Preface/Monologue2001年7月 


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志賀の山中にて
ここまでのCover Photo:志賀の山中にて
1 Jul 2001
昨日の夜から今朝にかけて久々の徹夜作業。関東では土曜は天気が悪いし日曜は体温並の気温だったから(場所によっては体温以上だったとか)、仕事で涼しく湿度の低いところにいられてそれはそれでよかった。

しかしこの不規則な生活のおかげで昼前に帰宅して横になったら当然寝てしまい、目が醒めたらサッカーキリンカップの日本-パラグアイ戦が残すところあと20分しかない時間。予想に反して2-0で日本が勝った試合、最初から見たかったなぁ。
5 Jul 2001
関東や東海はここ連日の猛暑だが、西日本では強い雨が降っているところがあると夕方のニュースで言っていた。まだ梅雨は明けていないということらしい。梅雨末期は大雨になって、場合によっては災害になることがある。かなり前に長崎の眼鏡橋が流されたのもこの時期だったような気がする。

日本の季節は四つではなくて、四季に「梅雨」と「秋の長雨」を加えた六つだとなにかで読んだことがある。細かく分ければもっと多くなりそうだが、山に行く者としては今現在だと梅雨明け十日がいちばんの意味を持つ。もっとも天気が安定する日の長い期間。もちろん、その時期に休みが取れなくてはならないが....
9 Jul 2001
土曜から月曜にかけて北八ツの山を巡って過ごしてきた。「北八ツ」というとなだらかな山域、という印象があったが、ひとつひとつの山を丹念に上り下りするとけっこうな骨折りである。二日目の夕方などあんまり疲れたので、テントを立てて中に入ったらそのまま寝てしまい、夕飯も食べずじまい、小屋で買ったビールも飲まずじまいで、けっきょく缶のビールはザックに入れて家まで持って帰ってきた。

たぶん自宅で飲むものとしてはかなり高価なビールなはずだ....(そのへんでも売っているものだけど)
15 Jul 2001
2週間ぶりの土日徹夜作業。涼しい環境なのはいいのだが、土日が二日まるごとつぶれるのは何度やっても参る。

土曜日の夜、職場に出勤するときひじょうに憂鬱だったのは、これからの作業の内容とか朝まで起きていなければならないとかの心配より、深夜に放送されたJ1名古屋−広島戦の録画予約をしてくるのを忘れて出てきてしまったからだった。ホームでのラストゲーム、VゴールのPKを決めたピクシーを見たかったなぁ.....。まだ憂鬱が抜けきらない....。
17 Jul 2001
どうも往復登山というのは気が進まない。一般ルートがそれしかないのならば仕方ないと思えもするが、山をこちらからあちらに横断できるのに先に進まず往路を引き返すというのは、山旅的な要素が不足している感があり、自分ではあまり好きではない。山中を回遊して出発点に戻るのならまだしも、来た道を戻るのは安心である反面、「ただ帰るだけ」の下山になって面白味に欠ける。もちろんこれは雪のない、歩いて登れる山での話。

この夏は南アルプス、と思って仙丈岳から光岳までの山域のルートを検討するが、横断登山をするとたいがいの山が4〜5日はかかる。登山口まで車で行って山頂往復ならこれを1、2日は縮められるが、どうも納得がいかない。ピークだけ踏めばいいとは思っておらず、あちこちの山稜からまわりの山々を眺め、コースそのものが歩いてどうだったかを確かめたいからである。だが会社勤めだと年に何度も長い休みが取れるものではない。深田百名山の山々はもとより、白峰南嶺もいいなぁ、笊ヶ岳にも行ってみたい、蝙蝠岳の長い稜線も歩いてみたい、などと考えていくと、気が済むまで歩くのに何年もかかる見通しになってしまう。

だが焦って登ることはない。清少納言が枕草子で、楽しみの一つに「まだ読んでいない本の多いこと」を挙げていたと記憶しているが、「まだ登っていない山の多いこと」、すなわち山行計画立案の楽しみが今後長いこと続くことだと思えば、「気が済むまで長くかかる」こともそう苦にもならないだろう。登りたい山が登れずに残ったとしてもそれはそれで仕方ない。数より中身だ、と自分に言い聞かそう。
23 Jul 2001
三連休を利用して白峰三山を歩いた。ガスが上がらず眺めがいいのは夜明けから朝の8時頃まで。昼過ぎに登った北岳は眺望皆無。7時前に登った間ノ岳は好展望だった。

この間ノ岳を下っている最中には、ライチョウの親子にも遭遇。ヒヨコのような丸っこいのが5羽、ハイマツの中をちょこちょこと動き、それを少し高いところから親鳥が背筋を伸ばして見回していた。
26 Jul 2001
首都圏では昨日久しぶりの雨が降った。そのおかげでか、今日は涼しい。でも遠因は南方海洋上で日本上陸を窺っているかのような台風の接近。「梅雨明け十日」はもう過ぎ去った、ということなのだろう。
30 Jul 2001
この前の山行で悪化させた風邪がまだ直らない。日帰りとかせいぜい一泊程度なら気にしない程度だが、少し長めの山行を考えるとどうも不安だ....

「痛みを伴う改革」か....何がどう良くなるというのだろう。何を良くしてほしいというのだろう。どーもよくわからん。何が良くなるのかわからないのに(遠い将来の日本経済?その道筋は?)、その良くなるという期待の根拠はなんなのだろうか。難しいことはわからないがよろしくやってくれという感じだろうか。

言うなれば精神論の勝利というところかな。大和魂で難局を打開すると言っても同じことだったような気がする。なぜなら戦略も戦術もろくなものがないのだから。まず先に改革ありき、ではなくて、こうあるべきだから現状のここを変える、という議論にならなければならないのに、最後までそうはならないままだった。

株式市場から聞こえる声はここのところ冷静で、いちばん聴くに値する。今日の日経平均はバブル後の最安値を付けた。与党の勝利は折り込み済みで買い材料にならず、「今後の具体的政策に対する様子見」となっている。市場は声高に叫ばれる「改革」に対して現状では期待するに足る根拠がないと見ているわけだ。

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