Preface/Monologue2019年 12月


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西上州・烏帽子岩から稲含山(右奥)・小沢岳(中央)・桧沢岳を遠望する
ここまでのCover Photo:西上州・烏帽子岩から稲含山(右奥)・小沢岳(中央)・桧沢岳を遠望する
1 Dec 2019

夕暮れに川縁を歩いて富士を仰ぐ。

富士には笠雲。
明日は雨か。
5 Dec 2019

もう週末。
日が経つのが早いのは師走だからか、
単に仕事が立て込んでいるからか。

今週も来週も土曜日まで仕事。
せっかく冬晴れの日が続くというのに、
疲れて出歩きたくなくなること必至。

それでも、年末までに一山くらいは歩きたいところ。
できれば温泉付き・・・は無理か。
いや日帰りならば。


民間企業では、監査法人からいろいろ厳しいことを言われたりして、
粛々と従っているのだけれど、
政府という組織は、それはそれは緩くて済むらしい。
呆れて呆れて。
8 Dec 2019

仕事がたいへんだということで、土日に家に籠もってると、
かえって休んだ気がしない。

むしろ外に出た方が気分が変わってよい。
なので土曜出勤翌日の日曜、映画を見て、さらに美術館をハシゴ。
かなり疲れたけど、充実した一日。



『永遠の門 ゴッホの見た未来』。
いわゆる文芸モノ的な作りで、カメラは手持ち撮影され、
主人公の精神の不安定さを反映するかのように動き回る。
同時代に受け入れられない画家は、
「自分が見たものを分かち合いたい」と繰り返す。

外光に包まれる愉悦と、社会から拒絶される悲哀と怒りを、
主演のウィレム・デフォーが、アカデミー主演男優賞ノミネートの演技で表す。


映画を見た後、そういえば・・・と、上野に出向き、
上野の森美術館の『ゴッホ展』に行ってみたのだった。


37歳で夭逝した画家自体の画業はわずか10年ほど。
展覧会は、その全期間からまんべんなく作品を選んでいる。

前半の5年間は、コローかミレーか、みたいな絵を描いたりしている。
画家の名前にこだわらなければ、なかなか魅力的なのも。

いかにもゴッホな絵、は、南仏に居を移しての後、
4年間ほどのあいだに作成されている。
世界の事物が、光とか、力とかに満ちたものに
見えるようになったように思える。

展覧会の目玉は、代表作の一つ『糸杉』(券面に部分)。
木はもちろんのこと、背後の山も、空も、雲も、
すべてが燃え上がるような渦。

印刷ではわからないが、実物は、糸杉が厚く厚く塗り重ねられ、
映画のなかでゴーギャンが言ったように、
「もはや絵ではない、彫刻だ」と思えるほど。

平面絵画が「平面」から解き放されるのは、
20世紀になってからではなかろうか。
この一点だけでも、ゴッホは未来を先取りしていたかと。


昼に行ったら、入場規制がかかっていた。
会場内も当然混んでいて、ゴッホ以外の絵はざっと流して、
30分くらいで出てしまった。



気分を変えようと、今月15日までの、鏑木清方展に。


国立近代美術館のチケット売り場に行列ができているのを初めて見た。
みな、「築地明石町」特別公開を見に来たらしい。自分もだけど。

ほぼ等身大の日本画。
日本画絵の具の発色が美しい。
美人画をこれ以上なく引き立てている。

これは壁際行列に並んで間近に見た。
そのあとで離れて見た。
清涼剤。
14 Dec 2019

休日出勤。

今月は休日出勤が多い。
当然、代休は取るものの、見た目、休みが多いようになる。
なんだか有休が取りにくい。

そんなことに躊躇していてはいけないのだけど。
15 Dec 2019

新宿御苑近くに芝居を見に行く。

その帰り、御苑前駅近くを歩いていたら、
ボルダリングジムを発見。あのPUMPの新宿店だった。
リード施設はなく、ボルダリングだけだったけど、
店先から眺めるホールド群は、掴みたくなること必至。

いまやあちこちにできつつあるボルダリングのジム。
こんなところにも、の巻。
18 Dec 2019

英語とかが流暢に話せれば、
住む国を選ぶ自由が広がるのに、と思うことがある。
21 Dec 2019

休みの日だというのに憂鬱な雲が広がる。
山は雪化粧に向かうかな。


こういう日は賑やかなところがよいかと、横浜そごう美術館へ。
招待券をもらっていたこともあり。



ミュシャの生家近くに住んでいるというかたの三代に渡るコレクション。
だからか、スラブ叙事詩のような大作はないものの、愛らしい小品および挿絵が多数。
ホントに挿絵が多い。いったいどれだけ絵を描いていたんだと思えるほど。

大きいものと言えば、出世作である『ジスモンダ』のポスターとか。
久しぶりに目にしたけれど、大きいと記憶していたけれど、いや大きい。

描かれている女優サラ・ベルナールがほぼ等身大なので、ポスター自体は人の背丈以上。
これがパリのあちこちに掲げられていたのだろうと思うと、テレビなどなかった時代、それは人目を惹いただろうと、改めて。

しかし主役の女性はもちろんのことながら、丹念に描き込まれた装飾の豊富で流麗なこと。
絵も描けるしデザインもできる。羨ましい才能。でもなんとなく、励まされる。
とくに晩年、その才能を使って、故郷の人たちを描くようになったからかな。
29 Dec 2019

今年の師走は、久しぶりに山に行かない師走に。
山らしい山としては、先月の上州三峰山が、年内最後の山に。

新年は、もう少し山行回数を増やせればと。
裏高尾縦走路に北側から上がるコースの通行止め解除を待ちつつ。

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