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お楽しみはこれからだ 3/29
この言葉、前にもどこかのコーナーで書いたかもしれませんね。もともとは映画の名セリフ。和田誠さんが書いた映画の本で知りました。原語では、You
ain't seen nothin' yet. 原語も粋だけど、日本語がまた名訳。
さて、 先週の土曜日、やっと春らしい陽気になったので、日頃の運動不足解消の意味もあって、午前中近くの公園を散歩しました。桜はもちろん、あちこちで咲いている花がどれもきれいなので、足を止めてしばらく眺めるのですが、つくづく花の名前を知らないことを思い知らされます。
帰り道、目の前を虫が飛んできて地面に降りました。暖かくなると虫たちもいっせいに飛び回ります。今年初めて捕まえたその甲虫が何なのか知りたくて家に持ち帰り、図鑑で調べました。シデムシに似ているけれど載っていない。
ぼくは自然のことを何も知らないんだなあ、と思ったのですが、考えてみたら自然だけじゃない、政治も経済も科学も歴史もろくろく知らないのです。
いやいや、情けないとは思いませんよ。お楽しみはこれからなんです。これからまだまだ知ることのできる不思議がぼくのまわりにいっぱいあるのは、うれしいことじゃありませんか。
新年度だからいろいろ変わるんだ 3/26
わが家の電子レンジがついに壊れました。結婚以来18年間使っていたものです。
2月頃から変な音がし始めていました。3月の初めには妻がパウンドケーキを作っていたら、煙がモクモク、ケーキは黒こげ。こりゃあ早く取り替えないとそのうち爆発するぞと、みんなで話してました。
おととい、ご飯をいつものように温めていました。チーンと音が聞こえたあとも、5分ほどそのまま放っておいたのですが、さて食べようと思って見てみると、異様な光と熱を発していました。温めるスイッチを入れたのに、オーブンが作動してしまったらしいのです。
あわててスイッチを切ったけれど、ご飯のラップは溶けてるわ、容器は熱くて持てないわ。もうちょっとで火事になってたかも。さっそくそのあとすぐに新しいのを買いに行きました。
結婚の時にそろえた炊飯器やコンロやいろんなものが、一斉にダメになってきているんです。まあ、年度の変わり目だ、気分一新で新しくするのもいいだろう。
ついでというわけじゃないけれど、このサイトもまたほんの少し新しくしました。しばらく休んでいた似顔絵を再開し、Toshi
Portrays としてトップページに掲載していきます。内容は今までどおり「作品ですよ」コーナーの一部分ですが、ちょっとフィーチャーしていこうと思ったわけです。
マスター・アンド・コマンダー 3/21
娘が春期講習を受けることになり、土曜日にクラス編成テストのために渋谷の会場まで連れて行きました。さて、テストが終わるまでどうやって時間をつぶすか。喫茶店や本屋で4時間は持たない。やっぱり映画だな。見たい作品というよりも、お迎え時刻に間に合うものということで見つけたのが、ラッセル・クロウ主演の『マスター・アンド・コマンダー』。
例によって、前知識まったくなし。ぼくはどんなことでも結構行き当たりばったりが好きなのです。春休みの土曜で休日だというのに、客席はガラガラ。でも、これは面白かった。19世紀初めのイギリス艦隊の物語なんですが、
戦闘や嵐のシーンにものすごい迫力がありました。原作はイギリスでベストセラーの海洋小説(これはあとで知ったことです)。道理で、登場人物や当時の船上の生活を淡々と描写する小説的シーンがあったんだ、と納得できました。純粋アメリカの映像的娯楽作品だったら、観客には思考も鑑賞もさせず、ゲームのごとくスリルとサスペンスだけでどんどん展開するでしょう。
日本での知名度はいまいちなものだから、映画の広告は内容を誤解させるものになっていたという批判もあるそうです(それもあとで知ったこと)。興行成績は良くないのでしょう。だけど、子供だましの薄っぺらいアクション映画よりずっと楽しめます。200年前の大海原の世界にどっぷりと浸かりたければ、ぜひ劇場でご覧ください。
やったね、サッカー五輪決定 3/19
最近のサッカーはA代表がジーコ監督のほったらかし采配のせいでピリッとしません。それに対して株を上げてきたのがU-23代表。特に山本監督はジーコをはるかに上回る人気になったんじゃないですか。選手たちもよく頑張ってるし。
とはいえ、 日本ラウンド緒戦でバーレーンに負けたときはアテネが遠のいたと思って、気分がクサクサしてました。もう見ないぞ、と言ってはみたものの、どうも気になって、レバノン戦を途中から見ると、1─1。やっぱりなあ、と思った次の瞬間、大久保が起死回生のヘディングシュートでゴール!
