Preface/Monologue2000年7月


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新緑の丹沢・焼山
ここまでのCover Photo:新緑の丹沢 焼山
2 Jul 2000
昨日から今日にかけて北八ツに行く。久々にテントを背負うので、いきなりハードな行程にせず、横岳ロープウェイで上がって池巡りをし、双子池に幕営することにした。

ところが明けた日曜、天気がやたらといい。これはひとつ高いところに登らねば悔いが残る、とばかりにテントをたたんで未登の蓼科山をめざす。山頂到着が昼になってしまったので、あちこちに湧いた雲のため展望は八ヶ岳連峰と霧ヶ峰くらいだったが、気になっていた山に登れて至極満足。ただ登りも下りも急で単調なので、もういいかな、という気もする。

コイワカガミ、ミツバオウレン、シロバナノヘビイチゴ、マイズルソウ、オサバグサ、ゴゼンタチバナ。いずれも小さな花々だが、どこに行ってもこのどれかが咲いていて、荷の重さを一瞬忘れさせてくれるのだった。
5 Jul 2000
首都圏は連日の長時間雷雨に見舞われている。一昨日は傘を持たずに外出したため職場の最寄り駅まで来て大雨に遭遇し進退窮まる。地下道を通って職場の真向かいのビルまでは行き「すぐ降り止むだろう」と待つ。しかしなかなかやまない。そこからわずか100メートル程度を土砂降りの中出ていく踏ん切りがつかず、かなり長いこと(実は一時間ほど)雨宿りをする羽目に。多忙な期間でなくてよかったというべきか....

昨日は昨日で、さて帰ろうかという時刻になって前日を上回る豪雨来襲。稲光が一分ごとに閃き、頭上で雷鳴がとどろく。窓から見下ろすと雨水が捌けずに車道と歩道の区別がつかない。折悪しく外から来ざるを得なかった人は、横断歩道の渡り口が踝まで水たまりになっている、傘なんてあってもなくても同じと報告してくれる。スラックスがベルトのところまで雑巾のようになり、歩くと靴から水がにじみ出てくるので説得力は無限である。
用もないのに遅くまで職場に残っているとろくなことがないのだが仕方ない。一時間半待ってようやく小やみになった。乱れたダイヤの列車に乗って帰宅した。
6 Jul 2000
瓶入り牛乳を配達する販売店の主人がテレビの画面で泣いていた。「自分が悪いことをしたならわかりますが....」。

食品を扱う人が、「どうも自分のところで食中毒の原因になるものを作って売ってしまっているかもしれない」と思いながら、「でもいいや、はっきり自分のところとわかったわけでないし」と相変わらずその食べ物を売り続ける。雪印乳業がやったことはつまりこういうことだ。

これだけのことをして、「結果的に甘かったということです」とか記者会見で社長は言う。「結果的に」とはどういうことだ?結果ではなく原因ではないか?誠意ある対応がなされない限り、雪印の商品は買わないことにする。何が誠意ある対応かは自分たちで考えればよいこと。それさえ教えてもらわなければわからないようでは人の口に入るものを売る資格はない。

経営者が経営責任を取らない「そごう」とかいう百貨店に税金をばらまくのではなく、牛乳を売れなくなって収入が途絶えてしまう(それは販売店のせいではない!もちろんわたしのような雪印拒否者のせいでもない!)販売店にこそまわしてもらいたいものだ。その経費のうち相当額を企業から徴収するようにもしよう。こういうリスクを負わせないと彼らは今後も安全管理ができなさそうだから。

※本日は怒りモード
9 Jul 2000
久しぶりに家事三昧の土日を過ごす。太平洋高気圧の張り出しが弱いおかげで台風が早々に日本に来てしまったため山は早々にあきらめていた。日曜は天気がよかったのでもったいない気もしたが....

