Preface/Monologue2011年 4月


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鎌倉の名越切り通し付近にて
ここまでのCover Photo:鎌倉の名越切り通し付近にて
1 Apr 2011
今年の桜はほんとうに少々遅れ気味の模様。
木瓜がいまだに咲いているのも珍しい気がする。
6 Apr 2011
報道によると、東京の桜は満開だとか。
東京のどこなのか不明だが、職場近くの目黒川沿いでは、
日照の違いのせいか咲き始めのものもあるものの、
わりとよく咲いている。
この花の勢いは、急に暖かくなったからかな。
とか言いながら週末はまた天気が今ひとつ。
花に嵐とは言わないまでも。
9 Apr 2011
昨日までの悪天も一段落した日曜日、県立三ツ池公園へ。
もちろん、桜を見に。
いきなり満開になっていて、染井吉野は見頃。
横浜緋桜はすでに葉が出ていた。
人出はあったものの、毎年騒がしいカラオケ集団はさすがにいない。
ブルーシートが張られた面積も少なめだった。
おかげでわりと落ち着いて見てまわることができた。

それから東京駅に移動し、ブリヂストン美術館へ。
岡鹿之助『雪の発電所』を見に。
静かな山の景色の絵が見たくなって。
発電所自体は志賀高原にあるものがモデルだそうですが、
背景に描かれた山はじつはどこにも存在していない、
作家の心象風景なんだとか。
詳しい説明が会場に掲出されていて、
画面構成はかなり緻密に練られており、
具象画の体裁でありながら抽象画のような制作であると。
画面から伝わってくる静けさは、そのせいもあるのかも。
16 Apr 2011
軽微ながら風邪をひいて直らないここ数日。
出かけた先の建物の階段を上がるのも一苦労。

自宅で静養できる土曜日、
咳をしながら広げる朝刊に、
ひときわ目を惹く被災地の小学生の言葉。

自由がほしい、ヒマと自由は違う、
やりたいことができるのが自由、
やることがないのがヒマ、
だからわたしは自由がほしい。

この子がイメージするものがどうであれ、
言い表されたものは随分と深遠。

何度も読み返させられるほどに。
17 Apr 2011
風邪でいろいろ断念。
23 Apr 2011
連休は目の前。

今年は旅行需要が減少気味で、
3月の連休ではあちこちの宿泊施設が閑古鳥しかいない状態だったようだが、
GWはどうなのだろう。
意味なく散財するのは論外だが、身の丈に応じたレクリエーションは、
自分自身の心身のためにも必要かと。

・・・であるからにしてそろそろ登りに行かなければ。少しでも。
24 Apr 2011
前日の大荒れな天気から一転、
本日は暑いくらいの好天。
しかし咳が残っているので山は諦め、
以前より気になっていた目黒の現代彫刻美術館へ。

おおかたは名のある企画展に行くためか、
収蔵品を展示するだけの美術館は静かなもの。
具象抽象ともに野外展示があり、とくに具象、
移り変わる日の加減で表情が変わる。

高台の閑静な住宅街の中にあって、
天候さえよければ長居のできる場所だった。
(入館無料!)

 フジも盛り

帰りに少々賑やかな目黒区立美術館に立ち寄り、
気になっていた企画展「包む−日本の伝統パッケージ展」を観覧。
木や笹や竹や紙や藁の包装の美しいこと。

酒樽や米俵の重厚感に改めて感じ入り、
卵つと”の巧妙さに驚き。

展示対象は食品用が多かったので、
急激に空腹感が強まってきて。
展示品のお菓子(ホンモノではないと思うが・・・)が食べたくて、
しかたなかったですわw
29 Apr 2011
連休開始。
初日はカキツバタを見に、根津美術館へ。
尾形光琳の「燕子花(かきつばた)図」と、美術館庭園に咲くホンモノのカキツバタを。

光琳の実物は初めて見た。予想以上に大きい。
そしてスケール感。描いているのはタイトル通りカキツバタだけなのだが、
色彩も形象も画面構成すらも単純化された力強さ。
よく見る右側の屏風だけでなく、左側の屏風と併せてみることで、
遠近感が際だち、広がりは元より奥行きも深くなる。
自然の風景と同じで、絵も実物を見られるなら見た方がよいという一例だった。

木々の茂る美術館の庭はだいぶ広く、高低もあって、
ここが南青山とは信じられないほど。
各地から集めたらしい石像石碑が散在していたが、
道祖神らしきに加えて二十六夜塔まである。
いったいどういう経路で入手したのだろう・・・

 3分咲きというところ?


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