Preface/Monologue2000年2月


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5 Feb 2000
現在の職場では皆して英文マニュアルやらレターやらを読まなくてはならない関係上、英語に関する話題が多い。TOEIC試験を受ける人も多いが、ヒアリングテストを好条件で受けるには願書をできるだけ早く出して前の方の座席をとるというのが秘訣だと聞いた。とはいえ、ヒアリングをしている最中に会場である大学の応援団が練習を始めてしまって、うるさくてしかたなかったという話も聞く。

TOEIC対策というわけではなく、最近になって英文翻訳ツールを買って使うことにした。英文をひとつひとつ読む時間がないときもあるので、電子化された英文の場合、手っ取り早く意味を知るにはいいだろうというわけである。

ツールの能力についてはあまりあてにしていなかったが、いろいろ気付いたことの一つに、「」という言葉はどうも自動では訳文に入らないというのがある。たとえば「この方法で不可能だ」と訳してほしいのに「この方法で不可能だ」と言われてしまう。

」とは「が」とは違って主語を現す言葉でなく、「主題」を表す言葉だと大野晋の「日本語練習帳」にあったような気がする。「」は機械的な文法を超えたところにある言葉のように思える。話のどこに重点をおくかは、文法では決めることはできないからだ。文法はただ手段を提供しているだけである。
14 Feb 2000
なんと、せっかくの雨の降らない三連休だったのに、最初の二日は休日出勤、最後の一日は前日に職場で熱を出したため大事をとって終日在宅に。
 
その在宅の一日にやったことといえば、前回話題にした翻訳ツールを使ってページを英文化しようとしたこと。とりあえず最近書いた「陣馬山」を対象にしてみたが、これがまた時間がかかる。翻訳結果をそのまま使うことができないのでいちいち辞書で意味と例文を調べていくと、たとえば長い文など訳を確定するのに一時間以上かかることも珍しくない(その程度の英語力ということ(__;)。まる一日かけたんですが、ついに終わりませんでした。

これはたいへんなことこのうえない。だが英語の勉強にはなります。TOEIC対策より有意義なのではないかと自負したりして(^^)

加えて、いくつか英文ページができたらこのサイトのEnglish Versionを作ろうと考えていたりして(^^;

ところで今日から10日間、通勤方向がいつもと逆になる。行きも帰りも電車で座っていける。ずっとこうだといいんだけどなぁ。
19 Feb 2000
一昨日の新聞記事で西上州の父不見(ててめぇじ)山の山頂付近で火事があったと聞いたら、本日のTVニュースでは四国の山林が燃えているという。こちらは果樹を伐採した枝を燃やしていたら延焼したとか。

乾燥している季節だから火には気を付けないと。これでまた貴重な自然林が失われるかと思うと残念です。

やはり一昨日の朝から、喉が腫れる風邪をひいて週末は休養中。市毛良枝さんの「山なんて嫌いだった」という本を読んで過ごしています。この人は好奇心旺盛なかわいいひとですね。以前にたまたま見かけたという連れの弁によると、小柄だけど知的でとてもきれいな人だそうです。
本の中ではいいことをたくさん言っています。「山は,自分の力で一歩踏み出さなければ、誰も登らせてくれない。どんな人も対等に、やったことが、やっただけ自分にかえってくる。」「ハプニングはないよりあったほうが楽しいから、実はそんなことも楽しんでいるのだが、なにがあっても対応できる準備だけは絶対にするようになった。」「危険と隣り合わせにあるようなところを、あたかも安全のようにしてしまうのはかえって危険ではないか。」
29 Feb 2000
一昨日の日曜日から月曜にかけて、一泊二日で富士山北方の御坂山塊を歩いた。

初日は三ツ峠山を表登山道から登り、山頂の小屋に宿泊。土曜の夜には70名はいたという宿も、さすがに日曜の夜ともなると数名しかいない。わたし以外は冬の富士を撮りに来たアマチュアカメラマンばかり。

翌月曜は、下界では南風が吹く暖かな日和だったというのに、稜線上では一日じゅう断続的に強い北風が吹きまくる心細い状態で、日が出ているのが唯一の救い。

この日は三ツ峠から天下茶屋に下り、そこから御坂山に登り返して黒岳を越え、大石峠までまる一日を費やして縦走した。あちこちに雪がまだらに残り、縦走最後の新道峠−大石峠は前日の日曜にも誰もあるいていない様子がありあり(雪の上にトレースがないところがしばしば)。それでも道形は明瞭なので迷うことはなかった。
 
樹林に囲まれた黒岳山頂でお茶を入れていると、天下茶屋方面から往復登山に来た単独行のかたに出会った。あと5分早く山頂を辞していれば、山の中では誰にも会わない一日になるところだった。

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