Preface/Monologue2021年 2月


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吉備の中山にて

ここまでのCover Photo:吉備の中山にて

1 Feb 2021

感染者数は減ってきているようだけど医療現場は相変わらず逼迫している現在、緊急事態宣言はいつまで延長されることやら。今年の2月は飛び石連休が二回もあるけれど、四連休にしても宿泊山行はできなさそう。

効くかどうかわからない(個人の感想です)ワクチンが一般に普及するのは早くて6月とか。遠出に二の足を踏む状況はまだまだ続きそうな。

3 Feb 2021

緊急事態宣言は3月7日まで延長されると決まったものの、当番出勤の今朝の人出はやや多いくらい。マスクして黙って歩く分には多少の雑踏ならやり過ごせるとみなわかってきたものかと。

昨年は登山地図を一つも買い換えなかった。来月あたりに2021年版が出るのだろうけど、今年はどうだろうか。ほしいと思えるかどうか。

6 Feb 2021

「余人をもって替え難い」。
つまり、人材がいない、育てていない、ってことかと。

年功序列は如実に息づいているようで。
非成長部門に。


美しい国。おそらく明治時代あたりの美しさ。

9 Feb 2021

とりあえず手帳に山の計画を書き付けてみる。
候補の数だけはあるのだけれど。


「それくらいいいじゃないか」という擁護派のしたり顔。
万事この調子だから失われた十年が二十年にもなるのでは。

11 Feb 2021

後任者、前任者に「お気の毒に」と言ったとか。
報道は報道で同じく「お気の毒」モードの記事も。

こうして学ぶべきを学ばず時間は過ぎ、失われた年月は延びていく。



河出書房新社から出ている、ドニー・アイカー『死に山』を読んだ。
書店に並んだ2018年から気になっていたものを、ようやく。


カバー折り返しの宣伝惹句にはこうある。
「一九五九年、冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故。
登山チーム九名はテントから一キロ半も離れた場所で、
この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された。
氷点下の中で衣服をろくに着けておらず、全員が靴を履いていない。
三人は頭蓋骨折などの重傷、女性メンバーの一人は舌を喪失。
遺体の着衣からは異常な濃度の放射線が検出された。
最終報告書は「未知の不可抗力によって死亡」と語るのみ-。」

この異常事態を引き起こした原因についてはおきまりの国家陰謀説やらエイリアンによる襲撃説やら、いまでも議論百出で真相は闇の中だそうだが、著者は現地探訪も踏まえて説得力ある仮説を提出している。


しかしなによりこの本の魅力は、スターリンが死んだ後とはいえまだ統制が厳しかったソ連において、二十代前半の若者たちがいかに嬉々として困難な野外の冒険に乗り出し、防寒具といったら厚手のコートと毛糸のニットしかないにもかかわらず厳寒の夜のテントで愛について熱く議論し、いさかいも起こせばふざけ合いもし、一言でいえば実に楽しそうにしていたことが伝わってくることなのだった。

事故がなければいまでも存命な人がいたことだろう。
現代の極東から時空を超えて冥福を祈りたい。

12 Feb 2021

後任者候補、調子に乗りすぎで即日辞退。
世界に見苦しさを発信し続けることに。

前任者、辞任の弁でも差別してないとのたまう。
それは差別なんですよと言われても頑なに拒否する頭の固さ。

そこに変化の兆しはない。
変化への適応期待値は限りなく0。

13 Feb 2021

あちこちで湧いてくる「あの人はいい人だったんです」論調。
例によって問題の本質を覆い隠す。

反省?振り返り?
既得権部門には縁なきこと。

この件に限らず昔から。
「人」を「戦争」に言い換えたりも。



不急だが心身にとっては必要な山歩き。秩父の箕山を皆野駅から。

山中は遊歩道が四通八達。山腹では指導標も無いようで、箕山神社経由で登ろうと考えていたものの、好ましいルートを拾っていったらいきなり山頂直下に出てしまった。神社は後日。

車で上れる広々とした山頂部は公園化され、展望台が三つもある(なお、トイレも隣接して二つあったりもする)。三月下旬並みの陽気で秩父盆地には靄がわだかまり、遠くの山肌も判然としない。それでも両神山の右手に険悪な二子山が聳えるのを確かめることができた。奥多摩奥秩父の稜線に埋もれるようにしてある雲取山も指呼できた。

秩父盆地側の眺めは雄大だけど、反対側の比企の山々も近くて明瞭で迫力は負けていない。稜線に登り上げる勢いの秩父牧場なんて驚異。あちらの稜線もいつか辿ってみたいもの。

下りは和銅黒谷駅近くに出て、和銅採掘所を見学したのち、少し南下して札所一番の四萬部寺へ。満願の御朱印をいただく。


夜11時過ぎに大きな地震。長い横揺れに緊張が走る。
震源は福島沖でM7.3だとか。津波の心配は無いとのこと。

14 Feb 2021

昨日今日の暖かさで目が覚めたのか、河津桜がもう咲いている。

関東は週半ばに冷え込むらしいけど、週末はまただいぶ暖かそうな。
山に登っても遠望は効かないかも。

これも温暖化の影響?

