Preface/Monologue2006年 6月WorldCupMode


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ここまでのCover Photo:高尾山、蛇滝登山口近くにて
1 Jun 2006

いよいよワールドカップの月に。
山は月初の土日くらいになりそうな気が。
4 Jun 2006
この日曜は南大菩薩の稜線を歩きに。しかし恐るべきは太平洋からの湿った空気。関東を覆う雲をつくり出しただけでは飽きたらず、甲府盆地との障壁をなす大菩薩山塊の稜線をことごとくガスで包み込んで(いや全部かどうかはじつは知らないのですが少なくとも南のほうは)。おかげで眺めなし、加えて6月だというのに寒さまで感じて。

日本−マルタ戦。日本、マルタを舐めすぎ。これがドイツ戦のときと同じチームとは思えないほどのキレのなさ。さらに特筆すべきは大黒のシュートの外しっぷり。6回くらいは好機があったはずなのに無得点。これではさすがに期待できない。この試合、唯一の光明は玉田が点をとったことくらいか。
8 Jun 2006

さて、明日から蹴球観戦三昧に。(録画含めて)
地元川崎はナビスコ杯で4強に入ったし。よしよし。

WorldCupMode
9 Jun 2006
始まりましたワールドカップ。セレモニーはどちらかというと地味な開会式だったけど、民族色豊かで無駄な作り物が少なく好感が持てました。

久しぶりに開催国が出るという開幕戦(従来は前回優勝国)。地元ドイツ、地力でコスタリカを圧倒。ただし守備は…DFラインがねえ。ほとんど防戦一方のコスタリカに4-2。それだけワンチョペの決定力が高いということだが…。

でもドイツの中盤から前は魅力的。先日の日本戦で加地を潰したノイシュバンシュタイガーを筆頭に若手が躍動。若手ではありませんが、ちょっと憂鬱気味だった4年間とうってかわって風格が出てきたのはクローゼ。しかし驚きだったのはこちらもそう若くないフリンクス。「危ないところにフリンクス、ボールの受け渡しにフリンクス」、そして試合を決定づける4点目の超豪快なミドルシュート。次のポーランド戦での活躍が楽しみ。
10 Jun 2006
A組、ポーランド−エクアドル戦。前評判ではポーランド優勢だったのですが、フタを開けてみればポーランドはシュートもろくに打てず、エクアドルのほうが組織がしっかりしていて。試合終了後、2-0で負けたのがよほど信じられないのか呆然としたサポーターの姿が次々とテレビ画面に。ポーランド国内では「エクアドル戦は続くドイツ戦の前の前菜みたいなもの」などと言われていたそうなので、そりゃ気落ちすることでしょう。

B組、イングランド−パラグアイ戦。ベッカムの美しいフリーキックから開始早々にイングランド得点。前半押すイングランド、後半押し返すパラグアイという試合でしたが、結局1-0でイングランド勝利。イングランドはシュートが多いものの宇宙開発ミドルが目立ち、枠内を確実に襲うパラグアイのバルデスのシュートに何度冷や汗をかかされたことか。確実なチャンスの数ではそう差はなかったような気が。パラグアイ侮りがたし。

さらにB組。トリニダード・トバゴ−スウェーデン戦。ポーランドーエクアドル戦同様、欧州勢が優勢と(トリニダード・トバゴ以外の)誰もが考えていはずなのですが、なんとスコアレスドロー。スウェーデンにとっては文字通り負けに等しい引き分け。スタジアムのサポーターたちの表情が試合終了が迫るに連れてどんどん悲痛なものに。

いやしかしカリブ海に浮かぶ島国の代表たち、さほど慌てるわけでも焦るわけでもなく専守防衛に努めて見ていて気持ちが良いくらい。監督も器の大きなひとで、DFが退場でひとり少なくなってもDFを補充せず、代わりにイキのいいFWを交代投入。まさに「攻撃は最大の防御」を地でいく采配で、言うのは簡単ですが実行は難しいことをいともたやすく。それにGKのヒスロップ。まさに神懸かり。スウェーデンのイブラヒモビッチやアルバックが不調だったせいもあるでしょうが…
11 Jun 2006
青梅警察署山岳救助隊副隊長の金邦夫氏が執筆された『奥多摩登山考』をようやく入手し読んでいます。最近では通常の登山コースに飽きたらず地図上の波線は元より灰色表記のコースを歩く中高年が多いとあるのですが、問題なのはそういうコースに初心者をおおぜい引き連れて登りに来るパーティがあること。力量をわきまえた山歩きが安全登山の前提かと。