レバノンに勝ったら最後のUAE戦(18日)は見ないわけにはいかない。すばらしい試合ぶりでした。2点とった段階で五輪決定を確信したから、あとは安心して見ていられました。
サッカーは世代交代の激しいスポーツだし、W杯以後、関心が薄らいでいるのは否めませんが(正常に戻っただけのことです)、次世代のかっこいいアスリートたちは確実に現れてきてるなあ、と思いました。平山の似顔、下書きだけは1月にできていたのですが、そのうち大久保、田中達也、阿部、闘莉王たちをまとめて描いて掲載します。
円山応挙展とダ・ヴィンチ 3/13
ちょっと日が経ってしまいましたが、先日7日のことを。
ここひと月ほど生活のいろんな点で自分の思いとは逆の方向に流れるようなことがあり、気分的にやや沈んでいたので、流れを変えたいと思い、ほとんど衝動的に、ひとりで
円山応挙展に行きました。応挙の絵は飢え乾いた魂に潤いと力を与えてくれました。
展覧会の中で、ぼくは応挙の作画姿勢にダ・ヴィンチとの共通項を発見しました。そのことを「絵、なに?」の中で触れています。
ところで 今年の初めに「この本が面白い」で紹介したダ・ヴィンチに関する本が、なんと今ごろ読売新聞の書評欄に出ていました。ずいぶん遅いよなあ。出版されてから2か月半もたっている。ずっと前に、出版に携わる人が言ってましたけど、アメリカではゲラ刷りの段階でメディアに紹介するので発行と同時に書評が出るのだそうです。本の裏表紙に新聞や雑誌の批評が掲載されているのは(まあ、当然好意的なものばかりだけど)、そういうシステムから来ているのです。日本の出版界も取り入れてみればいいと思います。
この本、高い評価を受けてましたよ。当然だと思います。ほんと、面白かったから。ぼくの目に狂いはないぞ。
(追記:15日のニュースで、天皇皇后両陛下が応挙展をごらんになったと言ってました。去年、舟越桂展に行ったときは皇后様を見かけたけど、両方とも会場が東京都立の美術館ということと関係があるのかな?)
春の雪
3/3
3月になりました!日一日と延びる昼の長さとあちこちでほころびる花が心をウキウキさせるけど、そう簡単に春になってはくれません。
月が改まったとたん、前日までの暖かさとはうって変わって、朝からみぞれが降りました。さすがに季節の変わり目。雛祭りの今日も、東京地方は肌寒い天気です。また雪が降りそうだって天気予報では言ってます。でも、寄せては返す波のような変化が味わい深いのです。ぼくたちは、春がそこまで来ていると思うと寒さも平気。いつの時でも希望があるかないかで、人はこんなにも受け止め方が違うのですね。
経済ニュースでは、景気が回復しているとか株価が上がったとか言ってるけど、そっちも本当に春が来てほしいところ。
娘は昨日まで学年末テストでした。この3日間、朝ちょっと早起きしてちょっと勉強してすぐ眠り、帰宅してひと眠り、夜もほぼいつもどおり眠り……。これは春の眠気か、単に怠慢なだけなのか……。
昨日また中学時代の友達二人に会い、それぞれ顔をスケッチをしました。その場でプレゼントしたので、ここでお見せできないのが残念。
2月の「ごあいさつごあいさつ」
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