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ここまでのCover Photo:南面白山から大東岳を望む
1 Jul 2024
EURO2024。
ラウンド16、イングランドvsスロバキア、2-1。
6分くらいあった後半アディショナルタイムの5分頃まで、イングランドは0-1で負けていた。終盤に猛攻をしかけてもなかなか堅いスロバキアの守備を崩せない。優勝候補がベスト16で敗退が現実になる紙一重のところで、ベリンガムのバイシクルシュートが炸裂。狂喜乱舞のイングランドサポーター、愕然と沈み込むスロバキアサポーター。
延長戦に突入してすぐ、今度はハリー・ケインのヘッド弾炸裂。試合時間を続けて考えれば2,3分で逆転してしまう。試合開始からイエローカードをたて続けにもらい、打つシュートはすべて枠外の体たらくでどうなることかと思っていたが、やればできるじゃないかイングランド。サウスゲートの交代策がはまったか、後から出てきたのが攻め込む攻め込む。疲れたスロバキア守備陣を追い回す。
GSでベルギーを倒した中欧の国、再度の大物食いはならなかったが、イングランドを文字通りあと一歩というところまで追い詰めたことは事実。スロバキアサポーターは敢闘した選手たちに温かい拍手を送っていた。
ラウンド16、スペインvsジョージア、4-1。
結果のみ。ついうっかりイングランドの次戦の相手はスペインと知ってしまい、ジョージア敗戦を理解。見れば大量失点。STATSを見るとシュートがジョージアの4に対してスペイン35。ボール支配率はスペインが76%。あまりに一方的な数字でサンドバッグ状態だったと想像できる。いかにGKのママルダシュビリが優秀でも、これだけ打たれれば失点も一つや二つでは済まないだろう。
2 Jul 2024
ラウンド16、フランスvsベルギー、1-0。
フランスの守備が良いのか、まるで借りてきた猫状態のベルギー。試合全体を通じて存在感が希薄だった気が。かたやフランス、シュートを打ちまくるもののまるで枠内に飛ばない。ようやく85分あたりでコロムアニが枠内に飛ばし、これがフェルトンゲンに当たってゴール。記録はOG。フランスは20本のシュートを放って枠内1。きっと20本目が入ったのだろう。
ラウンド16、ポルトガルvsスロベニア、0-0(PK3-0)。
試合開始から飛ばすポルトガル、スロベニアにサッカ-をさせず。ジョージア、アルバニアに次いでFIFAランキングの低いスロベニア、中盤のパスもろくに繋がらず、これは大量失点するかなと思っていたら、守備を粘る粘る。名GKのオブラクとともにポルトガルを跳ね返しまくる。攻めてはシェスコがドリブルで攻め込みスタジアムを沸かす。だがほとんど枠に飛ばず・・・
後半からスロベニアも盛り返し、驚いたことに0-0で延長戦に突入。延長前半にポルトガルがPKを得るも、クリロナのキックをオブラクが読んでセーブ。ショックで延長前半終了後に涙するCR7。失敗シーンをリピート放映していたせいか、スロベニアの監督が知らない間にレッドカードで退場になっていた。
いろいろあったものの延長でも決着つかずPK戦へ。先攻のスロベニア、初手からGKディオゴ・コスタに止められる。二番手も三番手も止められる。スロベニア、PK戦の練習をしてこなかったな。全員失敗といえば、先のW杯でもそんなチームがあった…。ポルトガルは一番手がクリロナ。今度はきっちり決めて借りを返す。二番手も三番手も決める。あわやupsetかと思われた試合、終わってみれば順当な結果に。しかしスロベニア、大健闘。
3 Jul 2024
ラウンド16、ルーマニアvsオランダ、0-3。
点差通りか、点差以上の差が感じられた試合。シュート数23対5、枠内6対1。ルーマニアの攻勢が目立ったのは最初のうちだけで、あとはほとんどオランダのサッカー。なにせルーマニア、パスが繋がらない。前半終了時点でパス成功本数がオランダが264なのにルーマニア80。最終的にはオランダの半分を超えたけど。
ラウンド16、オーストリアvsトルコ、1-2。