ところでC組のアルゼンチンーコートジボワール戦。文字通り抜け目のないアルゼンチンが2-1で勝利。足下へのパスが多いのでどことなく単調に見えてしまうのは私だけ?

セルビア・モンテネグロ−オランダ戦。前半、オランダの独壇場。後半こそセルビア・モンテネグロも五分に戻しましたが、クロスの精度が低い。C組で抜け出すのはやはりアルゼンチンとオランダでしょう。しかしオランダのFWロッベン、速いし力強い。セルビアが3人がかりで止められない場面も。

D組、メキシコ−イラン戦。予想に反して前半は白熱の接戦に。しかし後半途中でイランがばて始め、結局3-1でメキシコ勝利。イラン、もう少し体力をつけておかないと。メキシコ、攻撃の軸のボルヘッティがケガで退きどうなることかと思いましたが、精神力が強靱であることを見せつけて。
12 Jun 2006

日本、オーストラリアに1-3で敗北。
これが4年間の集大成か…

試合中からどすどす走っているイメージのオーストラリアに、
後半40分から3点も入れられてしまうなんて誰が予想できたでしょうか?
1998フランスワールドカップで、ジャマイカに2点取られた以上の驚き。

知将ヒディンクの采配が光った試合でした。
(それに引き替え日本のベンチワークは”?”)
13 Jun 2006
平日ともなるとさすがに深夜の試合は見ることができず。そういう試合に限って面白いものがあったりして。

E組の2試合、まずはアメリカ−チェコ戦。ほんの一瞬見ましたが、チェコのネドベド、あの金髪をなびかせてドリブルしつつ敵陣ゴールラインまで疾風のように走り込んでいき、同じく走り込んできた味方にパス。ゴールにはなりませんでしたが、ほんの短時間でも「見てよかった」と思えるシーンでした。時間が空いたらまず見る録画試合その一です。チェコぜひ勝ち上がっていってほしい。続いたイタリアーガーナ戦。ガーナは大健闘の撃ち合いを演じたとか。これもまた録画でよいので見てみたい。

日が変わってG組、韓国−トーゴ戦。韓国2-1で逆転勝ち。アジア諸国三連敗にならないでよかったというものです。前半は攻めが単調でしたが後半は相手が疲労で足も止まってくれたおかげでか盛り返し、しっかり時間稼ぎする現実的な対応も身につけていて。アンジョンファンが2点目を入れましたが、この人は大舞台に強いのか、強運なのか、いずれにせよ軽んじられない人ですね。ところでトーゴ。トーゴに限らず、意外とアフリカ勢は暑さに弱い気が。

さてフランス−スイス戦。スコアレスドロー。せっかく遅くまで見ていたのに点が入らず。ジダンはかつての輝きの片鱗あり。足に吸い付くドリブルに相手DFの頭越しスルーパス。しかしやはりスタミナには難ありか。全体に30代の選手の多いフランス、勝ち抜けるのはなかなか難しそうな気が。(いやでも同じ条件のチェコは快調。1998年当時の粘りが出てきさえすればブレイクするかも?)
14 Jun 2006
一次リーグの各組第一試合も最終盤。ついに出てきましたブラジル。

しかしそのブラジル、善戦のクロアチアに中盤を抑えられ、ようやく1-0勝利とか。クロアチア侮るべからず。これまた面白い試合だったようで、週末に録画で見れれば…って、どんどんたまる一方。

