(E)トランジスタ入力回路タイプの周波数特性(TURBO Over Drive)
実測結果とシミュレーションとを比較するため、 「TURBO Over Drive」回路の周波数特性をシミュレーションしました。 実測結果は、 (E)(R)実測:トランジスタ入力回路タイプの周波数特性 を参照してください。

更新 10/Dec/2012
実測値とシミュレーションとの差について調査が必要です。
更新 18/Dec/2012
実測値とシミュレーションとの差について調査した結果を記載しました。
(E)シミュレーション条件
等価回路(E)
現在生産されていない「TURBO Over Drive」系の黄色いエフェクターです。 エフェクトを OFF しているときの周波数特性が知りたいので、「オーバードライブ OFF 状態」 の回路でシミュレーションを行います。 Ef_Tr_Input_OD2
シミュレーション条件(E)
入力回路のカップリングコンデンサ容量 0.022uF
(E)シミュレーション結果(周波数特性)
「オーバードライブ OFF 状態」の周波数特性
電圧特性 Vtrout (青):カップリングコンデンサ直後のトランジスタ出力
電圧特性 Vout(赤):エフェクター出力

更新 10/Dec/2012
シミュレーション結果Vout(赤)の周波数特性グラフを見ると、実測結果のように 低音域で減少してますが両者の値に差があります。 実測値とシミュレーションとの差について調査が必要です。

更新 18/Dec/2012
実測値とシミュレーションとの差は、録音側の入力インピーダンスを シミュレーション上で考慮していなかったのが原因でした。 実測ではパソコンのマイク入力を使用したのですが、この入力インピーダンスが 2k-Ohm 程度でした (パソコンのマイク入力のインピーダンスは、600 Ohm から 20 k-Ohm 程度の範囲にあるようです) 図の赤枠で示した抵抗が、録音側の入力インピーダンスに相当します。 入力インピーダンスの影響を受けるのはあまり良い録音方法ではないので、次回は改善したいと思います)

Ef_Tr_Input_OD2_MicIn
[図] 録音側の入力インピーダンス

録音側の入力インピーダンスを3段階に変えてシミュレーションを行いました。
録音側の入力インピーダンス: 600 Ohm / 2 k-Ohm / 1 M-Ohm
入力インピーダンス 2 k-Ohm が今回の実測結果に相当します。
Ef_Tr_Input_dB_OD2_2
[図] シミュレーション結果(周波数特性)

Ef_Tr_Input_dB_RM
[図] 測定結果(周波数特性)
(E)(R)実測:トランジスタ入力回路タイプの周波数特性