Preface/Monologue2023年 8月


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牛の寝通りから夏富士遠望

ここまでのCover Photo:牛の寝通りから夏富士遠望

2 Aug 2023

むしろ冬のほうが自分は活動的なのでは、と思えるこの暑さ。

夏眠したいくらい。

6 Aug 2023

広島原爆の日。


板東三十三観音札所の第三十番、高倉観音へ。

電車とバスとを乗り継いでも行けるのだけれど、この季節にあまり歩く気がせず、アクアラインを渡った方が早いし安いしで車で行く。降ったり止んだりの安定しない空模様で、山に行ってこれなら一苦労だったはず。

高倉観音こと高蔵寺は、本堂が珍しい高床式で、開いた床下には”観音浄土・地獄極楽巡り”という博物館的な有料施設が設えられており、入ってみると珍宝館的なものだった。知らずに子供連れで入ると困る人もいそうな気が。

本堂は88本の太い柱で支えられていて、それは豪壮なもの。これはこれでなかなかの聖域かと。


寺に着く前、アクアラインを渡り終えて房総半島の丘陵地帯にはいったあたりのこと。正面に真っ黒な雲が空から地面に下っている。漏斗状の形状から竜巻かと思ったが、みたところ回転していない。高倉観音に詣でたあと、周辺を散策しているとわりと近くに黒煙が上がっているのが見えた。

高蔵寺の建つ高台の反対側のへりに出てみると、車を停めて写真を撮っている人がいる。聞いてみると、スクラップ工場の火事なのだとか。消防が出ているが消火水利がなくて消火に苦労しているとも。すこし経って別な車が来てまた写真を撮っている。その人にも声をかけると、燃えているのはタイヤで、もう一時間も燃え続けているという。

なるほど、竜巻かと思ったのは火災の煙で、真っ黒な雲が空から地面に下っていたのではなく、地面から空に上がっていたのか…。このあたりに(まで)漂う妙な匂いは、火事の匂いか、なんだか胸の底が苦しく感じる…。

不穏な記憶をお土産に、渋滞のアクアライン経由で帰宅。


ガンバ、復活したなぁ。
瀬川、気が早い話だけど、来年以降もいてください。

9 Aug 2023

長崎原爆の日。


台風迫り来る盆休みを前にして、夏休みは9月以降にしようかなと考える。
(盆休みは休まない。混んでいる時期は極力回避。)
まだ3回分残っている青春18きっぷをどこで使うかも考える。

青春18きっぷ、冬や春のほうが使いやすい。
日帰り山行にはとくに。
夏だと暑すぎて、近場の低山に日帰りとかは…。

11 Aug 2023

3年目に入っていた板東札所巡り、那古寺にて結願。 新盆の読経響く本坊脇で三十三番目の御朱印と結願の証を頂く。


電車で東京湾を半周して辿り着く那古船形駅は館山駅の一つ手前。ここから徒歩十五分ほど、館山湾を見渡す高台の境内に詣でる。

参道で目を惹くのは小振りながら美しい多宝塔。方形の下層に円形の上層を乗せる。下層と上層とを繋ぐボウルを伏せたような部分があるが、あまり見ない白木造りで、説明書きによればクスでできているという。張り出した屋根を支える上層の組物は建物の規模に比べて大がかりな印象だが、多宝塔の規模が小さい分そう思えるのかもしれない。

観音堂は渋い朱塗りの建物。出入り口部分にあたる向拝の下で見上げると、海老虹梁の上にある手挟は極彩色の花の彫刻を施したもので、さすが南房総、と思える華やかさだった。


那古寺が建つのは那古山という82.7mの小山の中腹で、境内から直接山上に登れていたのが、山道が崩壊したらしくいまは通行禁止となっている。ここまで来たのでせっかくだからと、境内を出て麓を東側に回り込み、那古山自然林”式部夢山道”なる散策路を辿って上がっていく。

紫式部や和泉式部の供養塚があることから名付けられた遊歩道は整備されていて運動靴で十分。山頂はたぶんここだろうと思える程度の林の中だが、歩き着く潮音台という展望台は館山湾をさらに広く見渡せて気分がよい。この暑い盛りに来る人はいないようで、木陰のベンチでのんびり休憩できた。境内から登り半時弱。


那古船形には見るべき場所としてもう一つ、崖観音と呼ばれる大福寺があり、こちらにも足を延ばす。洗濯板のように走る地層が露出した崖を背景に高みに建つ観音堂は遠目からでもよく目立つ。多数のガラスの風鈴が涼しげな音を立てる本堂前から長い階段を上がると観音堂。ここからの館山湾の眺めもよい。


はるか南の海上にある台風の影響か、風がそこそこあって凉は感じられたものの、やはり昼時の日差しはかなり強いものだった。日の光を遮るもののない舗装道を歩くときなど、帽子を持ってこなかったのが悔やまれた。

12 Aug 2023

台風7号の影響が関東に及ぶ前に、できれば山へと。


奥多摩の沢沿いのルートにでも、と思っていたものの、実際に出かけた先は葉山の仙元山。登った先のアップダウンが少しは訓練になるのではと言い訳しつつ。

炎天下を逗子駅から歩き出し、一時間ほどかけて山頂(登高は15分ほど)。懸案のコブの上下はなんとかこなしたものの、三浦アルプス南尾根に入ったところで眠くなり、こりゃ止めといた方がいいかなと森戸林道へを示す標識に従い左へ。

しかしこれがまたコブの上下で、いつ下るのかと思えるルート(じっさいにはコブは4つほど)。クモの巣の張り方から本日は誰も歩いてないようだが踏み跡は明瞭。しかし常緑の厚い葉が左右から被さってくる場所多数、まさかこの季節にヤブ漕ぎか。

それでも悪いことばかりではない。途中のコブの頭が多少平坦に広がっているところがあり、まったく眺望がない中で腰を下ろして休憩。予想より面倒な行程だがそう時間がかからず抜けられるはずという確信があり、先を急ぐ気分になることなく行動食を摂る。湯沸かし道具を持ってくればよかったなとも。

出た先の幅狭な林道には大山20と標識があるものの、山の上への行き先表示はなし。水量の少ない森戸川を脇目にして集落に出て、相変わらずの炎天下をスポーツドリンクや麦茶を飲みつつ徒歩で逗子駅へ。


山中は葉が茂っていて日差しを遮られ、わずかとはいえ風もあって思ったより過ごしやすかったものの、やはり暑さは必要以上に体力を削ぐ。今の自分に盛夏の山はダメだなと思えた一日。

20 Aug 2023

千葉の勝浦でキャンプ。

オートキャンプなのでザックに収容したもののほぼ担ぐことなし。しかし日差しは暑い。現地の夜は、気温は下がったものの、湿度が高い。山用テントだと風が通らなくてくて寝にくいこと。シュラフ不要。マットだけで十分。

両方の側面がメッシュになっているテント(量販店で売っている安価なヤツ)で寝た同行者は涼しかったと言っていた。場所に合ったテントを選ぶべきと理解した夏キャンプ。

31 Aug 2023

暑い暑いと言っているうちに8月も終わり。
体調も崩してしまって、9月上旬に予定していた遠出の計画もキャンセル。

どうも今年は5月の飯縄山での転倒以来、不調が続いている。
神社暦には定義されてない厄年なのかも。


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