Preface/Monologue2015年 6月


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中央本線車窓から百蔵山
ここまでのCover Photo:中央本線車窓から百蔵山
1 Jun 2015

山でもリスク管理が必要な昨今。
正しくリスクを洗い出し、関係者全員と共有することが、
安全な山行の必要条件。

山行に限らず・・・

どう考えてもリスクが高まるものを、
「高まりません、変わりません」と言い張るのは、
関係者が行うべき事前準備を怠らせ、
メンバーを危険な状態に陥らせる。

早急に交代お願いします。
6 Jun 2015

山中で、道を間違えていることを正しく指摘されて、
これでいいんだ、などと言い張る人はいない。

そんな人は、
そんなリーダーに率いられたパーティーは、
遭難すること間違いなし。
9 Jun 2015

日曜に出勤した振り替えの休日、
雨模様の空を眺めつつ、渋谷にボッティッチェリを観に。

ボッティッチェリ『受胎告知』(部分)、1481年

”ボッティチェリ”とタイトルにはあるものの、
実際に展示されているのは工房作とされるのを含めても、
20枚に満たず。

展覧会のサブタイトル「フィレンツェの富と美」のほうが内容に適合。
中世国家フィレンツェの最盛期と没落が、
絵画その他で感じ取れる構成。


ボッティッチェリの作は、
代表作の『春』とか『ヴィーナスの誕生』とかはないものの、
品よく優しげな聖母を描いたものが多く出品。

なかでも、フライアー(下図)の表紙を飾る作品が、色彩が抑制気味で、
現代においてはもっとも心落ち着くものの一つかと。

ボッティッチェリ『ケルビムを伴う聖母子』(部分)、1470年頃

ラファエル前派のバーン=ジョーンズが手元に置いていたという
(1500-1050頃作の)『受胎告知』という絵も展示されていて。
まるでバーン=ジョーンズ自身の絵のようで感心。
というか、後世の画家がこれらの模倣から入っていったのが明瞭。

有名な「ヴィーナスの誕生」の、ヴィーナスだけという絵もあり、
女神が黒地に浮き上がる。モダンで魅力的。
これぞルネサンスだろうと。
12 Jun 2015

6月の山は選びにくい。
とくに公共交通機関を使用する身には。

中央本線普通列車とかだと、高尾を超えてから、
帰りの電車内で、ほかの季節以上に気を遣う。

日本は極端に清潔好きになったものだと思う。

まぁ、7月も8月も、
日帰りの山は選びにくいのですが。
16 Jun 2015

あらためて、立憲主義なるものを思う。
法治国家なるものを思う。

暴走を自覚できない権力の放置は、
野蛮への転落。

選挙結果は、白紙委任ではない。
17 Jun 2015

「当たり前のことを、当たり前に言っているだけ」とか、
しつこく繰り返している人がいるが、
誰にとっての当たり前?

こういうレベルのものの言い方をする場合は、
ほぼ間違いなく、当人(とその仲間)にとってだけ当たり前で、
まわりの人にとっては、まったく当たり前ではない。

「当たり前だ、普通だ」とか、声の大きいのが言い出すと、
要するに筋道立てて説明できないんでしょう、とだけ思う。
18 Jun 2015

自分(たち)は、高尚な目的のために働いている、
だから丁寧な説明など不要。
目的のためには道理を無視してもよい。

そう考えているらしい人が目につく昨今。
なんたる傲慢。謙虚さの欠落。


あまつさえ、道理を無視することができないのは無責任だと。
いやもう…空恐ろしいを通り越して嫌悪感を感じさえする物言い。

かと思えば、
質問に対してまともに説明できない側が、
「不毛な議論だ」「指摘内容はあいまいだ」と言い募る。

つまり自分たち自身の評価をそっくりそのまま相手に投げて、
低レベルな議論に引きずり込もうとする。

小学生レベルの狡猾さ。
20 Jun 2015

少しは山を歩かないと、と思って三浦半島。

先日同様に東逗子から歩き出し、乳頭山を経て、
三浦アルプス南尾根を辿って観音塚に出て下る。
(仙元山は今回はパス。)