結果のみ。シュート数21対6、枠内5対3と、ルーマニアvsオランダとあまり変わらないSTATSでもこの結果。見るならこちらだったかな。トルコ、6本シュートを打ってそのうち3本を枠内に飛ばし、その中の2本をゴールに結びつける。なかなかの決定力。ファウル数12対5なので肉弾戦を仕掛けて勝利したわけでも無い気がするが、どうだったのだろう。GSでオランダに競り勝ったオーストリアだけど、残念ながら16強止まり。
6 Jul 2024
EURO2024。
準々決勝、スペインvsドイツ、2-1。
開催国、敗退。スペインがやや押していた印象があり、それからすると妥当な気もするが、STATSを見るとそう変わらない。シュート数はわずかながらドイツの方が多いほど。ドイツは、期待されていた新星のムシアラがあまり輝かなかったように思える。中途出場の髪を紫色に染めたアンドリッヒのミドルシュートの方が目を惹いた。
89分まで負けていたドイツ、ヴィルツのゴールで追いつき延長戦に入るも、先日のイングランドのようには畳みかけられない。延長後半のPA内でのハンドにしか見えないファウルも取ってもらえず、これはPk戦かと思われた終了間際に突き放され、万事休す。ドイツには、せめて準決勝には進んでほしかったのだけど、残念ながらここまで。イエローカードがそれぞれ8枚ずつ、スペインには退場者も出たという、GSのチェコvsトルコ戦の18枚に次ぐカードの多さ。PK疑惑のハンドも含めて主審はこの大試合を裁くのに妥当な人材だったのかと思える試合。
準々決勝、ポルトガルvsフランス、0-0(PK4-5)。
CR7、不発のままEURO終焉。6大会連続得点はならなかった。この試合では何をしていたのか、ほとんど消えていた印象。しかしなぜか走行距離はポルトガルのチーム内5位。謎だ。他のフィールドプレイヤー9人が懸命に走り回り、フランスと激闘を演じていた。40歳を超えているペペの奮闘ぶりは特筆もの。メンタル面では彼が引っ張っていたのではと思える。
勢いからすると上なのではと思えたポルトガル、ラウンド16のスロベニア戦に続けてPK戦になったわけだが、前回と違ってGKのディオゴ・コスタは一人も止めることができず、蹴っては3番手がポストに当てててしまう。先行のフランスは全員成功。5人目のテオ・フェルナンデスは迷いなくGK判断の逆に蹴り込み、穏やかに喜んでいた。
とはいえフランス、鼻骨骨折の影響があるのか、どうもエンバペが本調子でなさそうな。疲れすぎて延長前半に自ら申告して退いたという。ポルトガル同様に無得点だったフランスだが、GSから通算しても点が取れていない。しぶといといえばしぶといが、次戦のスペイン相手にこの得点力で勝てるかどうか懸念するところ。
川崎、後半ATに磐田に追いつかれて引き分け。これで4戦連続。もはや芸風。
18位湘南は浦和に劇的な逆転勝ち。これで降格圏との勝ち点差は5に縮まる。降格争いが現実味を帯びてきた・・・。
7 Jul 2024
EURO2024。
準々決勝、イングランドvsスイス、1-1(PK5-3)。
スイス、前半から後半立ち上がりにかけて、ほぼ自陣に引きこもって強固な守備を構築。イングランドはボールを保持するものの、スイスのラインの前で左右に回すだけ、ときおり右サイドに張っているサカが切り込んでは跳ね返される。これの繰り返し。ミドルシュートくらい打ってもよいのではと思うものの、ポゼッション最優先と命じられているのか、とにかくパスで崩そうとする。もしくは前線で孤立しているハリー・ケーンにクロスを当てようとするのだが、当然ながらみな跳ね返され、スイスに攻め込まれて自陣でボールを奪還しても、速攻を行わない。とにかくパス。
それまで猫をかぶっていたスイス、後半から獰猛さを表に出して攻め込み出す。先制したのはスイスだった。おそらくゲームプラン通りだったのだろう、前半のイングランドの出来を見てたら、なんかもうスイス4強でいいんじゃないの、と思い出した終盤の80分、サカが切り込んで目の覚めるミドルシュートをゴール左隅に。しかしラウンド16のときのように畳みかけられるかというとそうでもなく、延長戦でもスイスを退けられず。だがそれはスイスも同様。PK戦へ。
イングランドは長らくPK戦を苦手としていて、近年は心理学者まで登用して克服に努めつつも、前回のEURO2020でもイタリアとの決勝でPK戦負けしている。さてスイスの名GKゾマー相手にどうだろうかと固唾を呑んで見ていると、一番手のコール・パーマーが自信を持って蹴り込み成功。対してスイスは一番手のアカンジがピックフォードに止められてしまう。イングランドはそのまま5人目のトレント・アレクサンダー=アーノルドまで成功し、4強に。なんだかもうPK戦の呪縛からは解き放たれた模様。スイスはあと一歩だった。その一歩が大きいのだけれど。
