十和田のスタア3401
1955年帝国車輌(現東急車輌大阪工場)製の自社発注全金属車で全長は18800ミリに達する。釣り掛け駆動ではあるが、当時の大手私鉄の新車と比べても遜色が無い。珍しい帝国車輌製TB50軽量台車を履き、制御器(ES537-A)主電動機(TDK528系)共に東洋電機の一流品を搭載した関西私鉄並みの車が半世紀近く前の青森に登場したわけである。貫通路も大変珍しく、相棒4406が登場する7年後までは「飾り物」であった。このときも、相棒はパンタを降ろしたモハ2403でせっかくの反対側に装備された幌が泣いていた。最近の「新車」は皆、中古車で現在も当線のスタアとして活躍している。4406と共にクロスシートでないのが大変惜しい。
運転台 デッドマン装置付き東洋電機製マスコンが関西私鉄を彷彿させる
室内は未だ白熱灯である 蛍光灯はクハ4406ではじめて装備された
二扉だと正に「ロングシート」
柳沢〜七百をゆく3401+2403
現在は日中は単行で運転されているとのことであるが当時は、皆2連であった