Preface/Monologue2017年 3月


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積雪の川苔山
ここまでのCover Photo:積雪の川苔山
1 Mar 2017

季節は春だけど、憂鬱なものごと多し。

洗脳と教育の区別がつかない(つけない)ひとが多すぎる。
子供こそいい迷惑。
3 Mar 2017

埼玉県が、登山救助ヘリを有料化する見込みとか。
手数料として5万円。

よいんじゃないかと思います。
安易な「疲れたから来てくれ」とかが減って。
(5万円払ってでも呼ぶ人もいるかもしれませんが)

本当に必要なら躊躇せずに喚び、手数料を払うべきと思います。
(安易でなく、危険なほど疲れてしまったなら。
 そうなる前に危険を察知し、
 山行を中止して自力で下山するなりできれば、最善なのですが)

お金を出すのがイヤだから救助要請をためらうのでは、と、
懸念する向きもあるようですが、
山岳保険もあることですし、お節介の焼きすぎと思います。
5 Mar 2017

昭文社の2017年度版登山地図が店頭に並んでいた。

今年度は”奥多摩”、”奥武蔵”、”高尾・陣馬”が刷新されていて、
首都圏在住者であれば少なくともなにか一つは買い換えることになるかと。

最大の驚きは”奥多摩・奥秩父総図(←amazonに飛びます)”なる新地図が
追加されたこと。秋山山稜を南の縁とし、北西に御座山を載せるまでの、
広域地図。

かつての北アルプス総図、中央・南アルプス総図路線の復活か。
縮尺が120,000分の1なので歩く分には役に立たないけれど、
計画や山座同定には有用かと。

なにより、眺めているだけで愉しい。
奥秩父とされる範囲のいかに広いことか。
7 Mar 2017

三寒四温とはよく言ったもので、
寒暖の差が激しい春先。
体調を崩しかねず。

日差しの有無だけで判断して外出したら、
空気の冷たさに驚いたりと。

花粉も飛び始めているし、
目と鼻が苦しくなる季節。
16 Mar 2017

『岳人』4月号の特集は、「日本百名山と深田久弥」。
さすが『岳人』なのは、たとえば筑波山について寄稿した執筆者はこう書く。

「ともかく登ってみた。スタイルは、
文明がもたらしたすべての便利な道具や機械を使い、
労力をできるかぎりお金で解決するというもの。
筑波山はこうでなくては登ったとは言えないだろう。」

筑波山は百名山に選ばれる前から観光の山であり、
深田久弥自身がそのことを認識していたと。
そのうえで選ばれているなら、それなりの登り方をしないと。


なるほど。それはそれで一理ある。
たしか筑波山は「二度と登りたくない百名山」という
(ヤマケイだったかな?)のアンケートで、
首位かその辺りに選ばれたこともあるはず。

しかしそれは無い物ねだりをしにいっているワケで、
登り方を間違えているからかもしれない。

筑波山に、日本アルプスや、
奥秩父の雰囲気を求めてはいけないのだろう、
おそらく奥多摩や奥武蔵のも・・・と、言いながら、
それでもやはり、あまり登りに行こうとは思えないのだった。
(じつはまだ未訪)


ともあれ、その山にはその山への接し方がある。
幌尻岳を筑波山のように登ってはいけないように
(そんな人はまずいないだろうけど)、
逆もまた然りなのだった
(そんな人もまずいないだろうけど)。
17 Mar 2017

”さがみ湖プレジャーフォレスト”って、あの山の上の遊園地か・・・

そこにできたという「マッスルモンスター」なるアスレチック施設、
地面から高さ13mある一本橋を歩いて渡るとか、
とにかく高いところにある課題が多く。

外すことのできない命綱を装着してのことなので、
大事故にはならないらしいけど、
バンジージャンプと同じで、気合いは相当に必要な模様。

トシとっててもできるのかなぁ・・・
20 Mar 2017

連休の土日は青梅観光と、本仁田山。
本仁田山は平石尾根から。山頂まで誰にも会わない静かな山。


青梅では市立美術館に立ち寄ったところ、
2年ごとに行われるという公募展の入選作品展と、
東海大学菅生高等学校の美術部展が開催されていた。

入選作品展には、社会問題をテーマにしたものがいくつか。
美術部展は、とにかく絵を描きたい、と感じさせるものがいくつか。
旅先でよい絵を見るのは、なんだかとても得した気分。




連休最終日には上野の上野の森美術館で、”VOCA展”という、
「現代美術の展望」として新進気鋭の作家たちを集めた展覧会に。
こちら、全国の学芸員やジャーナリスト、研究者が推薦する作家が主。
さすがに洗練度は高い。

そのなかの1枚、農作業する人を撮影した組み写真。
これが作品として何がよいのか・・・と、キャプションを読むと、
2011年から福島の桃農園を撮影したものであると。
読む前と後とで、作品がまったく別物に見えてくる。
わりと身近なものに題材をとっているものも多数。
創作のモチーフは人それぞれ。

要は、できあがったものが、見るに堪えるのかどうか。
見る側も、人それぞれ。
VOCA展、共時性のためか、来訪者はほぼみな若い。
例外は、自分を含めて数名だったかな。

28 Mar 2017

連れの実家の岡山へ、所用で里帰り。

時間を見繕って登った児島半島の山の上では、
山腹に黄色い花を咲かせる木々が。
たまたま出会ったハイカーのかたに伺うと、ミモザであると。

盛りは一週間後、桜との競演も見られるとか。
そこまでいられなかったのは残念。
(いたらいろいろたいへんなことに)


那須の雪崩事故。
なんとも痛ましい・・・

「積雪30センチ」でも山の斜面はそれ以上。
本格的冬山に取り組まずとも、
春先の雪の上を歩く機会があるのであれば、
”表層雪崩”なるものの発生要因を、しっかり認識しておくべきか。
29 Mar 2017

那須の雪崩遭難、研修に参加した生徒たちは、
ビーコンを持っていなかったと・・・

傾斜30度の、木の一本も生えていない、真っ白な斜面を前にして、
引率のかたがたは、雪崩発生の可能性を、
微塵も考えなかったということか・・・

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