H組、スペイン−ウクライナ。4-0って…。敗者のウクライナ、予選で競り勝った相手には2004年欧州王者ギリシャ、決勝トーナメント常連のデンマーク、前回ワールドカップ3位のトルコといった強者どもが。そのウクライナってひょっとしていま映ってたのとは別の国?シェフチェンコの活躍を楽しみにしていたのに、どんなスーパースターでも一人きりでは大したことは出来ず、ベースとなる組織はやはり重要と再認識。

後半開始直後のPKで3点目のシーンから終盤までのあいだ見るのをやめてましたが、若がえったスペインの躍動感ばかりが目立った試合。今回のスペインはかなりいいところまで行くのでは?ラウルが「渋さをたたえたいい男」に見えましたが、フェルナンド・トーレスやシャビ・アロンソとか、まわりにまだ幼さが残る顔立ちの面々が多いからかも。(おっと、シェフチェンコもいい男。)
15 Jun 2006

世間は梅雨ですねぇ。

サッカー解説者の加茂氏曰く、昨日のドイツ−ポーランド戦は現時点でのベストゲームだと。文字通りの緊迫した好ゲームだったそうで、同時進行で見たかったですねぇ。なんでこういう試合が朝の4時からなんでしょうか。イングランド−トリニダード・トバゴだって1時からだし。勤労者にはけっこう辛いものが。
16 Jun 2006

期待はずれの頂点、セルビア・モンテネグロ。6-0でアルゼンチンに惨敗。

なんですかねあのやる気のないサッカーは。いくらアルゼンチンが強いからと言って、プレッシャーをかけないでどうやってマイボールにするつもりなのでしょう?実力差があってもこの点差にはなかなかならないものでは?2002年日韓大会でサウジがドイツに8-0で負けましたが、それくらいの情けなさ。とにかく気迫がない。終盤になると相手がボールを回しているのを立ち止まって眺めているまでに。スペイン戦でのウクライナが今大会最弱の欧州地域代表かと思いましたが、下には下がいました。選手・サポーターは2000年の欧州選手権の決勝トーナメントでオランダに6-1で虐殺された記憶がよみがえったでしょうね。今回はそのときに奪った最小得点さえ取れず。

イングランド、第二戦に勝って決勝トーナメント進出確定。それはよいのですが、試合前半のまったり具合はなんとななりませんかね。
17 Jun 2006
アフリカ勢、奮闘中。

オランダ−コートジボワール戦。前半に2-1になり、そのまま試合が終了しましたが、後半はほぼコートジボワールが押しっぱなし。オランダの守りがしぶとかったとも言えますが、侮るべからず象牙海岸。

続いてメキシコ−アンゴラ戦。評価の低かったアンゴラ、0-0で引き分けに持ち込み勝ち点1をゲット。”失業中”GKのジョアン・リカルドが再三の美技を見せて。画面ではわかりませんでしたが、キャッチした直後に試合終了となったボールをそのままサポーター席にプレゼント代わりに蹴りこんだとか。やることが格好いいですね〜。ぜひオファーを得られることを祈りたいです。

ポルトガル−イラン戦。2-0。イラン、前のメキシコ戦同様、後半途中まではなんとか耐えていたのですが、デコの見事なシュートを食らってしまって。アジア全体のためにも、せめて引き分けに持ち込んでほしかったのですが…。

さて日本はクロアチア戦へ。どんな結果になろうと、ともかく意欲というものを出し続けてほしいですね。豪州戦で一部選手に見られた、”(疲労のためでなく)思い上がっているとしか見えない“手抜きは論外です。そうでないと応援する価値がないというものです。例を挙げれば、他人に責任とらせず自分でシュート打てよ、ということです。
18 Jun 2006
日本−クロアチア、0-0。

クロアチアがシュートを外しまくってくれたおかげで引き分けになった感が強いです。「勝てる試合だった」と中田英などは言ってましたが、それ以上に”負けたかもしれない試合だった”とも言えるでしょう。

ジーコ監督の采配はオーストラリア戦よりはましだったかと。MOMは、ボール処理を一回誤ったとはいえ、PKを止めた川口に。クロアチアのGKも好守を見せていましたが、不幸なことに川口のほうがよけいに目立っていた気が。ところで日本のFWは下がりすぎでは?クロアチアのDFラインはそんなに低かった(=裏がなかった)でしたっけ?
19 Jun 2006
一次リーグも終焉が近づいてきて。

