Preface/Monologue2015年 8月


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姫神山
ここまでのCover Photo:姫神山
2 Aug 2015

夏風邪未だ直らず。咳が出て出て・・・
ひさしぶりに予定の立たない夏期休暇に突入。

履き慣れている山靴の底がだいぶ減っていて、
もう新しいのに換えなければならないものの、
こういう体調では店にも行けず。

猛暑日が続いているので、
家でおとなしくしていろという気象情報サイトの勧めに、
従っている状態。
6 Aug 2015

記憶にないくらい久しぶりに、
なにもしない夏休みを過ごす・・・

風邪が治らないので。

薬を飲み続けているので、よく寝る。
寝正月ならぬ、寝夏休み。

外は猛暑だそうなので、
これはこれで避暑なのかも。
9 Aug 2015

なにもしない夏休みが終わった。
山靴の新調さえできなかった。
日曜の朝になって咳き込みがぶり返すエピローグ付き。

ようやく涼しく(とは言っても30度超)なったものの、
これではこの先思いやられる・・・
まずは今週を乗り切らねば。
11 Aug 2015

いまだ咳止まらず。(・・・病状レポートかこれは)

山の計画を立てる気力もない。
ひさしぶりに何もしない8月になりそうな予感。

9月の5連休に照準を合わせるべきか。
13 Aug 2015

雨がちになっても湿度は高い首都圏の夏。

体調が体調なのでビールも飲めず、
風呂上がりにも牛乳とか豆乳とか。

まぁこれはこれで美味。
山小屋で売っているロングライフ牛乳が美味く感じるのを思い出したりも。
15 Aug 2015

戦後70年の節目とは、まるで関係なく、
映画『ジュラシック・ワールド』を観る。

最後近く、恐竜のラプトルが一頭、走ってくるところで、
不覚にも泣いてしまった。

この手の映画で感傷的になるとは。
歳を取れば取るほど涙もろくなるらしい。


映画はじつに面白いです。
3Dで観たので余計に迫力が。


街に出たついでに、やっと山靴を新調。
あとは体調が戻りさえすれば。
16 Aug 2015

気づけば立秋を過ぎること一週間。
先週初めにはタカサゴユリの白く大きいのが目にとまる。
(そうかこの花の咲くのは秋立つ頃か。)

来週には処暑、暑さの峠。
早く終われと思いつつ、多少は引き留めたくもあり。
なにもできないままの夏を。
19 Aug 2015

あいかわらず咳の出る毎日。
生活に支障は出ない程度であるものの・・・

酒が飲めないのが辛いところ。
22 Aug 2015

東京国立近代美術館へ、いわば、美術館そのものを観に。



美術館をめぐる37のキーワードごとに展示を構成し、
展覧会の裏、いや展覧会が開かれていないときも含めて、
美術館の働きと意味について、知り、考えさせられるもの。

官民挙げて、人文知を軽視し文化をないがしろにする傾向への、
異議申し立てにも思える企画。


とはいえ頭でっかちなわけではなく、見ても愉しい。

美術品のオリジナルとはなにか、というテーマでは、
ウォーホールの作品とともに、デュシャンのレディメイドが一気に4点。



あらためて、芸術とはなんぞやと。
作者が主張し、見る側が認めれば、それが芸術。


キーワードには、”You”、というのも。



鏡に映っているのはわたしの足です。



常設展も佳品多し。
今回のハイライト(の一つ)はこれ。


下村良之介”騒”。

四部構成の水墨画なのだが、左端のパネルには、
何も描かれていない。

見る側の脳裏に何が浮かぶか、
試されているのかも。
25 Aug 2015

彼岸まで待つことなく、いきなり涼しくなった夏。

自分の体調はあいかわらず今一つ。
本当に何もしない8月になるかも・・・
27 Aug 2015

この土日は天気が思わしくなく、
自分の体調も同様なので、
予想通り、山には行かない8月で終わりそう。

自分史としては、1996年以来。
末日にようやく歩いた、という年もあったものの、
どんなに多忙でも暑い中を出かけていっているのが、
19年ぶりに途絶えた勘定。

気弱になっているせいか、
かつて訪れたところに行きたくなっている。
9月の連休には。雨が降っても。
29 Aug 2015

筋を通さぬ短絡思考は、大義名分がどうあれ、単なる自己満足。
それを肯うのは、きっと、”長いものには巻かれろ”式処世術。

「私が言っているんだから間違いない」的な強弁にはもう飽き飽き。
「あの人が言っているんだから間違いない」的な自己暗示には与しない。

このままでは落ち着いて山に登れない。
30日は国会前へ。
30 Aug 2015

この日曜はイベントざんまい。


まずは午前中に六本木。
テレビのアート紹介番組でも案内された、
『動きのカガク展』(21_21DESGIN SIGHT)へ。

フライヤー 膨らんだりぺしゃんこになったり

最新技術でのカラクリ展示、というわけでなく、
動きそのもの、動きを起こすもの、そしてなにより、動くものをつくる楽しみを、
伝えてくれる展示。

 地下鉄路線のイメージが、動きます

いわゆる遊べる展示で、一人で行っても楽しめる。

多数の三角錐が取り巻く台上で指させばすべてが同じ方向を向き、
センサーの上に手をかざして動かせば新体操のテープが追随し、
吹き上げる空気の上に発砲スチロールの球を浮かべる。

広く暗い一角で、光源を乗せて走る玩具の列車が、
周囲に置かれた本立てやらボビンやらザルやらを、
影絵として周囲の壁に投影し動かしていく展示もあって、
懐旧の情を起こさせる影の動きに、長いこと見入ってもしまう。

展示会場は広くはないが、長居をしてしまう展覧会。


美術館の建物は、内部もコンクリート打ちっ放しの禁欲的なもの。
瀬戸内は直島の地中美術館と同じだな、これは、と思ったら、
案の定、安藤忠雄の設計。
(近頃は新国立競技場の件で少々逆風を受け気味かも)

近接する檜町公園という公園も、
遊具を兼ねた野外彫刻含め、愉しいところ。
雨模様の公園風景のそこここに、秋の気配も。


さて


六本木から日比谷線で霞ヶ関に移動。
13時半過ぎの国会議事堂方面出口近くの駅構内は、
さながらイベント会場前の様相。

外に出てみればさらに活気が。
議事堂前に行けば行くほど人の波。混雑してうまく進めない。

「戦争法案廃案!安倍政権退陣!
 8.30国会10万人・全国100万人大行動」。

天気がすぐれないのでどうだろうかと思っていたが、予想以上の人出。
こういう人混みはキライなのだが、そうは言っていられない場合もある。


ノリのよいコールに合わせて叫ぶ。
「憲法守れ!9条条守れ!集団的自衛権はいらない!」

タイコとラップ調コールがステキな集団のそばに来たときは、
合わせてしばらく踊ってた。(悲壮にやらない。楽しくやる。)

体調は万全でないし(だからマスクして叫ぶ)、
雨も時折降ってくるのにカッパを忘れた(この混雑で傘はさせない)。
なので1時間ほどで帰った。


地域や職場の幟もあったが、
数人で声かけあって参加した人も多かったように思える。
一人で参加したらしい人もおおぜいみかけた。
いてもたってもいられないのは皆同じ。

まずは声を上げること、斜に構えないこと、かな。


山はとうとう何もなかったけど(山靴を買ったくらい)、
まったく何もない、わけではない、8月だった。

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