Preface/Monologue2001年5月 


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春の妙義湖
ここまでのCover Photo:春の妙義湖
5 May 2001
連れと二人で連休の戸隠を初めて訪れた。「まだ寒いだろうから閑散としたものでは」という予想は大はずれで、紅葉の秋よりも人と車で溢れていた。鳥の種類の多さで有名な森林植物園ではミズバショウやキクザキイチゲという花が咲いていたが、観光客が多くてじっくり眺めるゆとりがないのだった。宿に帰れば帰ったでたいへんうるさい団体が来ていて、夜遅くまで山小屋扱いの宿とは思えない賑やかさだった。

今回は戸隠連山からすると前衛にあたる虫倉山という山に登りに行った。宿泊地の戸隠から少々遠いところにあるので、登山口に着くまで「車の乗り疲れ」(<-連れの弁)してしまい、登れば登ったで、二人ともいろいろな欲求不満を解消するべく勢いよく行ったものだから、午前中の気温の高さも手伝って連れが貧血を起こしかけた。

しかし近隣の人々に親しまれているだけあって、山は良かった。話には聞いていたが、狭い山頂にはほんとうに望遠鏡が設置されていて、真っ白な後立山連峰の山肌を眺めたりして時間を過ごした。ここも実は人でいっぱいだったが。
14 May 2001
もう5月も半ばになってしまった。「連休だー」とか浮かれていたせいで日が経つのが速い。

以前から辿ってみたかった奥秩父の十文字峠越えを計画し、この土日(5/12〜13)に信州側から秩父側へと歩いてきた。泊まりは峠でテント。ここに建つ十文字小屋はランプの下がる昔ながらの雰囲気が濃い宿で、その好ましさにも誘われて夕暮れから土間に入り込み、宿泊客や小屋主のかたと歓談して深更まで及んだ。焼酎をかなり飲んだ。

小屋はシャクナゲの季節を前に閑散としていたが、秩父側に入った峠道も騒がしさとは無縁で、二日目の朝に峠を発って尾根道末端の栃本集落に着くまでの7時間半、好天だというのに誰にも会わなかった。静かなよい山歩きだった。
20 May 2001
待ち合わせをした書店で、昭文社が出している「大山・蒜山高原」2001年度版の地図をたまたま開いてみてみると;

・大山の最高点に行くルートは、破線表示も含めてもはや一本もない。(弥山頂上には行くことができる)
・隣の烏ヶ山は全ルートが「登山禁止」扱いになっている。(ルートそのものは消えていない)

これらは、昨年の鳥取大地震であちこちの登山路が崩壊したせいらしい。かつて辿った山道がいまどうなっているのか、気になるところではある。
23 May 2001
今年の「国土緑化」をテーマにした記念切手はいわゆる"ふるさと切手"になっているようだけど、いつからこうなったのだろう?先週末に出たのは山梨県のもので、図柄は瑞牆山にシャクナゲに白樺、それに蝶のオオムラサキの組み合わせだった。でも最近の"ふるさと切手"にありがちなように、詰め込みすぎのデザインだと思う。山の岩峰も浮いた感じではある。

政府はハンセン病訴訟は控訴しないと決めたそうだ。よい判断だと思う。結果的に世論の力というところだろう。(理論的には、不作為責任を認めた、ということになるのだろう。)
26 May 2001
噴火のおそれがあって長いこと登れなかった岩手山だが、この7月1日から規制が解除されて登頂可能となるようだ。深田百名山でもあり、夏山シーズンとも重なって賑わうことだろう。

稜線の避難小屋泊とかの計画で、ほとぼりのさめたシーズンオフあたりに行ってみたいと思う。
31 May 2001
今年の夏....雨でもテントをかついで山に行くぞ(できるだけ)

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