温室について
東西に長い母屋の南側は温室でおおいます。
幅5 メ ー ト ル、長さ32メートル、面積約50坪0.15反の農地でもあります。
温室のさらに南側は、日照をよくするために、路地の畑などにするのが良いでしょう。高い樹木は母屋の太陽光発電のさまたげにもなります。その分風当たりが強いので、温室の骨組みは堅固にしなければなりません。
屋根の軒下から半円のアーチ、あるいは直線を描いて、アルミなどの骨組みをのばし、耐久性のあるアクリルや、ビニールなどをかぶせて幅5メートルの空間をつくります。
骨組みはしっかりとした基礎をつくって保持しますので、温室自体地表から高くなっていて、ある程度水害に耐えられます。いわば第一次防御線です。閉鎖的な庭なのですから防犯にも役にたつでしょう。
温室といっても酷暑の季節は軒先を延ばし、植物でおおうことで日陰を作り、通風口を全開し、網戸からの通風をおおくして、気温をさげて、屋内冷房を助けます。
極寒の季節は外気を遮断して、日照をうけとめて蓄熱して、まさしく温室となります。冬の夜は、ロールにした断熱シートを自動でたらして外側をおおうような設備が欲しいところです。(朝になれば自動巻上げ)
春秋は、普通の気温ですが、網戸などで遮断されて害虫のこない・農薬を使わない清浄な庭として、普通の憩いと作物生産の場所となります。
最南の壁面に相当する部分は、網戸としての機能をもち、必要におうじて開け閉めします。通風が必要なときは開放してさわやかな風を母屋内部にまでひきこみます。
温室は自然や外気と住人が開放的で安全にふれあう緩衝部分です。
温室でまず安全を確保し、そこに井戸を掘り、地中熱をとりだす設備をもうけます。
さらに清浄な空気を屋内にとりこみます。井戸などのメンテナンスも容易です。母屋の屋根に降った雨水を蓄えるタンクも設置することでしょう。
もちろん、安全に子供が遊び、果物や野菜を作り、天候に関係なく働けるところです。
小さな果樹をうえ、夏は緑のカーテンが頭上に広がる快適な空間を想定しています。(ブドウ、柿、ブルーベリーなどベリー類、ハーブ類です。)
もっともバナナあるいはゴムの木などの熱帯植物は地下室での植物工場での栽培の方が良いでしょう。
空気を汚すので温室内では花火などで遊べません。油煙もでますから、局所換気がなければバーベキューも禁止でしょう。屋内吸気のフィルターは油煙に弱いのです。
天気が関係ないので洗濯物はここで干すことになります。ほぼ屋外ですが冬季は暖かく作業がしやすいでしょう。
また二重構造になった母屋の屋根の間に、乾燥物を出し入れする作業場にもなります。
晴天時には、外屋根の中は高温になります。
外屋根と内屋根の間からとりだした戸板状のアミに乾燥物をならべ、やはり網でサンドイッチして元の空間に戻します。(アミ戸板は電動でワイヤーによって操作することになるでしょう。)
乾燥野菜などの生産に使います。速く乾燥させたいものがあるなら、さまざまに活用できることでしょう。
2016/11/30 T.Sakurai