(E)(R)実測:トランジスタ入力回路タイプの周波数特性(TURBO Over Drive)(訂正版)
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(E)(R)実測:トランジスタ入力回路タイプの周波数特性(TURBO Over Drive)
トランジスタ入力回路タイプの一例として、手持ちの(あまり使用していないのですが)オーバードライブの 周波数特性を実測したので確認してみましょう。
(E)(R)結果の早わかりまとめ
最初に回路シミュレーション結果から分かる結論をまとめておきます。 詳細を確認したい場合はさらに読み進んでください。
エフェクトをすべて OFF にしたときの周波数特性を測定した。
エフェクターにより低音域が少しカットされているのが分かる。
6弦開放での周波数 82.407Hz 付近のグラフを見てみると、約 0.5 [dB] 下がっている。
2台直列に接続すると、低音域カットも2倍になる。 よってエフェクタを複数接続すると聴覚上でも変化が分かる。
(R)測定条件
測定回路(R)
現在生産されていない「TURBO Over Drive」系の黄色いエフェクターです。 インターネットで入手した資料によると、入力回路のカップリングコンデンサ容量は 0.022 uF です。 測定したのは、エフェクトをすべて OFF にしたときの周波数特性です。この測定により エフェクターの基本的な特性が分かります。 (エフェクトを ON した場合には、求める音色に応じて周波数特性が様々に変化するので、 簡単な比較はできません)
使用機器(R)
WaveGene により生成した WAV 波形をエフェクターに入力、 WaveSpectra により周波数特性を分析。
PC:Recorder 前のエフェクター(Digital delay)は、 パソコンのマイク入力インピーダンスの影響を受けないようにするために接続しています。
Link to WaveSpectra / WaveGene
測定条件(R)
周期スイープ波形: 1周期のサンプル数4096
(R)測定結果(周波数特性)
音源と Digital delay の周波数特性
まずは TURBO Over Drive を接続しない状態で、音源とDigital delay の周波数特性を確認しておきましょう。 これが今回使用した測定器の基本特性になります。 後の測定結果は、この特性を差し引いて判断する必要があります。
[図] 音源とDigital delay の周波数特性
TURBO Over Drive 周波数特性
エフェクトをすべて OFF にしたときの周波数特性です。
(赤)TURBO Over Drive を含めた周波数特性
(青)測定器だけの周波数特性
エフェクターにより低音域が少しカットされているのが分かります。
回路シミュレーション結果
と同じように、 6弦開放での周波数 82.407Hz 付近ので 約 0.5 [dB] 下がっています。
2台直列に接続すると、低音域カットも2倍になります。 よってこのようなエフェクタを複数接続すると、聴覚上でも変化が分かると思います。
逆に接続するエフェクターが1台だけなら気にならないと言えます。
[図]TURBO Over Drive 周波数特性
関連項目
周波数特性グラフの見方
(E)トランジスタ入力回路タイプのカップリングコンデンサ
(E)トランジスタ入力回路タイプの周波数特性(TURBO Over Drive)(訂正版)
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