スイス−トーゴ戦。闘士アデバヨールの奮闘むなしく、トーゴは2連敗。2-0で勝ったスイス、いずれのゴールも切れ味のあるもので。「ボールがいきなり来て」慌ててしまったというどこかの国のFWに見習わせたい冷静さでした。

フランス−韓国、1-1。フランスのFWアンリ曰く、「フランスにはもう世界一の力はない」。そうかもしれませんが当事者が言うのは寂しい限り。
20 Jun 2006
ワールドカップはあるわ仕事の期限は押し迫るわ、本物の山が遠い今日この頃。そのかわり試合観戦も業務も今週が山。

ポーランドーコスタリカ戦。後半しか見てませんがいい試合。2-1で逆転勝ちしたポーランド、返す返すも初戦のエクアドル戦を落としたのが残念。

さてさて、イングランドとスエーデンの一戦はどうなることか、どちらが決勝リーグ初日にドイツと当たるのか…(トリニダード・トバゴだったりして)
21 Jun 2006
町中に気品ある香りがただよっているなと思っていると、そこここにクチナシの白い花が。

イングランド−スウェーデン戦。なかなか勝てませんねイングランドは北欧の強国に。それでもB組1位通過で、ドイツと当たるのはスウェーデンということに。これは楽しみ。

ポルトガル−メキシコ戦。かたやPKを決め、かたや外し、これがそのまま勝敗を分けた試合でした。主力を温存してもポルトガル強い。裏の試合、イラン−アンゴラ戦。1-1の引き分け、どちらも残念。とくにアンゴラ、2点差くらいで勝っていればねぇ…。

さて、オランダ−アルゼンチン、どうなるのか…って、両国とも一次リーグ突破は決めているから真剣勝負になるかどうか。とはいえアルゼンチン勝てば優勝まで一直線かなと思ってみたり。
22 Jun 2006
さすがに眠い今日この頃。

そうですかアルゼンチン−オランダは主力を休ませてスコアレスドローですか。まぁ妥当かも。

録画のイングランド−スウェーデン戦を見ましたが、イングランドは後半に弱くなる気が。しかしジョー・コールは見ていて楽しい。一方のスウェーデンの粘りは、さすが94年アメリカ大会3位。てか、あの気迫をじゅうぶんに学んでほしいですね、我が国の攻撃陣は。

さて、翌朝早朝の日本−ブラジル戦。どうなりますか。
23 Jun 2006

ブラジル−日本、4-1。

日本は先制したものの、対オーストラリア戦のときを上回る点差の逆転負けに。前半のブラジルは、眠っていたのでしょう。玉田の1点に起こされるまで。

後半、3-1になって26分、カカとロナウジーニョを”下げさせられた”日本、「見切られた」と感じて緊張感が切れたのか、このあとボールをまったく取れず。しかも4-1となった直後の37分には、ゴールキーパーまで”交代させられて”。ここまで舐められたワールドカップ出場国も珍しいでしょう。もうプライドも何もズタズタに。

この4年間の総決算に相応しい、これ以上ない惨敗でした。ほとぼりが冷め、将来に期待の持てる監督が決まったのち、もう少し闘う気力が伝わってくる日本代表を(見られるものなら)見てみたいものと思います。


ところでジーコ監督は欧州からすでに複数のオファーが届いているとか?ぜひ新天地でのご活躍を祈願したいですね。一次リーグ前は「優勝を狙う」と言っておきながら、リーグ敗退後に「日本の選手はプロ意識が低い」などとのたまう。これほど評論家然としたご意見を口にされるほどまで管理者責任意識のない監督が、どこまでヨーロッパで通用するのか、とくと見てみたい気がします。(どなたか、「敗軍の将、兵を語らず」というのをポルトガル語に訳して送りつけてほしいです!)
24 Jun 2006
韓国、スイスに負けて一次リーグ敗退。

