特集5

「遥かなる人民の鐵路・3」

市電

最近は、かなり路線が縮小されたとの話を聞くが、この当時は市内を縦横に市電が走っていた。古いものは、典型的な「日車タイプ」。新しいものは「PCCタイプ」だったが、中身は大差なかったようだ。市内観光の途中、随所で車を停めてもらっての撮影となった。

これぞ(当時の)中国!・・・といった風景の中をゆく。「自家用車」の姿は、見えない。戦前の「旭川電気軌道」といった風情だ。長く伸びた影が、緯度の高さを物語る。センターポールがなかなか洒落ている。てっぺんには「赤い星」!


昔の「関東軍司令部」のあった辺りだったと思います。戦前の名古屋だ、と言ってしまいそう!


自転車と併走する「200形」?シールドビームではなさそうだが、2灯化されている。台車もベアリング化されている。乗客は、結構乗っている。


ガイドの車の中からみかけた「架線保守車」。見ての通りのゴムタイヤ車です。


車庫に入る「300形」?曲線通過性能をあげるために車端が絞ってあるのが判る。正面幕板にある、方向幕らしきものは、何も使っていない。代わりに?左に系統番号標識がでている。


ベルギーか東欧あたりでみかけるスタイルの「700形」?しかし、「つくり」は安っぽく、台車も他と変わらない。ヘロヘロのビューゲルも頼りない。窓は「横引き」らしい。

 

「角型ライト」が目立つ存在だ。このような立派な専用軌道もあります。コンクリートポールが場違いな感じがする。新緑の季節には、なかなか良い風景になるだろう。


1989年2月18〜19日撮影

共通データ:アサヒペンタックスSPF SMCタクマー35ミリF3.5・55ミリF1.8・85ミリF1.8・120ミリF2.8

TMX T−MAX depelopper 1:4  24℃ 6.5min.


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