Preface/Monologue2002年 5月


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4 May 2002
五月に入っての連休は岡山にある連れの実家に里帰り。東海道新幹線の指定席が取れなかったので東京から大阪までは寝台急行『銀河』で行くことに。久しぶりに乗ったこの列車、新幹線(「ひかり」)なら三時間のところを八時間強かかりましたが、そのうち目が醒めていたのは最初と最後の合わせて二時間ほどなので、それほど長くかかったとは思えないのでした。

はるばる中国地方に来てみたものの、やや天気がすぐれず、好転するのは後半になりそう。どこか一つ登って帰りたいものです。
6 May 2002
昨日は謎の石組遺跡こと『熊山遺跡』のある岡山県南部の熊山(くまやま)を連れと一緒に歩きました。山塊を北から南に縦断してみましたが、最高点でも標高五百メートル強とはいえ休憩込みで四時間強、なかなか歩きでのある山でした。

すでにセミが鳴き、麓から頂まで新緑に覆われたなかを行きましたが、山頂直下まで車道が通っているせいか誰にも会いませんでした。どこが最高点なのか判然としない山頂部ですが、ミニ階段ピラミッドの熊山遺跡は、遠くからは予想より小さめに見えるものの、近寄ってみるとかなり神秘的です。すぐ近くにある展望地点からは岡山市街が見渡せて、連れの実家のあるあたりはどのへんだろうかと二人して目を凝らしたのでした。

今日は今日で児島半島最高峰(とはいっても四百メートル強)の金甲山へ。昨日歩いたからというわけで横着して車で山頂へ。ここにあったレストハウスはけっきょく休業したようですが、瀬戸内の眺めはあいかわらず穏やかで、連れ曰く「やっぱり来てよかった」。隣の貝殻山にも足を延ばし、ふたりで芝生の山頂から青空を見上げ、気分よく家に戻ったのでした。
7 May 2002
ひとときの休暇も終わり。今日は朝から新幹線に乗って、そのまま職場に直行。さすがに疲れた....

これから週末出勤の日々が続くかと思うと、山遠し、の感しきり。月末からはWorld Cupもあるし。(これは仕事ではないけど)
8 May 2002
PC(と、OS)を新しくしたら、日本語入力が当然のようにMS-IMEになってしまったのですが、これがまったく使いにくい。山行記録を書こうとしても、変換がうまくいかなくて苛々することしきり。「秋山山稜」と書きたいのに、どうしても「秋山さん」を強制してきて、いろいろ設定を外してもだめで、仕方なく「秋山」と入れたあとに「山稜」としようとしたら、どういうことかそれでも「秋山さん」を押しつけてきて、なんなんだこれはと憤慨して記録を書くのをやめてしまったのでした。

これでは仕事(ではないのですが)にならない。いままでがATOKユーザーでしたので、やはり慣れたものにしなくてはと、即座にwebでATOK15購入を決断。本日届いていたのでさっそく導入。「あきやまさんりょう」はすぐに「秋山山稜」と出ます。やっぱりATOKは快適です。

WORDは使ってもATOKは手放せないの巻でした。
11 May 2002
関東地方だけなのかもしれませんが、毎日のように雨模様で、なんだか梅雨みたいな天気が続いています。五月という気がしません。

部屋にある観葉植物(スパティフラム)はさかんに若葉を伸ばし始めています。久しぶりに花を咲かせもしました。天気はよくなくても、成長の季節です。
14 May 2002
一昨日の日曜日は久しぶりに徹夜作業。それも昼前から仕事にかかって一睡もせず月曜の朝に終わるという二日分作業。しかも通勤ラッシュのなかくたびれ果てた状態で帰宅するという悲惨な結末。当然のようにまっすぐ家に帰ることができず、目が覚めたら下り電車は降りるべき駅を過ぎていて、しかたなく乗った上り電車はまだ混雑が引いていない。月曜の日中はとうぜんのようにぶっ倒れていました。

残る土日も主として仕事の予定が詰まっており、代休を取って日帰りでいいからあと一度くらい山に出たいものだと思うのですが、天気予報を見れば悪天の日々が続くようで、いつになったらまた意気揚々と出かけていける日々に戻るのか予測がたたないのでした。あーやれやれ。
18 May 2002
あれまもう五月下旬だ。今年は早い。早すぎる....