20 Feb 2021

奥武蔵/秩父の丸山へ。

西武秩父線芦ヶ久保駅から大野峠経由で山頂へ。こちらは時間がかかるせいか人通りは少なめの模様。山道にかかる前、集落の終点で住宅の裏手から顔を出す巨岩。その周囲に配された名石の庭園と併せて思わず見入ってしまう。

山道は古くからの峠道らしくじつに歩きやすい。行路半ばに達する前、いきなり左手に一枚岩の巨岩。その先には沢を埋め尽くす大岩の重なり。秩父地方はどこに行っても地形に驚かされる。

着いた山頂は昼時もあってかなり人がいる。展望台周りは樹木が茂ってこの季節でも眺めはあまりない。いまや展望台あっての丸山ということらしい。

その展望台からの眺望は”奥武蔵随一”の評価も宜なるかなで、御荷鉾山や谷川連峰が望めるのが驚き。しかしもっとも意外だったのは前橋市街地が眺められること。丹沢表尾根から静岡県の三島や沼津が(見られないけれど)見られるような意外性。

丸山山頂からは武甲山の削られ具合が実によくわかる。町中から見上げると三角錐の山に見えるけれど、じつは当然ながら三次元的に山頂部が消失しており、その消えた部分が丸山からだと容易に想像できる。凄い量の山体がなくなってしまった、手つかずの武甲山を見てみたかったものだとあらためて。

下山は札所四番金昌寺をめざす。みな芦ヶ久保駅に下るようなので山頂部を離れれば離れるほどに山は静かになっていく。しかし長い。里近くなると抉れた道筋が厚い落ち葉の堆積で隠されて歩きにくいことこの上ない。運動不足が祟ってだいぶ疲れた。

なので金昌寺から先は歩く気がせずバスで秩父市街へ。停留所で待つ間に周囲を散策したら裏手の住宅地に天然酵母のパンを作る店(「秩父マナ」)あり。値段も手頃なので買って帰る。しっかりした生地で美味しく食べであり。


サッカー、富士ゼロックス杯。
川崎-G大阪、3-2。まずは上々の滑り出し。

録画を忘れてダイジェストのみ。三笘くん2点、ユウが後半アディショナルタイムに決勝点と、なかなか今年も愉しませてくれそうな(2点差を追いつかれてしまうところも、それでも負けないところも)。シミッチのポストを叩いたシュートは実に残念。挨拶代わりの得点になり損ね。

今週末にはJリーグ開幕。楽しい試合を見せてくれれば。

23 Feb 2021

栃木県の足利市で大規模な山火事。
東京都の青梅市でも10カ所以上で焚火の延焼。

流れた映像では、 青梅で藁葺き屋根が燃えていた。
どこかのお寺だろうか?

週末には雨が降りそうだけど待ってられない。
被害が広がらなければよいのだけれど。

25 Feb 2021

大規模火災。

青梅は消し止められたらしいけど、足利は火勢が衰えない模様。
週末の雨模様がどこかに行ってしまって、次の雨予報は火曜日。

火曜までは待てない・・・

26 Feb 2021

そろそろ山靴をなんとかしないと。かかとの靴底が減りすぎて危険。


Jリーグ開幕。川崎-横浜M、2-0。先制逃げ切り。

川崎、前半は横浜を上手くあしらい、じつに優美なコンビネーションと美技とで2点先取。先制点のアシストは山根の芸術的な空中ヒールパス。あのピクシーターンに匹敵するのではと思える美しさ。得点は両方とも家長。家長が取れればその年は調子よいはず。今年もいいところまで行けるかも?(ACLでくたびれなければ)

今日の試合、とくにダミアンの気迫が前面に。得点にはならなかったものの、文字通り背中で引っ張る、というか、引きずり込む迫力。歩調を合わせるようにアオも脇坂も神出鬼没の働き。新加入のシミッチがまだ周囲と合っていないところがあるようなので、そのカバーまで含めて暴れ回っているかのよう。

後半になると一転して横浜がボール保持率を高める。攻めに出る機会が減る我がチーム。しかし得点は許さない。ポストに助けられたこともあったものの、クリーンシート達成。

勝ったから余計に思えるけれど、点にならなくても見て楽しい場面があればとにかく何より。ワンツーで抜けていく、って、ライン際ではなかなか難しそうに見えるのだけれど、なぜかそれができてしまうのはやはり上手いし息が合っているからなのだろう。

28 Feb 2021

土日はサッカー三昧。見てるだけですが。

J1、ホームチーム以外だと、清水、仙台、徳島に特に注目かな。
鹿島、G大阪、名古屋はまだ様子見。
横浜FC、福岡は始まったばかりで立て直し急務?


『劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』というアニメを見始めたら、冒頭から秩父の景色が随分と出てきて。武甲山に旧秩父橋に札所十七番・・・。この物語の舞台だと知ってはいたものの、懐かしさ横溢。

映画は2013年、元になったTVアニメは2011年の作。でもまだ秩父のそこここに本作の聖地であることが残っている。映画を見てから行けば、また感興も湧くことかと。


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