準々決勝、オランダvsトルコ、2-1。
準々決勝4戦のうち、唯一90分で決着がついた試合だった。前半はどちらかというとトルコペース。だからか、見事なヘディングシュートでトルコが先制。3人ぐらいが前後に固まってクロスを受けるものだからオランダ側が身体を寄せられず、易々と決めてしまう。オランダは前線で”10番”ヘッドバンドのデパイが奮戦するも得点には繋がらず。
押され気味だった感のオランダ、後半になって盛り返し、70分のこちらも見事なヘディングシュートで同点にすると、76分に立て続けにゴールを決めて逆転。勝ち越しはボールに続いてゴールに文字通り転がり込んだガクポのゴールかと思われたが、トルコの選手のOG。その後のトルコの猛攻を耐え抜き、20年ぶりの4強に。オランダもまたしぶとい。これで準決勝のもう一戦はイングランド対オランダ。さて。
10 Jul 2024
EURO2024。
準決勝、スペインvsフランス、2-1。
エンバペはフェイスマスクを外して出場。好調さを取り戻したか、そのエンバペ、10分たたないうちに左サイドから精妙なクロスをフリーのコロムアニに。直前にスペインDFと交錯して頭をピッチに押し付けられたのがエネルギーになったかどうか、コロムアニが打点の高いヘディングシュートをスペインゴールに叩き込む。PKとOGしか得点がないと揶揄されたフランスが早々にスペインから流れの中で点を奪うとはだれが予想したか。
だがそのわずか10分後に、スペインの若き至宝ラミン・ヤマルがPA外から美しい弧を描くシュートを放ち、これがゴール左上隅ポスト内側を直撃してスペイン同点に。試合は序盤から打ち合いの様相に。…というところで、ついうっかり「スペインが決勝へ」の記事を目にしてしまう。えー。ヤマルの得点の直後にダニ・オルモが勝ち越し点と。その後試合は動かなかったということか。まぁスペインか、妥当なところだなと。
11 Jul 2024
EURO2024。
準決勝、オランダvsイングランド、1-2。
開始早々7分、ずっとベテランかと思っていたがじつは若いとわかったオランダのシャビ・シモンズがスペインvsフランスでのヤマルのような鋭いミドルシュートを突き刺す。オランダ最初から飛ばすなぁと思っていると、その約10分後、イングランドがPKを得る。蹴るのはハリー・ケイン。ケイン、ゴール左下隅に力強く蹴り込み、コースを読んでいたGKの手の先を抜けていく。イングランド、PKの呪縛から本当に解放されたように見えた。
だがその後は両者得点が入らない。ボールはイングランドの方が保持していたようだけど、シュートまで持ち込めていたかというとそれほどの差はなく、堅い守りのオランダを攻めあぐねていた時間が多かった。とはいえオランダも準々決勝のトルコ戦でのように後半になって圧を強められたかというとそうでもなく、あまり強い印象でもないイングランドの守備をかいくぐれない。
後半も時間が過ぎていき、先に決勝戦の席が決まったスペインは攻撃がよいので、ここは守備が強いオランダが行けば面白くなるかなとの思いが増していく。そうして迎えたアディショナルタイムに入った途端、なんとイングランドに追加点。フォーデンに代わって出場のコール・パーマーからのクロスを、ケインに代わって出場のワトキンスが値千金のゴール。控え選手までピッチに飛び出してきて大騒ぎのイングランドに対し、悲愴な表情のオランダ。
何を血迷ったのか、時間が残っていないというのに選手交代で時間を消費するオランダ、ピッチを出ようとする選手も歩いてくるなど、もはや諦めたことがありありとわかるオレンジ軍団。結局そのまま試合は終わり、2大会連続でイングランドが決勝の座に進むことに。GS1勝2分からここまで来たが、EURO2016で優勝したときのポルトガルはGSの成績はなんと3分だったので先行きはわからない。まぁスペイン有利かなとは思うものの。
13 Jul 2024
久しぶりに都内に出て少し歩いたら、やたら疲れたようで帰宅して明るいうちにだいぶ寝てしまった。