だが昼前に目覚めてしまった以上、この暑さではどこにも行く気がしない。逆説的に聞こえるが、冬より夏の方が日帰り山行に意欲が出ない。

なぜ昼まで寝ていたかって?そりゃあなた、土曜のJ1で地元のチームがぼろ負けして、加えてグランパスが引き分け。ピクシーが頭を何度も抱え、しまいにはピッチを叩いて悔しがっている姿をテレビで見たあと、WEB上で地元チームへの怒りが渦巻くのを眺めていたら、酒でも飲まないとやってられなくて....(以下略)
16 Jul 2000
土日一泊二日で瑞牆山。

土曜の時点で、日曜午前中の降水確率は50%と言われていたものの、じっさいには朝から雲がどんどん晴れていってしまいには快晴に。

車で日帰りする人が多い中、あえて山中泊を選択したので朝早く登り出すことができ、人気の山のてっぺんを一人で一時間も独り占めできた。腰を下ろすのももったいない周囲の眺めでした。

下山後、瑞牆山荘から韮崎駅まで車で送っていただいた千葉の方、どうもありがとうございました。おかげで早く帰宅することができました。
19 Jul 2000
瑞牆山から帰るときに車に乗せてもらった人から聞いたところでは、金峰山小屋の泊まりは10数名だったそうで、小屋の人が言うには、この季節はみな有名どころに行ってしまうため奥秩父はひとが少ないのだそうだ。

北アルプスはあいかわらず混んでいそうですね。
23 Jul 2000
夜叉神峠から北沢峠へ、鳳凰三山と早川尾根を二泊三日で縦走した。

土曜日、鳳凰三山の核心部縦走時はとにかく好天で、左手に白峰三山や仙丈岳、右手には甲府盆地越しに八ヶ岳や奥秩父を眺める大観。

地蔵岳のオベリスクも最後のロープで腕力登りを始めるところまで行ったのだが、掴んだロープが実によく延びるので怖くなって止めた。あと5メートルくらいでてっぺんだったので少し残念。

薬師岳小屋や鳳凰小屋は満員だったし、仙水小屋や長衛小屋は予約していない人は泊められない旨の張り紙があった。幕営したので小屋の混雑からは逃げられたが、テント場もかなり盛況だった。

ルートのあちこちで種々の花を見たが、どちらかというと不人気の早川尾根のほうが花の種類が多かったような気がする。これから記憶を頼りに図鑑で調べなければ。

日曜日、山から下って北沢峠から広河原にバスで出ると、駐車場は車で溢れ、甲府行きのバスは何台も増発していた。
26 Jul 2000
なんか先日の縦走で心身ともに疲れちゃったのか、夜は早く眠くなるし一泊山行の立案意欲は湧かないしで、若くないなぁと思うのだった(まだ若いはずなんだけど(--; )

でも少々大きめな山行をしたあとって、やはり虚脱感が漂う。それよりさらに大きな予定(日程ないし負荷の面で)でも立てられればやる気も起こるのだが....

8月中旬に予定しているトムラウシに向けて身体をテント泊に馴らしていっている(つもりの)ため、日帰りとか小屋泊まりとかは意図して避けている。仕事の都合を考えると翌々週の土日は山の予定を入れない方がよさそうなので、今度の土日に最後の仕上げをした方がいいと左脳の理性は言うのだが、右脳の感性と身体はどことなく投げやりなのだった。
30 Jul 2000
けっきょくこの土日は本州中部の好天(猛暑のおまけ付き)にもかかわらずどこにも行かずじまい。家事とWOWOWの映画で過ごす。今はエディー・マーフィーの「ドクター・ドリトル」を見終わったところ。昨日は「MIB」。トミー・リー・ジョーンズは渋いねぇ。この人がいなければ深みのないただの特撮映画になってしまうところだ。活きのいいウィル・スミスと好対照。

鳳凰三山・早川尾根の縦走のときにさんざん眺めていた南アルプスが心を占めている。他の山の計画を立てようにも全然気が乗らない。次は白峰三山かな....
31 Jul 2000
白峰三山に、と思っていたら、けっきょくスケジュールの都合がつかず行けないことが判明。やれやれ。どこかに方向転換しよう。

WOWOWでブルース・ウィリス主演の「アルマゲドン」を見た。
「上手い話の作りだ」とわかっているんだけど、やっぱり泣けてしまうなぁ。だいたい半分くらいから涙で顔をべたべたにしながら見ていた。人間歳をとると涙もろくなるものである。いやほんと。別に恥ずかしくなんかありませーん。

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