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詰将棋おもちゃ箱パズル詰将棋
パズル展示室 No.24 金少桂さん
パズル詰将棋
パズル詰将棋

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
作者 「4作すべて飛車の横利きによる銀繰りパズルです。 盤上に角を2枚使っているのは合駒制限も兼ねています。 さて、最初にどの番号が解ける方が一番多いのでしょう?」
10手台

パズル展示室No.24 金少桂 本作では角2枚が飛金に代わって、角は76、67と微妙な位置にいます。 No.23の筋は58香がいないし、56銀を同角と取られてしまうのでダメ。 さて、それに代わる筋は。

No.23と比べてもう一つ違うのが、17のと金が本作では歩になっていること。 微妙な違いですが、実はこれが本作の解決のキー。

No.23で解説した順で、この違いによって変わってくるのが、38玉で詰める順。

「38玉型なら、29は18銀で塞げるので39銀までの詰上りが考えられます。 47を塞ぐ駒は48銀でしょうか。 39銀から48銀と空王手すれば置けそうです。 ところが実際にやってみると、18銀を置いてから39銀では18の銀を取られてしまいますし、最初から19銀、39銀から48銀では18銀を置くことができません。 38銀を置いてから39銀だと? やはり18玉と逃げられ、29銀は19玉と潜られますし、19銀、同玉では銀が足りません。」

28に27歩1枚しか利いていないので、最後に解説した38銀を置いてから39銀の筋で、18玉なら29銀打、19玉、28銀打という詰め方が生じるのです。 仕方なく18玉ではなく19玉と逃げますが、銀の枚数が足りて詰むことになります。

  29銀、19玉、38銀、28玉、
  39銀、19玉、48銀、28玉、

38銀を置いてから、39銀から48銀と二枚目の銀を設置。

  29銀、19玉、18銀、28玉、

ここで38銀を18に移動させるのが重要な手。 単に19銀では38玉と銀を取られて、39銀に29玉で失敗。

  19銀、38玉、39銀打 まで15手

いったん38銀を置いてから、あとで18に繰り替えるところがおもしろい。 手順も全着手銀の王手で一貫して、銀4枚の詰上り。 一番エレガントな感じがします。

作者 「7段目の玉方の駒がすべて歩なので成立する順。初手に打った銀の四段活用がカギです。」

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
前作と違って、3手目1八銀は千日手で逃れるんですね。

18銀と間違えても、28玉に29銀引、19玉、38銀とやり直せば詰みますけどね。

占魚亭さん:
初手に打った銀の繰り方がポイント。
小山邦明さん:
銀繰りしながら、全部の銀を打ち切ったという感じがします。
隅の老人Bさん:
王以外の配置された駒は傍観者で銀のダンスを見ています。

67角は、48・38・18に銀3枚置いてから29飛、38玉、49銀までの余詰を防いでいます。 76角は49角成という移動中合で変長になるのを防止とか、見ているだけでも一応意味があったりします。

攻めダルマンさん:
最後の3手が平凡で逆に見えづらかった。
蛇塚の坂本さん:
一旦4八銀の形を作るまでの下拵えが重要だと思いました。
S.Kimuraさん:
38に動かした銀を,18銀に戻す手順に,なかなか気づきませんでした.
池田俊哉さん:
前局と同じ筋は47玉に攻め方がないので、38銀-48銀と拠点を作って、最終手39銀に紐をつける。38に開いた銀の再活用がうまい
高田明浩さん:
銀の繰り替えが複雑でした。

39銀まで11手解。 手数誤記として正解扱いにしましたが、もしかしたらいったん38銀と置くのを省略してしまったのかな。 展示室は同じコーナーの問題は原則手数順なので、逆転していたら怪しいと思ってください。

やぶいりさん:
17が歩なので6手目18玉は並べ詰みにできる

パズル展示室No.24 解答:11名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  小山邦明さん  隅の老人Bさん
  攻めダルマンさん  占魚亭さん  高田明浩さん  蛇塚の坂本さん  やぶいりさん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。