これでアジア勢は全滅。南アフリカでの次回大会、アジア枠は3.5くらいになりそう。しかもオーストラリア込みで。ま、そうなったらなったで自業自得、というか実力に見合った枠数でしょう。各国とも、これまで以上に予選リーグを真剣に闘うことになり、見ている分には面白いことに。それで日本がワールドカップ本戦に出られないとしたら、それまでのこと。サッカーファンには応援している地元チームがあり、代表は二の次のはずなので。

さてそろそろ夏山の計画でも考えましょう。まずはドイツ−スウェーデン戦が始まるまでのあいだに。
25 Jun 2006
とうとう始まった決勝トーナメント。まずはドイツ−スウェーデン戦。

前半、ドイツのFWクローゼの”切れ”たるや神懸かり状態。自分でこそ得点は取らなかったものの僚友ポドルスキーへの連続お膳立てで開始12分で2-0に。終了間際にも「これぞFW」という思い切りの良さと冷静さのシュート。守備にも切れあり、見ていてとても楽しい。2点決めたポドルスキーの落ち着きと力強さは言うまでもなし、スウェーデンのイブラヒモビッチにもFWのお手本のようなシュートが2つ。みな、「日本全国のFW少年少女よ、これこそFWだ!」と言いたくなるプレーぶり。

後半、スェーデンはせっかくのPKのチャンスをラーションが失敗し、DFが退場して一人減り、イブラヒモビッチも交代と、まったくツイていない状態のまま。ミスの出始めたドイツにつけ込むこともできず、そのまま試合終了。ホームアドバンテージがあったとはいえ、納得のドイツ勝利でした。

さてそのドイツ、たぶんアルゼンチンと相まみえることになるのでしょうねぇ…。まぁなんともかんとも。
26 Jun 2006
やはりアルゼンチン、対メキシコ戦に勝利。どちらもわりとパスをつなぐスタイルでミドルシュートがない印象なのですが、決勝点はその忘れかけていたミドルシュート。いやじつに見事。メキシコ、よく粘ったのですが。

イングランド−エクアドル戦。守備を固めるエクアドルを攻めあぐねた前半のイングランド、ホール保持率は高いもののピンチの数も多く。この調子では16強止まりでもしかたないかも、エクアドルのほうがカウンターの切れもあるし、デルガド、バレンシアあたりが相手ゴールに迫る姿はルーニーと比べても遜色ないし。そんなことを考えながら迎えた後半15分、ベッカムの急激に落ちるとんでもないFKが直接決まって1-0に。結局イングランド逃げ切り。多少パフォーマンスが悪くても勝ってしまうあたり、必殺技を持っているチームは得ですね。しかしジェラードもランパードも、ミドルを打つなら枠に飛ばしてほしいものです。
27 Jun 2006
ポルトガル−オランダ、1-0。後半は小競り合いばかりで(?)サッカーになっていなかったとか。勝ったポルトガルにしても、退場者に警告者多数と、今後に響く内容に。ワールドカップ、しかも決勝リーグでも、ゲームコントロールのろくにできない力量のない主審というのは出てきてしまうのですねぇ。

イタリア−オーストラリア。4年前同様に、ヒディング監督率いるチームの前に退場者を出してしまったイタリア。その後押される時間もあり、0-0のまま後半ロスタイムに入っていよいよ延長戦かというところでグロッソがPK獲得。これをトッティが決めて…いやトッティ、あの精神力には感服。4年前、韓国戦での退場劇の記憶を払拭するに足る、劇的な幕切れ。とはいえ辛勝は辛勝。

じつのところあれがPKというのはオーストラリアにとっては厳しいかなとも思いましたが、判定もサッカーのうち。これでなんとなく日本の初戦の仇を取った気分。

(追記)
ウクライナ−スイス戦。PK戦で旧ソ連の一国が8強へ。ウクライナがんばりましたね。個人的希望としてはスイスが勝って、旋風を巻き起こしてほしかったのですが。

