Preface/Monologue2022年 6月


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明神峠から愛鷹連峰を遠望する ここまでのCover Photo:明神峠から愛鷹連峰を遠望する

1 Jun 2022

まだ梅雨前だというのに天気予報では傘マーク多し。

そういえば数年前・・・雨が降っていても登ってストレスのないルートはどこかと考えたものだった。そろそろまた同じことを考え出さないといけなさそうな。

2 Jun 2022

大台ヶ原の最高点の日出ヶ岳に登って大蛇嵓までを周遊する山の番組が放送されていた。

最高点に登ると言っても出発点の駐車場からだと標高差は120mくらいしかない。山道は整備されたのがほぼ平坦に続いており、山登りというよりちょっとした散策に見える。放送では平日に収録したのか人の姿がほとんどなかったものの、晴れた週末には普段着で来る人たちがかなり目立つらしい。

日出ヶ岳から大展望の大蛇嵓に至るあいだ、立ち枯れの木々が並ぶ草原を通る。立ち枯れといっても胸の高さくらいのしか見当たらない。大台ヶ原が気になってNHKの『日本百名山』のDVDを見返してみたら、同じ立ち枯れでも見上げるような白い木々が林立している。時とともに次々と折れて倒れてしまったのかもしれない。


北海道は野付半島のトドワラでも同じような光景が広がっていたのだが、ネットに上がっている写真を見ると、背の高いのはやはりだいぶ少ない。上高地の大正池でも同様で、さすがにこれは自然の成り行きでしかたない。賑やかなまでに荒涼とした風景が見られないのはたいへん残念なのだけれど。

9 Jun 2022

芸能人が高尾山に登って山上に賑やかに立ち並ぶあれやこれやを見て回るテレビ番組があったらしく、それを見ていた家人が、番組で取り上げられていた「天狗焼」が食べたいという。行ったら買ってきてくれと言う。

これはこれで山を選ぶ理由にはなる。たい焼きみたいなものの、中身は黒豆餡。宣伝を見るとわりと名物らしい。久しぶりに登山者数世界一の山に行くのもよいかも。

26 Jun 2022

映画『アトランティス』、『リフレクション』を観る。いずれもウクライナが舞台の、前者は架空の戦後、後者は事実としての戦争開始期の物語。

(いずれも、2014年から始まる自称人民共和国勢力との戦争であり内乱の体裁だが、その背後には周知の侵略国家が。背後から前面に出てきたのが今年の2月。)


戦争は終わっても国土は元には戻らない。いつ終わるともしれない地雷撤去の作業、淡々と進む死者の掘り起こしと記録。シーンごとにカメラは固定され、対象に寄ることはほとんどない。感情を抑えて映し続けられる光景は荒涼であっても宗教画のように端正で、目にしている物語が神話的にさえ感じられる。

そんな『アトランティス』が平和な物語に思えるほどに、『リフレクション』で描かれる物語は凄惨。拷問して殺害した兵士を焼却する移動式火葬施設も登場する。これが去年製作された映画だとは・・・

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