Preface/Monologue2015年 12月


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丹沢・世附権現山にて
ここまでのCover Photo:丹沢・世附権現山にて
1 Dec 2015

一昨日だったか、田淵行男の生涯を描いたドキュメンタリーを観た。

戦争で疎開した先の安曇野で高山蝶に出会い、
自宅とか研究室に持ち帰って観察するのではなく、
何年もかけて、生育地である山の上で、その生態を観察し続けた、
まさに自然に寄り添った人。

しかし研究家気質が強烈で、
仕事の依頼を断って蝶の描写に勤しんだりする。
名が売れるまでは、ご家族はたいへんな生活だったらしい。
それでも夫や父を誇りに思っていたようだ。
ご近所のかたがたにも恵まれていた。
人柄のなせることなのだろう。

職場にでも行くような恰好で山に登りに行く。
これは多かれ少なかれ、かつては皆そうだっただろうけれども、
田淵行男は、ネクタイまで締めて出かける。
山への敬意の表れだと、ナレーションで説明があった。
さすがに山行中は外していたようだけれど。

テレビの画面の中でとはいえ、久しぶりに、
キスリングを見た。ついでに三角テントも。
テントはともかく、キスリングは懐かしかった。
背負ったことはないが、山歩きの初め、よく見たものなので。

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今年の流行語大賞は、「爆買い」に「トリプルスリー」だとか。
爆買いはもちろん知っていたものの、
トリプルスリーは、初めて聞いた。
自分だけですかね。職場で聞いてみよう。
6 Dec 2015

この日曜は仕事。夜明け前から家を出る。
明けだした電車の窓から遠くの山がはっきり見える。

山に向かわない早起きで残念、とも。
8 Dec 2015

日曜出勤の代休を取って、上野の東京都美術館へ、
今週いっぱいで終わるモネ展に。



睡蓮ばかりが印象に残るモネですが、
当然ながら若いときや晩年は違うタッチで描いているのを再認識。

それにしても先日のシスレーとは異なり、
とくに晩年の画風の変化が凄まじい。

バラの小道とか、池を跨ぐ日本風の橋とか、
赤と緑ばかり。対抗色ではないか。

しかもものによっては何を描いているのかわからないものも。
画家が手元に置いておいたものなので、
完成しているのかどうかさえ判然としないという。

ある程度の距離を離れて、それが無理なら薄目にして、
眺めれば、何が描かれているのかはなんとなくわかる、ものもある。
近づきすぎると、ただの色の洪水。

だからか、若い頃の具象以上に、睡蓮の絵に、最も親近感を。
しかしそういう観客の裏をかこうというのか、
最初に掲げられていた睡蓮の水面は、夕焼けで赤いもので。
なるほど、伏線を張っていたわけね・・・

”サン・ラザール駅”(券面下の絵)以上に、
これら晩年の絵を直接見られたのが収穫。
積み藁や大聖堂などはなかったけれども、
モネの多様性の一端がわかる展覧会でした。

ただ、会場が混みすぎ。じっくり見る余裕なし。
昼前で、チケット売り場も入場ゲートも、長蛇の列でした。
終了直前だからしかたないか。もっと早めに行けばと改めて。



本日のおみやげ、「モネ饅頭」。

よもぎ饅頭と薩摩芋饅頭。一口サイズがおのおの10個入り。
たしか、睡蓮の絵の緑と紫をモチーフに、とのことだったような。
なかなか強引な。

税込み540円。味は悪くなし。とくに薩摩芋。
13 Dec 2015

この土日は遠出せず。

近々(と言っても来年になるかもしれないけれど)、
久しぶりに奥多摩の御嶽山周辺にでも、と考えていたところ、
たまたま奥多摩ビジターセンターのサイトを見てみたら、

 ・鳩ノ巣駅から大楢峠への登山道は林道工事で通行止め(3/28まで)
 ・1月18日から御嶽山ケーブルカー運行中止(3/31まで)

とか、知らないで出かけたら現地で計画変更になりかねない情報が。

さすがに、紅葉はほぼすべて見頃を過ぎた模様。
12月の奥多摩なので当然か。
16 Dec 2015

この冬は暖冬らしいけれど、この週の後半は寒いらしい。
もう師走中旬、インフルエンザの予防注射、いつ行くか・・・


夫婦同姓が最高裁で合憲。
「夫、妻、どちらの姓でも選べるので差別ではない」と。

議論のすり替えに聞こえる。
問題は選ぶことではなく、どちらかが失うことを強要させられることにある。

ただ、「選択的別姓」を否定しなかったのは、
さすがに時代の流れに抗し得なかったか。
20 Dec 2015

遠出しない土日が連続。
師走はやはりあわただしく、休みの日は休みに。
歩いていける距離にある図書館で本を借りてくるくらい。

まる一ヶ月、山から遠ざかって、むしろあちこちが筋肉痛に。
ちょっとした負荷への耐久力が低下しているのかも。
21 Dec 2015

吉備人出版から出ている登山詳細図のシリーズに
「奥武蔵」が出ていたことにようやく気づく。

さっそく入手。対象は武甲山・大持山から武川岳・伊豆ヶ岳・丸山、
子ノ権現から日和田山、関八州見晴台。

さすがに武甲山は知られているルート以外に新しいものはないが、
大持山など浦山大日堂から直登するルートなどあって、
がぜん興味を惹く。

だが日和田山から越生山、大高取山に続く山域は、
ルートが密集していて何をどう歩けばよいのかわからないくらい。
さすが奥武蔵、人気の山域であることがよくわかる。

このシリーズは丹沢や奥多摩、高尾山も出ていて、
なかなか重宝。未知のルートがわかって楽しい。


27 Dec 2015

気づけば、今月はいまだ山を歩かず。
昨年同様に、連れの帰省先での低山歩きが、
歩き納めになるかな。

せっかく奥武蔵の詳細地図を入手したのに、
使うのは年が改まってからに。
(これを初めとして、新年は、近場の日帰りを主に。
 節約モード。)

では皆さま、よいお年を。

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