風呂

7月28日(火) くもり

出発前 高橋君と

 5:00に目が覚める。荷物を片づけ昨日炊いた飯を
塩むすびにして朝食とお弁当にする。
 札幌方面に向かう高橋君とは長万部まで一緒に走
ることにした。出発の時、彼のタイヤがパンクしており
直す間に自転車を拭く。

 コースは大沼をまわる道から国道5号へ出る。なだ
らかな坂で、追い風。最高のコンディションである。

 長万部で二人でラーメンを食べ別れることとする。
長万部の駅でスタンプを押そうと立ち寄ると、変なあ
んちゃんがやってきて、自転車屋からゴム糊を買っ
てきてくれと言った。

 どう見てもサイクリストではない。どうせアンパンで
もやるつもりなのだろう。サイクリストに買わせれば
自転車やもうたがわないという魂胆だ。
 殴られるのも嫌なので、高橋君が買いに行った。私
は人質。待っている間世間話をしていたが、普通の子
供だった。

長万部

 駅から1kmほど走った国道5号と37号の分岐点で彼と別れる。「酒田の加藤修忘れんなよ!」彼も同じように答えた。もう一晩彼とキャンプが出来れば楽しかったろう。

 一人になると無性に寂しくなり、大きな声で唄いながら走った。

 国道37号はどうにも坂道が多い。汗をタオルで拭くと垢がべっとり付いた。この夏に4日間風呂無しだ。洞爺の街で人に聞いて銭湯を探した。

(この頃はどこでも銭湯があった。この日洞爺湖温泉のキャンプ場に泊まるのだが、温泉にはいるという感覚がなかった。せっかく北海道に来ているのに、この旅全て銭湯にしか入らなかった。)

 あまりゆっくりしていて洞爺湖畔のキャンプ場に着いたのが、20:00をまわっていた。しかし、集金が回った後だったのでキャンプ代250円を払わずにすんだ。

 キャンプ場の炊事場で洗濯をしていたら、0:00を過ぎてしまう。

のどかな牧場風景を眺めながら走る

洞爺湖