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カナヤマ 古人類学辞典
日本語版
見出し語 『 す 』。
メ ニュー (目次)。
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□ 古人類学 辞典 (総合)。
□ す ● 五十音順 (アイウエオ順)。
〇 すば スバンテ・ペーボ。
《人名》。
(⇒ デニソワ人)。
(⇒ ホモ・ネ アンデルター
レンシス種の人類
(= ネアンデルタール人))。
■ スバンテ・ペーボ教授は、
古人類を遺伝子解析(古人類の
ゲノム解析)の手法で研究し、
即ち、古人類の骨を用いたゲノ
ム解析による研究によって、
古人類学の発展に貢献する。
■ スバンテ・ペーボ教授は、
2022年のノーベル医学生理学
賞(ノーベル賞の生理学・医学賞
部門)の受賞者である。
■ スバンテ・ペーボ教授
(Svante Pääbo)は、
エストニア系スウェーデン人の
遺伝学者で、 進化遺伝学の分
野を専門にしている。
■ スバンテ・ペーボ博士は、
1955年4月に、スウェーデン
のストックホルムで生まれ、
スウェーデンのウプサラ大学
出身(博士号を取得)で、
ドイツ・ライプチヒのマックス・
プランク進化人類学研究所の
教授である。
■ スバンテ・ペーボ教授は、
「絶滅したヒト族(古人類)のゲノ
ムと人類の進化に関する発見」
の業績」によって、即ち、絶滅種
の人類のゲノム(遺伝情報)の
一部が現生人類に受け継がれて
いることを発見した業績によって、
2022年に、ノーベル医学生理
学賞を受賞する。
ノーベル賞委員会は、
「ペーボ氏の発見は、 現生人類
と絶滅した他種の人類を分ける
遺伝的な違いを明らかにするこ
とで、 私たち・現生人類の特異
性(何が私たちを特異的に人間
たらしめているのか)を探る基礎
を与えた」と評価した。
● スバンテ・ペーボ教授は、
初めてネアンデルタール人の
ゲノム(遺伝情報)の解析に成
功し、ネアンデルタール人のゲ
ノムの一部が現生人類に受け
継がれていることを発見する。
■ 遺伝子解析は、短いDNA
配列をつなぎ合せてゲノム
(全遺伝情報)を解明する。
遺伝子解析は、抽出した
DNAを増幅させる「PCR」
や 一度に大量の解析が可能
な「ハイスループット」のような
技術が登場したことで、飛躍的
に進んだ。
● スバンテ・ペーボ教授は、
古人類のDNA断片からその
人類のゲノム(全遺伝情報)
を決定するという手法をとった。
■ スバンテ・ペーボ教授は、
現生人類(= ホモ・サピエンス種
の人類、新人)と共存していた、
絶滅種のネアンデルタール人
(= ホモ・ネアンデルターレンシ
ス種の人類)の骨からDNAを抽
出し、解析方法を開発し、DNA
配列の解読に初めて成功し、
後に、ネアンデルタール人の全
ゲノムの解読に成功する。
そして、ネアンデルタール人が
現生人類と交配し、ネアンデル
タール人のゲノムの一部が現生
人類に受け継がれていることを
発見する。
こうした業績により、科学
者らは、 ネアンデルタール人の
ゲノムと現生人類のゲノム(遺
伝記録)を比較できるようにな
った。
■ スバンテ・ペーボ教授は、
1856年にドイツで見つかった
ネアンデルタール人の上腕骨
の一部を使って、ネアンデルタ
ール人のミトコンドリアDNAを
解析し、1997年に、ネアンデル
タール人のミトコンドリアDNAの
配列の解読に成功する。
さらに、2010年に、次世代
シーケンサー(同時に大量のD
NA配列を読み取る装置)で、
ネアンデルタール人の細胞の
核DNAの配列を解読し、
アフリカ人を除く人類は、
全DNAの1〜4%をネアンデ
ルタール人から受け継いだこと
を明らかにし、現生人類が
ネアンデルタール人と交雑し
ていたことを突き止める。
■ スバンテ・ペーボ教授は、
2008年に、 ロシア・シベリア
地域のアルタイ山脈のデニソワ
洞窟で、ネアンデルタール人
(= ホモ・ネアンデルターレンシ
ス種の人類 )のア ジア北部グル
ープのデニソワ人 を発見する。
〇 すわ スワルトクランス。
《発掘現場》。
(南アフリカ地域)。
(⇒ パラントロプス・
ロブストス)。
■ 南アフリカ地域の、スワルトクラ
ンスは、ロブストス猿人(= パラント
ロプス・ロブストス種の人類)の人骨
が出土した場所である。
● 五十音順 (アイウエオ順)。
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日本語版。
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生存地域。
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生存地域。
■ 【 】 : 出現時期、生存時期。
● ★ : 現生人類に直系する人類,
現代人に直系する人類。
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『 あなたのハートには
何が残りましたか? 』
以 上。