Preface/Monologue2000年1月


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2 Jan 2000
謹賀新年。今年がみなさんにとってよい年でありますように祈念いたします。

年末は大晦日に榛名山群の水沢山を再訪して登り納めとしました。冬とは思えない陽気に周囲の山は靄にかすんでまるで見えず、4月に登ったときよりさらに見晴らしがわるくて「今度こそ広い眺めを」と期待して行った身にはやや失望。

登り初めは本日の昼から行った鎌倉近辺の200mに満たない山になりました。ここも連れと二人で行き、市街を見下ろしながら連れのつくったおにぎりを食べ、駅前に戻って甘酒を飲んで帰ってきました。きっと鶴岡八幡宮とかは相当な人出だったでしょうけど、われわれふたりは喧噪を避けて観光地域でないところばかりを歩いたので静かな半日を過ごせました。駅前の甘味処で見た華美なところのない女子高校生の着物姿がとても清新な感じでしたね(^^)。

さて、とりあえず今のところ大きな問題がなくてよかったのがY2K。少なくとも社会インフラには支障がないようで、あとは2月29日を乗り越えればよいのかな。
 しかし、仕事上としては1月4日がほんとの山場でしょうか、みながいっせいに自分の机上にあるコンピュータに電源を入れる日。もっともそれで日常生活が影響を受けることはないでしょうけど、人によっては家に帰れなくなってしまうかも<ひとごとではない(--;
5 Jan 2000
Y2K対応とか不測のトラブル対応とか年末から進行中のなかなかはかどらない仕事とか家族サービスに加えて親戚サービスとかあって、年末年始はまるで休んだ気がしない状態。仕事上のチェックポイントは近づいてくるし、手のかかる通信教育課題提出も迫ってくるし、現実逃避したい気分。

だからというわけではないけど、今度の三連休のうち二日かけて奧高尾を歩く予定。休むときは休む、そのあと苦しむ、と(--;
10 Jan 2000
昨日今日と一泊二日で連れと二人、陣馬山周辺を歩いた。とはいえ歩程は両日とも三時間ほどで、散歩に毛が生えたという程度。

昨日はその前日の夜更かしがたたって家を出る時間が遅れたというのが理由だったが、それでも南西麓の落合からたどった稜線は一時間半ほどのなだらかなものとはいえ、歩きでのあるものだった。山頂到着15時10分だというのに、まだ何人かが食事をしたりお茶を飲んでいたりしていた。我々は閉店直前の茶屋の一軒で甘酒を頼む。寒いので実においしい。

その日は陣馬温泉陣渓園に泊まった。9年前にも二人でここに泊まったことがある。ここにはシーザーという名前の雄猫がいるが、連れはそのとき子猫だったのがいまや大猫になっていたのに驚いていた。「この子は前に来たときだっこした」。いまはとても抱ける大きさではない。ロビーに寝そべっているところを写真に撮ろうとすると、上目遣いに「なにするんだよう」みたいな表情をするだけで動こうともしなかった。しかし厨房のあたりをうろうろしているときはよく鳴いていた。

翌日は宿からまた高尾−陣馬をつなぐ稜線(奈良子峠)に一時間かけて登り返し、その隣の明王峠というところから相模湖駅に向かう尾根を下った。この日は午前中は大荒れの天気で昼頃は風雨が最も強くなると予報で繰り返して言われていたものの、10時にはすっかり天気が回復してしまっており、宿からタクシーで駅直行の予定を急遽変更して山歩きに切り替えたのだった。おかげでいつもは大賑わいの稜線も好天の休日の昼だというのにひっそりしていて、実に静かなものだった。
16 Jan 2000
関東ではここのところ雨模様の日が多い。来週前半も崩れるようだ。きっと暖冬のせいだろう。西高東低になるはずの気圧配置はどうなっているのだろう。冬は寒いものの天気が安定しているというのが山に行く者にとってありがたい点なのである。雨が何日も降ってもらっては困るのである。もちろんこれは手前勝手な意見である。

冬に雨が降らないと困るのは誰だろう。山間部は雪だから各種のダムには水が供給されているはずだ。冬に栽培される農作物で頻繁に雨が降らないと困るというのはなさそうな気がする。逆に降りすぎると根が腐るのではないかと思う。冬場に水をやりすぎて観葉植物をだめにした経験がある。

冬場の降雨は空気が乾燥しすぎて風邪が蔓延するのを防ぐという意味ではいいのかもしれない。このあたりで納得しておこう。
20 Jan 2000
こんどの土日の山行き予定が出勤予定に取って代わる。(;_;)
昨晩ストレッチをしたら身体中固い。
まずいですねぇ。

さて。

サッカーの中田選手はやることが憎いね。J2落ちした前所属のベルマーレのユニフォームスポンサーになるなんてね。

その件に関して出したコメントの締めがまた中田らしい。確かフランスワールドカップの出場を決めたときだったかの記者インタビューに答えて言ったことをここでも言っている。「Jリーグをよろしく」と。

ただのジコチュー小僧ではない。偉いものだ。
26 Jan 2000
徳島市で、吉野川可動堰の是非を問う住民投票が行われましたね。建設賛成に対して建設不要が約10倍。投票率は過半数を超えていたので、文字通り圧倒的多数のかたが可動堰を「無駄」と考えたことになります。

これには法的強制力がないそうですが、これを無視して国や徳島県が建設を進めるのなら、それはあまりに投票した人々を馬鹿にした対応というものでしょう。権力の源泉はひとびとの中にあるという基本を忘れています。

驚いたのは、建設推進派のひとたちの一部が投票ボイコット運動なるものを進めていたということ。堰の建設は人命にかかわることだから投票になじまない、というのがその理由らしい。乱暴な議論ですね。そうじゃなくて、問題は堰がいるかいらないか、もちろん治水という論点も含めて、ということだったはずです。その上での投票なのにね。

ボイコット運動の裏には、投票率が50%を切ったら、開票作業を行わず、しかも、投票用紙は焼却処分にするという事前の決めがあったからだとか。つまり投票そのものを闇に葬り去ろうというわけですね、ひどい話ですな。やりかたがあまりに「政治的」ですね。
 
まぁ投票すれば自分たちが負けることがわかっているからそういうことを考え出したのでしょうけど、潔くない対応ですね。ほんとうに堰が必要なら宣伝活動につとめるべきでした。吉野川にかかわらず、万博会場やらダムやら林道やら空港やら橋やらトンネルやら、いまだに大型開発を進めたがる人たちはもうちょっとしっかり議論してわかりやすく説明してくれないかな。

なんかかなり政治的な話をしてしまいました。しかしあまりに腹立たしい話なので、ひとこと言いたくて。
30 Jan 2000
最近では一ヶ月に一回になってしまったインドアクライミングだが、本日その一回というのをを実施してきた。

以前はすぐ前腕がいわゆるpumpしたものだが、今日はそれ以前に二の腕から力が抜けるのが速いこと。まぁそういう状態になってしまっているということなのだな。トップロープ5.9の状態から全然上達しません。

天気もよいし気温も高いからジムは空いているかと思ったら、これがけっこう混んでいる。インドア派の人たちは天気に関係なく弁当持参でジムに来るということらしい。ときどきしか来ない自分でもよく見かける顔がわかるくらいだから、通い詰めている人が多いということだろう。

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