Preface/Monologue2004年 1月


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斑尾山にて
ここまでのCover Photo:斑尾山にて
3 Jan 2004
帰省のついでに連れともども小豆島へ。元旦だからか、夜は静かでした。暴走行為をする輩にしても、周囲が海で逃げようがないからここではおとなしくしているのかも。

この島、オリーブと『二十四の瞳』が最も有名でしょうが、小説が読まれない昨今では南国めいた明るさのみがイメージされているかもしれません。しかし実際に足を踏み入れてみると別な顔も見えてくることでしょう。日本三大渓谷美の一とされる寒霞渓の豪壮、瀬戸内の島の山では最高峰の星ヶ城山を擁する山岳の険阻、いくつもある大規模な採石場の荒涼。小豆島は意外にも山、それも多分に岩山の島なのです。

また、島内には”島四国八十八霊場”と呼ばれる寺を巡る遍路道があります。車道を歩くようになってしまった区間もあるようですが、海と山岳が織りなす景観は行路を飽きさせないでしょうし、山岳霊場に向かう遍路道には鎖場もあるとか。この山の島、顕著なピークは多くないかもしれませんが、歩くにはかなり楽しそうなところなのでした。
5 Jan 2004
年末年始の休みも文字通り瞬く間に終わりました。今日から仕事。しかし思えばお雑煮以外のお餅料理を食べていません。もう少しお正月気分を引き摺りたいものです。
8 Jan 2004
瀬戸内に面した岡山から帰京したら、寒い…
そのせいか、連れともども風邪をひいてしまって。
週末までには治さなければ、山に行くために。
11 Jan 2004
久しぶりに中央本線の高尾山にでかけてみました。

高尾山口から稲荷山コースで山頂に登ってみると、まぁまぁひとの多いこと。休日の午は季節にかかわらずいつものことなのでしょう。今日は富士山の眺めが良くて、見晴らしの良い場所では携帯のカメラでの記念撮影が集まっては散りを繰り返していました。

ところで、山の上ではすべからくものの値段が高いですが、高尾山口駅で150円だった甘酒が、山頂では400円。これが小仏城山では250円でした。城山までがまんすればよかったかも。
12 Jan 2004
本日は連れと一緒に鎌倉近郊の六国見山へ。一年前に北鎌倉駅から最短で目指すコースを辿ったところ開発で谷戸の景観が破壊されてしまっていたので、これを嫌い、大船駅で下車して鎌倉湖に向かうバスに乗り、山の裏手あたりへ。昔のあいまいな記憶をもとに取り付きを探し、短い尾根を辿ります。

標高わずか147mの山頂は立派な見晴台が造られていてびっくり。階段道も整備されて、いままでの飾り気のなさが消えてしまい少々居心地が悪い。それでも鎌倉市街方面の見晴らしは従来通り、彼方に相模湾をきらめかせて穏やかな限り。

下っては北鎌倉駅裏手のいつもの喫茶店でケーキセットを。連れは自分のチーズケーキを差し置いて私のミンスパイが気になってしかたなかったようですが、チーズケーキもシナモン入りで美味しく、店内のお客さんはみなこれを頼んでいました。
18 Jan 2004
いま整体のようなところに通っています。膝が痛むことを訴えると、かつての打撲のせいで骨がずれた形で筋肉が固まってしまっているとか。これをほぐすのをやってもらっています。

昨年の11月に起こった千葉の麻綿原での集団道迷い遭難について、各山岳雑誌の2月号で多かれ少なかれ分析記事を載せています。マスコミが騒ぎすぎ、という論調もありますが、やはり途中でひきかえすべきだった、というところでしょうか。あとは、引率登山という点から下見をしていなかったことを問題視するかたもいました。

ヤマケイで指摘されていましたが、低山の方が山道がわかりにくいことがある、ということは異論がありません。山の難度は高さや知名度では決まらないようです。
22 Jan 2004
長野県が県営ヘリコプターの山岳救助を無料から有料にするとか。他の自治体も追随すれば、「有料の民間ヘリでなくて無料の県営ヘリに来てほしい」などと言えなくなりますね。山岳保険加入率が上がるかも。

歩いて下れるのに安易にヘリを呼ぶ登山者が多くなってきていたということでしょうね。最近の山岳雑誌には、ヘリをタクシーのように考えている登山者がいるという記事さえ載っていたくらいですし。一刻を争う救助を必要とするひとがいるのに、(たとえば)ただの酔っぱらいを麓に下ろすためにヘリが出払っていたら、呆れるどころではありません。
25 Jan 2004
二週間前に引き続き、本日も高尾山に。

賑やかなこの山も、蛇滝口から入る北斜面を昼過ぎに登ると静かなもので、バス停から稜線までの間に出会ったのは3人だけ。ここがほんとうに高尾山かと思えるほど森閑としていて、東京が無人の世界になってしまったのではと夢想できるほどでした。

修験の行場になっている滝の手前から山道となり、出た先はケーブルカー乗り場の前。登山者からベビーカーを押す若夫婦まで揃う光景はいつもの高尾山でした。広々とした関東平野の眺めの一角に横浜のランドマークタワーが見えたのは驚きです。何度も来ていますが、桜木町方面まで見通せるとは知りませんでした。
29 Jan 2004
県営ヘリの有料化が登山者のあいだで話題になっているようです。私はべつに有料でもよいと思います。”弁当と怪我は自分持ち”の「怪我は自分持ち」に入ると思うので。

この「自分持ち」を減らすために山岳保険加入があるのですが、加入しているからといって遭難でもないのに「遭難」にしてヘリを呼び、保険金請求するひとがいそうな気がしてなりません。このあたりの審査はきびしくやってほしいですね、どの保険機構も。そうでないと他の被保険者の原資まで食い物にされそうで。

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