サッカーワールドカップ日本代表。中山、秋田は盛り上げ・引き締め役か。中村俊輔は二大会続けて落選してしまい、残念だが、まだ23歳。次こそは。むしろ今年30歳になる名波のほうが気の毒な気が。

日本協会は一次リーグ突破が目標だそうですし、大会史上ホスト国でこれができなかった国はないそうですが、わたしとしてはとにかく一つでも勝ってくれれば御の字。ともあれ、まずは点を取ってくれないかな。
20 May 2002
二週連続で日曜夜に徹夜作業。たぶん次の日曜日も。

来月はワールドカップと梅雨で終わるし、これでは夏山に向けて訓練をする期間がない。今年の夏の幕営山行は一泊どまりになりそうだな....
24 May 2002
最近話題の『クマにあったらどうするか』(語り手 姉崎等、片山龍峰聞き書き 木楽社刊)を読んでいます。

「アイヌ民族最後のヒグマ猟師」。北海道の厳冬の山で雪の上に枝葉を敷いた差し掛け小屋を造り、ほどほどの火をおこしてこれを絶やさないように寝る。もちろん寝袋など持たない。その火もマッチ一本で新聞紙など使わずに点火させる。キャンプ術などの本で火おこしは基本、と書かれたりしますが、雪の上でも火をおこす話を聞くとこのひとは本当に山で生活するプロだと思います。

やはりいちばんおもしろいのはクマ(ヒグマ)に遭ったときどう対応するかの話。クマはじつは人間をおそれている、というのはよく聞きますが、クマは自分の強さを知っている、というのは含蓄があります。つまり、こちらとしては足下を見られるようなことをしてはいけないが(出会ったら背を見せて逃げてはいけない)、だからといって挑発するようなマネをするとクマは対抗してじぶんの強さを出してくる。

つまりは、もし出会ってしまったら、肝を据えて、相手を尊重するというのができればと思うのです。クマの気持ちになれるという姉崎さんの話を聞いているうちに、だんだんクマに親近感が沸いてくるのですが、実際に遭遇してしまった日にはやはりそんなわけにはいかないでしょうね....
26 May 2002
「山に行きたい」というより、「山に行けるようになりたい」。状況は悪化しつつある....

土曜日には二度も延期した鎌倉散歩会(仮称)に友人たちをようやく連れて行くことができたものの、集合時間も迫った電車の中で突如の障害対応要請電話。二駅前で下車し、ホームで小半時も応対してようやく待ち合わせ場所へ。みな待ちくたびれてファストフードショップでハンバーガーを食べてました....

予定外のことにかなり荒んだ気分で歩き出したのですが、海に近い神社裏から始まる短い山道を上り下りしただけでかなり気が鎮まりました。やはり運動はいいですね。当日おつきあいくださったみなさまありがとうございました。



....今の仕事が終わったら必ず最低でも一週間の休みを取るぞ....
29 May 2002
北アルプスは寒気が入り込んだおかげでかなりの降雪があったとか。今の時期、下界は暑くなったからといって軽装で入ると、夜や明け方に高い山では予想外の寒さに遭遇することがあります。

昨年の八ヶ岳(編笠山)では朝方にキャンプ場で霜柱が立っていました。冬用シュラフを持ってくるべきだったと切に思ったものです。
31 May 2002
ついにワールドカップ開幕。しかし、「らしく」なかったな開幕戦のフランス....。あれなら日本代表でも勝てそう....とまでは言わなくとも、引き分けには持ち込めそうな気がする。

明日と明後日、久しぶりの連休。山も休みで、サッカー三昧。

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