(逆だろう!)イベント会場と来訪者用駐車場が造られたとか。田部・木暮両氏が歩いた頃の奥秩父はさらに遠くなっていくようです。
27 Oct 2001
以前同じ職場だったひとたちと男ばかり四人で秋の鎌倉へ。色気のないことはなはだしい。とうぜん寺社巡りとかではなく、北鎌倉を起点に通称「鎌倉アルプス」の天園ハイキングコースを歩き、鎌倉駅に出て飲んで食べて帰る、というもの。夏に行った高尾山に続く「旧職場グループ山歩きシリーズ」のその二で、山の中くらいはそろそろ紅葉の時期かなという期待もあったのですが、やっと始まったという程度でした。

好天の土曜の昼過ぎから歩き出したので観光客も多い。山の中もいつものようにわりとよく歩かれてましたがもちろん町中ほどではなく、一緒に行ったほとんど山を歩かないひとも、木漏れ日の降り注ぐ広く平坦な山道では思わず「ここは気持ちいい!」。山中は二時間弱のコースですが、ちょうどよい行程でした。

当初は「男四人で鎌倉に行ってどうするんだ」みたいな危惧も一部のかたにあったようですが、楽しい半日になったようで企画発起人としては一安心というところです。しかし打ち上げのため適当に選んで入った駅前レストランが観光地値段の高いところで、「これなら会席料理を出す店に入ってゆっくり食べた方がよかったなぁ」との感想も。次来るときはそうしようと皆で言い合ったものでした。

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