Preface/Monologue2000年5月


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榛名 水沢山稜線の石神像
ここまでのCover Photo:榛名 水沢山の稜線に並ぶ石神像
4 May 2000
今年の五月の連休は休日出勤の連続で壊滅。
それはそれでいい、代休を取って人の少ないときに山に行けるから。

でもせっかく連れも休みなのに、どこにも一緒に行けないというのは残念なのだった。
7 May 2000
連休に山の一つも行かないのはやはり癪なので、日帰りでもいいやとばかり昨日になって「本社ガ丸」を企画。この山を中心にして御坂山塊といわゆる中央本線沿線の山とをつなぐ稜線を歩いてきた。

直前になって「わたしも行く」と言い出した連れと二人、休みの日だというのに人がほとんどいない稜線を行く。道はしっかりしていて、しかも葉の落ちたままの雑木林で明るい雰囲気の中に芽吹いたばかりのカラマツや明るいムラサキヤシオの花が散らばっていたりして、ふたりとも上機嫌。「今日は癒しの山だね」と言うと、「ほんとにそうだね」と相づちを打つのだった。

もっともその後になって尾根を吹き渡る風が強まったり、採用した下山ルートが傾斜の急な地図上の破線ルートだったりで緊張したが、下った後振り返ってみるに、かえって「山を歩いた」という満足感に浸れたと思う。そのまま中央本線笹子駅付近に出て、笹一酒造で何杯か利き酒をし、ふたりして赤くなって電車に乗り込んだのだった。
12 May 2000
休日の早朝に山に行くときは市街地から人の少ない電車に乗り、そのまま降車駅まで眠っていくことが多い。しかし昨今はどうも安心して寝ていられない状況になってきているようだ。
 
山の中の方がよほど安全だと思う近頃である。
14 Mar 2000
土日の二日をかけて静岡の安倍川最奧にある山伏(やんぶし)という山に単独で行った。

泊まりは山伏避難小屋という無人小屋にしていたので、ひさしぶりにテント以外の山道具一切を担ぎ上げたら疲れたこと(山道自体も急だったが)、夕方に小屋に着いたのはいいが、ザックを下ろしてお茶をいれるのがせいいっぱいで、食事もとらずに頭にバンダナを巻き眼鏡をかけたまま4時間近く寝てしまった。夜半に目が覚めて、ようやく持参した弁当を食べた。

しかしこの小屋は良い小屋だった。きれいで窓も大きくベランダまであり、そのまま営業小屋にもできそうな造りだ。ひとりで貸し切りだったため夜中にシュラフに入ったまま湯を湧かしたりと、自由に使わせてもらった。水場も近く、笹原に囲まれたまわりの環境も悪くない。また泊まりに行きたいものだ。
18 May 2000
夏山の時期も近い。しかし夏の小屋は混む。山に行ってまで混雑したところにいたくない。そこでテントの出番となる。

このテントだが、最近のはめっぽう軽くなっていることに驚いている。15年近く前に買った2人用のがフライとポールをあわせて3kg以上あるというのに、なんとその半分の重さのが出ているという。実際に店頭で手にしてみると、その軽さと収納時のコンパクトさに「これがテント?」と信じられない思いをした。

山道具も日々進歩しているということだ。活用するにはお金がかかるけど....
21 May 2000
GWも仕事で出ずっぱりだったのが、ようやくこの火曜からやや長く休めることになり、それでは山陰に行って大山とか蒜山とか登ってこようかなぁ、などと楽しい計画を立てて宿まで予約したら、この日曜日に仕事でトラブル発生!しかも2週間前にわかっていてもおかしくない内容!(>_<;)

こうしてものすごく煮詰まった状態で月曜の朝を迎えることに。山陰山行の成り行きやいかに!前途は暗い....(T_T)

p.s.「裏妙義」や「那須」の写真が正しく上がっていませんでしたので転送し直しました。
28 May 2000
直前のトラブルも何のその、けっきょく伯耆大山(鳥取県)に行ってしまったのでした。「弁当忘れても傘忘れるな」という地方にそびえる"年間降水日270日"というとんでもない山の山頂部を、4日連続で眺めることができてひじょうにlucky。

続けて登った烏ヶ山や蒜山三山も地形から見て個性的な山できわめて楽しかった。どこでもブナ林の新緑がキレイ!足元にはピンクの小さな箒のようなイワカガミが咲いていたり(これを採っている不届き者の中年登山者に下蒜山ででくわした−本人達はまるで悪いとは思っていないらしかった−)、蒜山の山中ではカタクリの花まで見ることができて驚きだった。


とはいえあとに残してきたトラブルについては多少の後ろめたさを感じてもいまして、明日月曜日の職場の雰囲気が少々気がかり....

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