あらためて決勝リーグ一回戦、オランダ−ポルトガル戦を録画で見てみました。いや後半の中頃は、ほんとうにサッカーになってませんね。殴り合いにならなかったのが不思議なくらい。(どつきあいはしてますが)。オランダのFWファンペルシー、ゴール前で”ピクシー”ストイコビッチばりの切り返しを見せて、もう少し見ていたかったのですが、残念でした。
28 Jun 2006
フランス−スペイン、3-1でフランス逆転勝ち。蘇ったフランス。

大概の人がスペインが勝つと思っていたのでは?一次リーグでのフランスの不調は目を覆わんばかりでやっとこさ決勝リーグに滑り込んだという感が否めず。元気のある若手満載のスペインにこてんぱんにやられ、ラウルの言っていたとおりジダンのラストゲームになるのではと思っていたのですが…

ところが。ところが。ジズー、あんたはすごい。最初から最後まで好守に渡って大活躍。フランス自体も文字通りの”チーム”となっていて。若手のリベリー(とても23歳とは思えませんが(笑))から、ゴールこそ奪えなかったですが勝ち越し点のきっかけになったFKを獲得したアンリ、鋭い守備を見せたサニョル、そして30歳以上のチュラム、マケレレそしてビエラ、堅牢な守備と切れある攻撃でこれぞチームという充実感。消えてる選手が一人も見あたらず、見ていてとても安心。表面上の仲はよいが実はバラバラだったらしいどこかの国のチームに百回くらい見させてやりたい内容。さてフランス、次も面白い試合を一つ頼みたく。相手はブラジルですが。

スペイン、どことなく”パス回しが格段に上手い日本代表”の趣きが。つまり中盤でこそ球は回るのですが、フィニッシュに持ち込む回数が少ない(フランスの守備がよかったというのもありますが)。ラウルは途中交代、フェルナンド・トーレスもあまり目立たずと、攻撃陣としては不完全燃焼でしょうねぇ…。ここはとっとと切り替えて、とりあえずは2008欧州選手権での捲土重来を期していただきたく。
29 Jun 2006
ひさしぶりに試合を(録画でも)見ない日。

国内の捨て猫、捨て犬が、年間で42万匹もいるとか(2004年度)。
末路は薬殺。

いろいろな意味で、窮屈な、住みにくい世の中。
30 Jun 2006
いよいよ準々決勝。その第一戦、ドイツvsアルゼンチン。ゲルマン魂の発露を堪能。

前半、予想以上にアルゼンチンが押し込み、ドイツ押されっぱなし。それでも0-0で折り返す。後半早々に南米の雄が先制点。これでようやく目を醒ました開催国、右にオドンコルを入れて押されていたサイドを制圧し、ゲームもあと10分を残すところになってバラックからポロウスキーの頭を経てクローゼのヘディングシュート。さすがクローゼ、点取屋の面目躍如。

そして1-1のまま、延長でも決着がつかず、PK戦へ。ここまで来れば精神力の強い方が優位。ドイツのGKはレーマン。不仲のカーンが握手を求めてまで激励。これに力を得たのか、まず一人止める。蹴る側では、延長で脚を痛めてへろへろになっていた主将のバラックがなんとキッカーとして登場し、しっかりとPKを決めて。これにさらに発奮したか、レーマンがもう一人止め、PK戦4-2でドイツが準決勝へ。

たかがサッカーの試合なのですが、この展開には泣けました。前半、ゴール前の守備はなんとかなっていたのですが、中盤を押さえられ、カウンターをしかけてもクロスが不正確、せっかくのセットプレーもボールがあさっての方向に飛んでいってしまっていて。先制された時点で「もう駄目だろうな」と思ったのでしたが、同じ考えの人間はピッチ上には一人もいなかった模様。さすがドイツ。”最後まで諦めるな”という姿勢は見習うべきかと。しかしもう少し早く覚醒しろよとも。

さてさてこれで、もう少しクリンスマン監督のお茶目なリアクションを見続けられることに。今日もクローゼのゴールに跳ね回っていましたね。ところで延長でも押していたアルゼンチン、何があったのか敗退決定後におおぜいでドイツの選手にくってかかって。理由はともあれ見苦しい。試合中は見事なディフェンスは見せていたものの時間稼ぎもラフプレーもありだったので、いずれにせよ悪印象。

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