神秘の湖

7月29日(日) 曇りのち晴れ

 6:00起床。周りはみんな家族連れの中で劣等
感を抱きつつ朝食。今日は金を下ろさないといけな
い。何とも190円しかない。

 キャンプ場を出ると、昭和新山へと向かう。2km
ほどのすごい登りだ。押さずに登をモットーとしてい
るので、12段変速のギヤを一番軽くして登る。な
んと言っても荷物が約30kg自転車が20kgはあ
るだろう。

 昭和新山は昔はただの畑だったところが、火山
によりものすごい山になっている。

洞爺湖キャンプ場の朝 洗濯物が所帯じみ

 しかしその感動も、まわりの土産屋の呼び込みでうんざりとなった。いくら買えといわれても、
190円しかないのだ。売っている土産の写真を撮って終わり。

 昭和新山を下りまた国道37号を走る。あたりは緩い上り下りの畑や牧場地帯である。

 しかし腹が減った。昭和新山で苺牛乳を飲んだので、残金100円。110円のジュースが飲めない。(北海道のコーラはこの頃から350mlで本州の250mlからすると高い気はしなかった。)

 13:00頃にやっと郵便局を見つけ、7,000円下ろす。室蘭はすごい工業地帯である。

今なお噴煙を上げる昭和新山

 登別から温泉方面に向かい、倶多楽湖への砂利道にはいる。途中「親子熊出没注意」の看板がありびびる。砂利道にはいってから車が滅多に来なくなってしまった。砂利の登りではどうしようもなく、自転車を押して歩く。アブが絡んできて虫除けスプレーで対処する。

 一時間も押したところにぱっと視界が開けた倶多楽湖があった。摩周湖に次ぐ透明度だそうでまるで神秘の湖と言えた。こちらは土産屋などの観光化されておらず静かで本当に良いところだ。管理人に200円払ってテントを張る。

 晩飯はカレー。近くのテントの人からビールをご馳走になり、満天の星空の下でいい気分だ。

お土産が買えないので写真に撮る

17年後の再会へ

洞爺湖よさらば

室蘭工業地帯

洞爺湖

倶多楽湖