Preface/Monologue2015年 2月


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丹沢・高松山から富士山と愛鷹連峰
ここまでのCover Photo:丹沢・高松山から富士山と愛鷹連峰
1 Feb 2015

神奈川県立近代美術館 鎌倉別館へ、
『幻想の系譜 ゴヤからクリンガーまで』展に。



クリンガーと聞いて、
『手袋』の版画連作が見られるかと期待したものの、
出品されていたのは『ブラームス幻想』というもの(上図がその一部)。
これもこれで悪くはないが、少々残念。


特筆ものは、ゴヤの『ロス・カプリーチョス』の連作で、
なかでも「理性の眠りは怪物を生む」。



まさにそのタイトル通りのことが、今、世界で起きている。


他にルドンの版画なども。せっかくのルドンだが、
残念ながらポーに着想したのは展示がなかった。
それでも「奇妙な軽業師」を含む『ゴヤ頌』、
『幽霊屋敷』や『悪の華』の連作が見られて満足。


美術館を出た後は、鎌倉駅をかすめて逗子まで歩く。
鎌倉の段葛は全面改修とかで、通行不可になっていた。
3 Feb 2015

春の雨が来ないうちに、
温泉に泊まって山歩きをしてみたいと、思うものの、
いろいろ多忙で。


自国民に指一本触れさせないと啖呵を切った一国の首相。
どんな方法で?
失われつつある「平和国家」ブランドを上回るどんな方策が?
(今更にして憲法9条の重みと効果の程を知る。)

とんでもないのと同じ空気を吸う(吸わざるをえない)には、
何よりも、知恵が必要なのでは。
生活の知恵に似た知恵が。
5 Feb 2015

久しぶりの大雪になるのかと言われたこの日、
都心部では降ることは降ったものの、夜には跡形もなく。

それはそれでよかった。
昨年だったか、帰宅後中で途中下車させられる羽目になり、
いつまで待っても来ない後続電車に痺れを切らし、
2時間くらいだろうから歩いて帰るかと駅の外に出たものの、
雪だらけの路面を革靴というのは判断誤りと納得し、
だからといってバス停の長蛇の列に並ぶ気もせず、
いまさらホームに戻る気もせず、
惰性でふらふらと歩いていたところ、
おりよく角から出てきたタクシーに乗って帰宅した、
などという迷走を夜の夜中にしたことがあって、
さすがに同じ轍は踏みたくないと思っていたところ、
拍子抜けしたくらいに素直に帰れて、
なによりなにより。

家の周りの雪かきもしないで済んで。
雪はいいですたいへんだから。
8 Feb 2015

まったく気づかなかったが2月4日は立春だった。
暦の上ではもう春だということだ。

前の二十四節気が大寒、
立春とは寒さが底を打つ日らしく(実際にそうかは別)、
この日以降の寒さは残寒、余寒と呼ぶらしい。

そういえば残暑とは言うが、
寒さについては同じような概念を、言葉にしては言われない。
残寒も余寒も、親しみやすい音ではないということなのだろう。

ともあれ、まだ余寒のなかにあるので、
寒いことに変わりはない。
11 Feb 2015

飲み会の翌日の休日。
目覚めれば昼前。

日の傾く頃、川向こうの丘陵地へ。
家から20分で土の尾根道。
誰もいない最高点で一休み。

雑木林を見上げて、帰宅。
12 Feb 2015

新ハイキング3月号に、
丹沢の”ジダンゴ山”のガイドが記載されており、
シダンゴ山の誤植では、と思いつつWebを検索してみたら、
”ジダンゴ山”も少数だが存在している。
(同じ山のことですが)

とはいえなぜ”ジダンゴ山”なのか不明。
山中に起居したという仙人「シダゴン」から転じて震旦郷山、
そこからシダンゴ山と聞いていたが、別な由来があるとか?
14 Feb 2015

日曜日に仕事なので、土曜に遠出。
とはいえ例によって昼前後までぐずぐずしていたので、
短時間で歩ける湘南の高麗山へ。

山は低いし歩行距離も短いけれど、
歴史もあれば眺望もそこそこ(梢越し)のよい山でした。

麓では梅が盛り。


ロウバイもありましたがもう終わりかけ。
残念ながら芳香は皆無。
19 Feb 2015

最新号の『岳人』、特集テーマは「山と詩人 上高地編」。
なかでも、高村光太郎と智恵子のエピソードに、
だいぶ誌面が割かれている。

徳本峠を越えるしか山に入れなかった時代、
先に着いていた光太郎を訪ねて、
智恵子が案内人に荷物を持たせ、身軽に登ってきた。
山の人もその健脚に驚いていたとか。
二人は上高地で婚約したという。

いつか徳本峠を越えてみたいと、あらためて。
21 Feb 2015

鎌倉の大仏ハイキングコースへ。
源氏山公園で猫と遊び、大仏切り通しを経て鎌倉山に登り直し、
北鎌倉駅に戻る。


久しぶりに北鎌倉駅表口に出たら、
コンビニが出来ていてびっくり。
古都の雰囲気にそぐわない景観。
もう少しシックな外観にするとか配慮してほしいところ。

途中の東慶寺、
参道入り口にあったはずの建物が取り壊されて跡形もなし。
その奥にギャラリー兼ショップ。もう一年以上になるとか。
参道はずいぶんと雰囲気が変わった。


鎌倉市は、北鎌倉駅裏の洞門を破壊したいらしい。

緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)

この自治体は、世界遺産登録を目指していたくせに、
なにが大切か、本当にわかっているのやら。
24 Feb 2015

一昨日の日曜の夜から、近所で蛙が鳴き出した。
啓蟄はまだ先だが、土の中はもう暖かくなったらしい。

わりと最近に聞いた覚えがするのは、
いつだったか、妙に気温が上がった冬の日だったか。
今回は二度寝しないで済むだろうか。

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