Preface/Monologue2014年 3月


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丹沢、高松山隣の西ヶ尾にて
ここまでのCover Photo:丹沢、高松山隣の西ヶ尾にて
1 Mar 2014
週の後半、なぜか風邪に罹患。
(朝、眼が醒めたら風邪をひいていた。
週末はろくに仕事にならず。)

土日が雨模様で幸いかも。
好天だと悔しい思いをしただろうから。
(山日和なのに・・・と。)


Jリーグ開幕。
TVでG大阪−浦和戦を観る。0-1でAwayの浦和勝利。

ガンバ、あれだけ狭いところで縦パスとバックパスを繰り返しても。
相手にはまるで怖くなかろうし、観ていても面白くないし。
次はもう少し斜めのパスを増やしたらよいのではと思う。
2 Mar 2014
雨の日曜。
散歩に出る気もせず、サッカーをTV観戦。

J2に降格した磐田、シュートを打っても打っても入らず。
せっかく手にしたPKさえ外してしまう始末。
結果、0-1で札幌に敗退。お祓いが必要なレベル?

我が川崎、最後の最後で同点弾を食らう。
まぁそういうこともあるさ。
悠とケンゴが点を決めたし、レナトはあいかわらず絶好調だし、
新加入のパウリーニョは頼もしいし、大久保はいい顔をしているし・・・
で、よしとしよう。
なかなか面白い試合でした。(引き分けは残念だけど)

しかし今年の神戸、侮るべからず。
J1昇格組としては、昨日のガンバより、だいぶ面白い。
3 Mar 2014
雛祭り。

今年は雛壇とか吊るし雛とか見に行く機会がなかった。
2月の大雪のせい・・・

今週半ばの天気の崩れも、穏便に願いたいところ。
6 Mar 2014
一ヶ月以上ご無沙汰なので、
そろそろ山道が恋しいこのごろ。
低いところは、もう春山?まだ冬山?
・・・彼岸までは冬山かな。
8 Mar 2014
好天の土曜。ただ走っただけ。


昨日は随分と久しぶりに東京ステーションギャラリーへ。
英国現代美術の一端を眺めに。



モダンアートは見ていて愉しいのですが、
この美術展の展示は、傾向はわかるのですが、
なにかスケール感が小さいような・・・
展示品が小さいのではなく。

会場が狭いからかな。それとも、
作品を見る以上の時間を、
脇にあるキャプションを読むのに費やしていたせいかな。


本日、フロンターレ、またまたロスタイム失点・・・で、広島に負け。
昨年に続き、今年もスタートダッシュに失敗か。
まぁ先は長い。気長に行こう。
9 Mar 2014
隣り合う自治体の美術館、茅ヶ崎美術館・平塚美術館へ、新収蔵品展を観に。



茅ヶ崎では、川瀬巴水『芝増上寺』があったのにびっくり。
実物を見るのは久しぶり。
同じ新版画運動の時期のものとして、土屋光逸の作品が10点弱。
『日光神橋の雪』なんて、クリアファイルの柄によいのでは。

周辺の緑地では、梅が甘い芳香を放っていて、
早春の風情充分というところでした。



電車で一駅隣へ、平塚美術館に。

こちら、なんと言っても木下晋が圧倒的。
写真と見まごうような巨大な鉛筆画に描かれるのは、
瞽女の横顔、合掌する巨大な手、
震災に襲われた故郷の様子を耳にして手を合わせるハンセン病の患者。
はっきりした視線のある絵は、ただのリアリズムだけの絵とはひと味違う。



併せて開催の林辺正子展で陳列されるオブジェ、
木や布や何やら(玉子の殻まで)使って、
理知的ながら暖かな立体に。これもまた見て愉しい。

館外に常設の佐藤忠良『緑』を眺めて帰路に。




しかし双方の美術館とも、
収蔵品なのに写真撮影を全く許可しないというのは、どうでしょうね。
平塚は、外の彫刻は撮影可なのに、館内の常設展示の彫刻は不可。
どういう理由でしょうね?なんか役所的な感じが。

フラッシュ禁止、借用品は撮影不可、という条件で可にすればと思うのですが。
東京国立近代美術館は可にしていますし。

Webに乗らなければ、草の根宣伝にならず、したがって客も増えない。
(茅ヶ崎も平塚も、日曜午後だというのに、
 自分がいるあいだの観覧者数は、最大3人。
 各々半時はいたはずですが、独りの時間帯がほとんどでした。)

Webに出されることで、収集自体が評価されることにもなるはず。
それとも、「なんでこんな絵を買った/受け入れたんだ」とか言われるのが嫌さに、
公開を禁じている?
13 Mar 2014
12日は北陸で、13日は九州南部で、春一番が吹いたとか。
春近し。つまりは春雨前線の停滞も近し。
晴れているうちに山へ野へ。
16 Mar 2014
丹沢の檜岳山稜周遊を。

