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屋根設備 外観全体



 母屋を空から見た配置図です。

・東西に長い建物です。屋根は南側に大きな面積が向いています。中央部には二本のシャフトと呼ぶ昇降室があり、一階屋内から、右側はらせん階段、左側は簡易エレベータで、屋根の上に出られます。シャフトの間は幅1,7メートルの平面になっており、水害時などは、そこに家族全員が安全に避難します。

・屋根の素材は、腐蝕しない軽金属系です。とりつけは、ボルトなどです。場合によっては溶接もつかって、突起を作ってそこに機器をとりつけたり、足場、屋根と一体型の雨どいなどを取り付けします。

・屋根の傾斜は10度程度です。風に対する耐久性と、屋根の上での機器メンテ、補修、雪下ろしや清掃のために活動するときの安全性を高めるためゆるやかにしました。作業するときは命綱(安全帯)を必ず着用します。必要に応じてシャフト周辺に手すりなども設置することでしょう。

・南側には太陽光発電パネルを限界までならべます。傾斜は10度ですから、日本の関東での最適角度22度に足りませんが、多少を角度をつけるなどして配置して18kw程度の出力を目指します。
 2016年現在で、家庭用の一般的な太陽光発電システムでは4kw程度ですから、その4倍以上と大きな発電設備となります。費用の目安は現在1kwあたり25万円程度ですから、総額450万と高額ですが、20年で三回程度に分割して設置します。時期をずらせば、一度に老朽化することがないので、かえっていいでしょう。バッテリーも設置するので費用はさらにかかりますので、負担はうまく軽減できるよう計画的に作っていきます。
 この発電を直接使う。あるいはバッテリーに蓄えることで、
家庭と地域の基幹エネルギーとなります。
 もっとも、単に高出力化して、主に売電するなら南向き一面の設置でいいですが、自ら使うために朝や夕方に出力をシフトさせるなら、東側、西側の屋根にも傾斜をつけた大面積の屋根を作り、そこにパネルを設置すべきです。
 東西に傾斜した屋根をつけるなら、設置可能パネル枚数は増えますが、総発電力は減ります。
 しかし、朝や夕方の出力は増えるのでそのほうが合理的かもしれません。充電設備の性能によります。
 シャフトの壁面に垂直にパネルを設置するのも良いでしょう。

・発電パネルに混在させて南向き屋根に太陽熱パネル、北向き屋根に放射熱パネルをとりつけます。共に1.5坪x2箇所ぐらいで、それぞれ、温水と冷水を作り、屋内の断熱されたタンクに蓄積します。暖房・冷房・給湯に使います。

・どの設備も、暴風にも耐えられるように、屋根に密着して堅固に取り付けします。

・シャフトの間の平面の下には避難用の舟が収納されています。長さ3メートル幅1メートル程度で、三そう、家族全員と避難物資を余裕を持って搭載できなければなりません。北側の屋根が手動で可動できて、緊急時に使用できるように引き出します。
 極めて大きな水害や津波の可能性があり、高台への避難が難しい場所では、このような設備も必要となります。できれば舟同士は接合して安定性の高い双胴船、あるいは三胴船にして、人力・あるいはバッテリー動力で自走できるべきでしょう。

・屋根を金属にすると、パネルを設置してもかなりその下も高温となりそうです。そのため、構造を二重にして、その空間を一階の温室から利用できるようにすれば、乾燥設備になります。
 屋根の内部の暖かい空気をシャフトにそった排気塔から逃がし、中間にファンをつければ小発電装置にもなるでしょう。

・地域によってはシャフトの上などは、小型の風力発電装置をつけることが有効でしょう。安定した風や、決まった季節風が強くふく場所(海沿いや、上州からっ風)などです。



2016/11/30
T.Sakurai