一周

8月17日(月) 晴れのち曇り

 4時頃、寝ていたベンチから落ちた。夢の中で宙
に浮いている時間がえらく長く感じられた。まあま
た寝直し、次に目が覚めたのは、5:30にラジオ体
操の子供が来たときだった。しかしこの辺の子供は、
6:30から始まるラジオ体操に1時間も前から来る
のか?。

 もたもたしていられず、とりあえず駅まで行った。
駅でトイレに行き身支度を済ませる。売店が開くま
でにはまだ1時間もあるので、運河の方へ行き写
真を撮る。現在使われていない運河は汚れて蚊も
湧くので埋め立てるのだそうだ。(といわれていた
が、現在は公園として保存されている。)

 駅の売店で肉まんとカレーまんを3個牛乳の朝食。
しめて、240円で安くあがる。

 いよいよ国道5号を余市に向け走り出す。余市まで
は軽いアップダウンで30分ほどでつく。天気もそこそ
こ良いので、短パンに履き替え走る。

 岩内へ向かう途中に結構きつい峠があり、短パン
にして正解だった。ダウンヒルは睡魔がおそう。終盤
になっての事故も怖いので、岩内駅の待合室のベン
チで1時間ほど眠る。ちょうど列車のない時間だった
のか客もおらず売店も閉まっていた。

 岩内からは日本海側の国道229号を走る。、

  しかしいつまでも海岸沿いを走っていると函館まで遠回りとなるため、長万部目指して山の中にはいる。このあたりから夕暮れが迫ってきており、この時間からの山越えが不安でたまらない。まあ所々にバス停があり、どこでも眠れる覚悟があったので良しとする。

 いつしかまた国道5号にぶつかる黒松内に着いてしまった。結構大きな町で、駅も立派だった。駅で2人のサイクリストと会い少し話をする。彼らはここに泊まるそうだ。私はコンロで飯を炊きたかったので駅はパスにする。

 すぐにでもバス停があるだろうと走り出すが、黒松内からは列車があるからか、バスが走っていないようだ。そうしてるうちに長万部に到着してしまい、7月8日にあの高橋君と別れた場所に来てしまった。北海道の一周がここで結びついたのだ。しかしねぐらを探す私にはそんな感動もなく、ひたすら走り続けている。

 長万部の駅でも泊まれそうだったが、食料を買い込んであるしまだ米もたくさんある。

 とりあえず小学校があったので、小さな軒下を借りる。水道があり飯は炊けた。屋根しかないのでえらく不安だ。