雨山峠手前の沢筋は雪だらけ。
稜線も雨山と檜岳は雪原(雨山山頂は雪ナシ)。

地肌が出ている山道では蝶が飛び、蟻が這う。
山の春も近し。

地元に帰ってきたら沈丁花の香り。
すでに陽春の気配あり。
19 Mar 2014
関東は好天らしい三連休。
遠出したいところだけど諸事情で不可。

日帰りの山と絵かな。
あと映画も。
21 Mar 2014
日差しはときどきあるものの、風が冷たい一日に、
東京都美術館へ、”再興院展”の後期展示を。



狩野芳崖『悲母観音』、ようやく実物を目に。
先年に見たエル・グレコの『無原罪のお宿り』を思わせる浮遊感。
横山大観『屈原』、荒野を行く詩人の怒りと失意が画面に満ちる。
橋本雅邦『竜虎図屏風』、予想以上の大きさ。
対峙する竜虎の迫力は東宝特撮映画のポスターなど目ではなく。

加えて小林古径『孔雀』、白地の宇宙に浮かぶ爆発星雲。
前田青邨『芥子図屏風』、列をなして整然と輝く蕾の一群、満開の一群。
そして展示室の壁三面を全て使って展開する岩橋英遠『道産子追憶之巻』、
エッシャーの『メタモルフォーゼ』を思わせる画面構成。
部屋の中央に立って見渡せば、北海道の広々とした四季が瞬時に体験可能。
あれは大雪連峰だろうか、あれは屈斜路湖あたりの山がモデルだろうか・・・

これらだけでも充分来た甲斐があるというもの。


続けて、コランの『花月(フロレアル)』を目当てに、
隣接する東京藝術大学大学美術館へ。



コレクション展に併せて開催の、
滋賀県長浜市の観音像展示がなかなかの迫力。

NHK大河に合わせた地元の観光PRの一環とはいえ、
重文3点を含む18体の仏像が並ぶ様は圧巻。
疲れ気味の身には、昔の仏さまの顔を拝むのもよいもので。

コレクション展には簫白の『群仙図屏風』があり、噂に聞く簫白を初体験。
題材が仙人とはいえ近世の人とは思えない奔放さ。
W・ブレーク並の幻視者だったのではと思えるほど。

下村観山『小倉山(下絵)』というのもあり、
観山はこの大画面に迷わず線を引き、墨を塗っているように見える。
あなおそるべし。

さて目当ての『花月』。
まさに春の気分。




外に出てみれば、相変わらず風の強い上野公園は冬の戻りのまま。
少し外れた一角で、寒緋桜が濃い花をまとって気を吐いていました。

23 Mar 2014
丹沢湖畔の遠見山という山へ。
里は早咲きの桜が、山中はミツマタが盛り。
遠望する塔ノ岳の北側は、まだ雪多し。

先週、丹沢の檜岳山稜を歩いたものだから、
平塚あたりから表丹沢の左奥にこの山稜が見えることがやっとわかりましたよ。
その更に左奥に菰釣山に御正体山も見えることも。
東海道線の車窓から。


さて、わが川崎はリーグ戦初勝利。
しかも無失点での大勝。それも多摩川クラシコで。善哉善哉。
とはいえ浮かれず油断せず、次の試合に備えよう。
26 Mar 2014
国土地理院が、1003ある(としている)日本の山の、
80山ほどの標高を変更するとのこと。

変更するとは言っても±1mだが、
慣れ親しんだ標高の数値が変わるのは寂しいと思う人もいるのではと。

高くなるのでは、一覧筆頭の羅臼岳が引き合いに出されているようだが、
むしろ南アルプスの間ノ岳の、3,189m→3,190mのほうが、
インパクトが大きいのでは。

なにせ、これで間ノ岳はいままでの標高第四位の山から、
奥穂高岳と同じく、三位の山になるので。

中央本線沿線で、
富士山、北岳、奥穂高岳が見える場所があったような気がしたが、
間ノ岳も見えたかな。
(北岳が見えるのなら、見えるだろう。)
29 Mar 2014
好天の土曜日、人出で賑わう横浜高島屋へ、
川瀬巴水展を観に。



昨年末から来年初春まで日本各地を巡回している。
200点あまりの版画・水彩画を展示する見応えあるもの。

巴水の版画をこれだけまとまって見るのは初めて。
郷愁を呼び起こす静謐な風景画を眺めて回っていると、
旅心を掻き立てられる。

富士山を筆頭に、山が描かれた絵もいくつかあり、
とくに『前橋敷島河原』と題されたものにある榛名山群は、
相馬山がサメの背びれのよう。水沢山も随分とスリムで、
なかなか格好良い。

でも巴水は夜の絵がとてもよい。
薄闇に浮かぶ明かりの表現がとてもよい。
旅先の小さな町で、夕食に出た帰りにふと目に留まる光景のよう。

いまではどこでも街灯がふんだんにありそうだけど、
山から下ってくる先の集落では、そうでもないので、
昨今では昔の日本の面影を捜したければ夜まで待たなければならないのかも。

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