昨日まで雨だったせいか、あちこちぬかるみ、
坂は粘土状で滑りやすく、ずいぶんと気疲れする山でした。

ともあれ、南尾根は細かい上下が多くて、
訓練にはなったかなと。




かつて縦走したときにはなかった立派な標識が増えてました。
山ガールが話題になった頃、
三浦アルプスがメジャーになったおかげでしょうかね。
22 Jun 2015

政府・与党、国会の会期を3ヶ月も延長。
9月27日まで。なりふり構わず。

時の政府が、そのときどきで戦争荷担を判断する。
基準はいま現在、明確に言えない。
出てくるのは抽象的なことばかり。

外交努力を尽くさず、せっかくの平和ブランドを投げ捨て、
果てしない軍拡競争にのめり込む。

そうなれば同盟国と軍需産業は大喜びでしょう。
リスクはいつものようにわれわれに回す算段で。

今回のツケは、命がかかってます。
25 Jun 2015

和歌山電鐵・貴志川線は貴志駅の駅長、22日に逝去。
名前はたま、三毛猫。16歳(人間で言えば80歳)。

国際的にも有名で、海外から会いに来る人多数。
かつてアルジャジーラの取材も受けたとか。

訃報をCNNも報道
「日本でいちばんかわいい駅長亡くなる」

沿線住民の足を守った猫。
いちど会いに行きたかったな。
26 Jun 2015

政府与党の意に沿わない「沖縄の新聞は潰せ」と暴言を吐き、
報道されて批判されると、
「あれは冗談だった」とか言い逃れようとする流行作家。

その作家は与党の勉強会なるものの講師として招かれ、
その席上での発言だったとか。

その勉強会では、参加した議員も、
「マスコミを押さえつけるため、スポンサーに圧力をかけろ」と
言い放ったとか。

こういう言論弾圧としか取れない発言について、
謝罪はおろか、「厳重注意する」とさえ言わない、
与党幹部に総裁。


まっとうな報道陣の声を聞いておこう。
百田氏発言をめぐる沖縄2新聞社の共同抗議声明
27 Jun 2015

雨中に休日出勤。今月二度目。

気づけば6月終了直前。
梅雨は続けど夏は間近。
夏休み日程確保済み、
でも計画の中身はまだ全然。
28 Jun 2015

国立新美術館へ、明日には終わるマグリット展に。

 『ゴルゴンダ』(部分)

見る分には面白いんだけどわざわざ本物の絵を見るまでも・・・
などと思っていたものの、『白紙委任状』とか『大家族』とか、
直接見ておくのもよいかなと。

不思議絵にはみな惹かれるのか、最終日一日前とはいえ大盛況。
加えて、見る絵見る絵がとにかく考えさせるので、
疲れることこのうえない。

『白紙委任状』とは、絵の中の女性に、何をしてもよいという主旨で、
タイトルを付けたそうで。

山めいた絵もちらほら。
小品の『アルンハイムの地所』は、鳥甲山を想起させるし、
『ガラスの鍵』は、ヒマラヤないし北アルプスを思わせるし。

 『大家族』

初めて実際に見る『大家族』は、よいものでした。
最後のほうに陳列されていて、もう呆然と、
広大な世界を見ていました。


会場内も相当な混みようでしたが、
お土産売り場もなかなかで、
会場外まで行列が伸びるほど。

まぁ結局何かしらか買ってしまうので、さらにくたびれる
(並んでからレジにたどり着くまで20分から30分かかった)。


先日のルーブルもそうでしたが、
終わる一ヶ月前くらいには行くようにしないと・・・
と、反省した展覧会。
30 Jun 2015

土曜に出勤したので、本日は代休。
散歩がてら、連れと鶴見の日帰り入浴施設(”らくスパ”)へ。

露天風呂には「弱酸性硫黄の湯」という、
人工とはいえ温泉めいたものもあって、なかなか気分よし。
ここの露天風呂は種類が多くて愉しい。
一人で浴槽を独占する「壷の湯」などというものもある。

館内着に着替えて食堂に向かう。
連れは岩盤浴にはまって、なかなか待ち合わせ時間に来ない。
のんびりビールを飲みつつ、鶴見川を眺めながら待つ。

平日でもそこそこの人数が来館しているので、
土休日は大賑わいなのだろうなと。

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