天塩

羽幌

Y.H

8月11日(火) 雨のち晴れ

 朝、つぶれたテントで目が覚める。雨が降り
そそいでいて、シュラフがくしょぐしょである。

 もう直す気力もなく、猿渡君を起こし、彼の
テントに避難する。このテントもフライシートが
無く雨漏りしている。それでもドーム型テント
はいくら風が吹いてもびくともしない。
(実際、この件でこの旅が終わったあと、安い
ドーム型テントを購入し10年以上使う)

 日が昇ると、雨もあがってきたので、テントを
適当に丸めて天塩の駅に避難した。

 駅の待合室で昨日の残りのカレーを温めて
いると、そこで火を使ってはダメだと駅員室に
入れてくれた。

 とにかくカレーの朝飯を食っていると、お客さ
んが沢山来た。それでもめげずに、テントに付
いた砂を水道で流す。

 今日は、寝袋も濡れてしまった上に、結構精
神的にも参ってしまって、羽幌のユースホステ
ルに泊まることとし、電話で予約をする。

 猿渡君と別れて、またキャンプ場に行く。靴下
とシュラフの袋を忘れたのだ。

 靴下はあったのだが、シュラフの袋は無かっ
た。水道で洗い物をして出発。
馬車が砂利を運んでいる姿が印象的だった。

 国道に出ると天候が回復し晴れてきた。

 ウインドブレーカーを脱いで羽幌に向かう。
アップダウンのきつい道だ。今日はユースの飯
が食い放題なので、昼飯は抜く。

 羽幌に到着したのが3時過ぎ。時間もあるし、ここまで来たのだから明日島にでも渡ってみようと港にした見に行ってみる。フェリーの料金を聞くと、2島全部まわると4千円も掛かることがわかり、一番近い焼尻島のみに渡ることとした。

 ユースに着くと、すぐにテントと寝袋を干す。夕食はどんぶり飯3杯とみそ汁2杯を食べて、気持ち悪くなってしまう。

 ミーティングが始まる前にたまっていた洗濯をした。全自動だったのでミーティングでゲームなどしているうちに出来ていて外に干す。

 旅に出て初めての布団の中で天気予報を聞くと、明日も雨とのこと。せっかくの布団の心地よさが半減し暗い気持ちで眠りについた。