昼下がりの十和田市車庫

入れ替え中の貨車を横目にクハ4406とクハ1208が憩う

十和田市駅は三沢寄りにショッピングセンターが出来たため移転し車庫も七百に移転したがこの辺りは依然として「構内側線」として活用され余り変化が無いそうである


道産子クハ1208

1970年廃止になった定山渓鉄道からやってきた。右運転台が最大の特徴である。「クハ」であっても、両側非貫通は北国らしい。1954年日本車輌製で相棒のモハ1208と共に「HL」(間接非自動)制御である。常に予備車的存在だったようで1989年頃東急からモハ3603とクハ3802が入線したあと1990年に廃車となった。現在、この末尾「7・8」や「4・5」が欠番となっているようだ。左に見える台車は電車で最初の廃車になったクハ2402のものと見られる。

クハ1208台車

日車製らしい台車枠である


庫内で休むモハ1207

こちらが相棒のモハ1208。右運転台と屋根上のタイフォンが目立つ。ここからは見えないがお椀形ベンチレータである。


現在も「最新鋭」のクハ4406

1962年川崎車輌製。7年後漸く新製された3401の相棒である。メーカー、製造年代が異なるので3401とは多少印象が違う。外観上最大の特徴は貫通路に埋め込まれた方向幕である。「バス窓」の多い当線だが、せっかくの東急3800は改造されてしまった。車輌の運命も奇異である。

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