10,000歩も歩いていないというのに・・・。今年の夏もまた、在宅勤務で運動不足の日々のツケが。
15Jul 2024
EURO2024。
決勝、スペインvsイングランド、2-1。
スペイン、なんと4度目の頂点。GS含め7戦全勝での優勝は史上初だそうな。
前半からボール保持はスペインだったが、STATSを見ると両国ともシュート数が数えるほど。枠内にしてもイングランドが1なだけ。なかなかシュートまで持ち込めない展開が続いていた。
これがスペインの睡眠導入作戦だったならば大当たり。後半開始早々にニコ・ウイリアムスが左サイドから鋭い一撃。イングランド寝てたのか、守備が隙だらけの印象。その後も立て続けにシュートを打たれるも、GKピックフォードのビッグセーブもあってなんとか跳ね返し続ける。
後半も半ばを過ぎてフォーデンの代わりに入るのがコール・パーマー。このパーマーが遠目からスペインゴールにミドルシュートを叩き込む。息を吹き返したかと思えたイングランドだが、せっかく自陣でマイボールにしても例によって速攻に移れない。繋がらないロングボールを蹴ってはスペインに回収される。セカンドボールの競り合いで必ずと言ってよいほど味方に繋ぐスペインとは大違い。勝ち越し点を奪われても再び同点に追いつく策は持っていないように思えた。
2大会連続で決勝に進出しながら再び準優勝。なぜベリンガムを初めとしたタレントを揃えながらぎくしゃくとしたサッカーしかできなかったのだろう。PK戦の克服に続いて、もう一策講じなければならないように思える。
スペインはイニエスタやシャビのいた頃から世代交代が確実に成功したらしい。ヤマルなんて決勝戦前日に17歳になったばかりだとか。高校生じゃないか。2年後の北中米W杯で南米勢とどこまで渡り合えるか、今から楽しみ。
20 Jul 2024
EURO2024が終わってまだ一週間も経っていないのに、一ヶ月くらい過ぎた気がする。仕事が立て込んでるせいだな。
暑くなってきてからは在宅勤務と見逃し配信とでほとんど外出しなかったものだから、きっと暑さ耐性ができていないだろう。昨年のこの時期、同じような状態で泊まりがけで諏訪に赴き二日目に美ヶ原に登った際、自分でもどうかと思うほど体力がなかった。日頃の運動不足に加えて初日の炎天下での町歩きが原因だったにちがいない。あれが暑気あたりというものなのだろう。いま同じ事をすれば同じ結果になる気がする。
なので暑くてもなんとか外に出て多少は歩くようにしているのだけど、暑いことに変わりはなく、秋冬春と違って疲れ方も違う。昨年以前も振り返ると、だいたい7月は山に行っていない。やはりこの暑さに慣れるまで時間がかかるということなのだろう。
川崎、ようやくリーグ戦で勝利。柏にアウェーで2-3。しかし序盤で0-2としたのに追いつかれて、勝ち越しゴールを押し込んだのはよいけれど、終盤にハンドを取られてPKに。ソンリョンが止めてくれたからよいけれど(マテウス=サヴィオのコースも甘かったが)、あわや連続引き分け記録を更新するところだった。ともあれみなよくやった。中断期間後にはさらなる勝利を。
21 Jul 2024
連れと一緒にかき氷を食べに行く。子供たちが集う昔ながらのかき氷屋。親子連れの大人も店先で食べる。車で来た3人連れは娘さんと歳のいったご両親か、軒下の椅子に座ってイチゴ味やメロン味を食べていく。連れはイチゴミルク、自分は抹茶ミルクに粒あんのトッピング。二人合わせて700円。気取らない昔ながらのかき氷。
『圏外絶景』なるテレビ番組で、北海道のカムイワッカの滝(湯の滝)が取り上げられていいた。
川の流れがそのまま温泉であり、車道から渓流を遡っていくというものだが、テロップに入渓は9月まで予約制、とあった。おや、と思って調べてみると、世界遺産登録による観光客増加や落石の危険性から、かつては入れていた上流部の滝壺には行けなくなっているらしい。監視員も常駐しているとか。
学生時代に北海道を国鉄の周遊券で旅した頃は、まだ知る人ぞ知る名所で、好きなだけ入れたはずだった。あのときに入っていれば。
27 Jul 2024
ガザで子どもたちが殺されているなか、平和の祭典といわれても
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