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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.504 TETSU

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
持駒は双方なし 10手台

くるくる展示室No.504 TETSU

新春くるくる特集、はじめの作品は龍桂香のきれいな三色図式。

受方は持駒なしで、39龍と龍で王手すると合駒がないので68玉と逃げる一手。 続いて88龍と左から王手すると、今度も合駒がなく57玉と逃げるしかなく、この時点で趣向が見えてきました。 そう、左右からの双龍追いで玉をジグザグに追いかけます。

  39龍、68玉、88龍、57玉、
  37龍、66玉、86龍、55玉、
  35龍、64玉、84龍、53玉、
  33龍、62玉、82龍、51玉、
  31龍 まで17手

くるくる展示室No.504 詰上り図

全着手龍、全応手玉の楽しい手順で詰上がると、 なんと原型復帰で、玉だけが59から51にワープして玉座還元。 初形から詰上りまで途中の局面も含めて全局面龍桂香の三色図式。 玉の軌跡は折れ線の軌跡曲詰にもなっています。

くるくる展示室No.397 TETSU

本作、じつはくるくる展示室No.397(左図)を縦型にしたものですが、 いろいろな趣向が満載のくるくるアートで、新春にふさわしい一局でした。

詰将棋パラダイス今月号(2025年2月号)のおもちゃ箱だよりで「全駒使用の弊害」と題して受方持駒指定の話を書いていて、 そこでも例題として本作を紹介しました。

受方持駒指定は、おもちゃ箱では一般的ですが、作者にも解答者にもメリットが大きいので、もっといろいろなところで出題されるようになればいいなと思います。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
桂と香4枚づつの配置で龍2枚のシンプルな形が、スッキリ。
山下誠さん:
規則正しく配置された桂香は不動のまま、玉の隠れ場を提供するのみ。
原田雄二さん:
玉が59から51に移動して詰め上げる。
中村丈志さん:
玉以外は元の位置で終了で面白い。
小山邦明さん:
初形と詰上がりの配置を比べて楽しめました。
池田俊哉さん:
玉の59→51への瞬間移動、ある意味玉鋸ともいえるかも
川端潤さん:
これはおめでたいダブル昇龍。
たくぼんさん:
蛇は脱皮を繰り返し再生する成長の生き物。 玉が蛇のように逃げても龍も負けじと初形位置に再生し仕留めるという新年にふさわしい一幕物ですね
松崎一郎さん:
気が付けば王様だけワープ!
川越敏司さん:
遮蔽物に隠れながら左右からの銃撃を逃れていく、といった映像が浮かびました
おかもとさん:
59玉が51にワープ。
占魚亭さん:
玉座から玉座へワープ。 初形と詰上りの局面の違いが明快で良いですね。
藤田卓志さん:
へび年にふさわしい楽しい作品ですね
今年もよろしくお願いします
原岡望さん:
原型から玉が勝手に飛んで火に入るとは。

くるくる展示室No.504 解答:16名 全員正解

  池田俊哉さん  おかもとさん  川石隆志さん  川越敏司さん
  川端潤さん  小山邦明さん  占魚亭さん  たくぼんさん
  中村丈志さん  原岡望さん  原田雄二さん  藤田卓志さん
  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  momidaitoさん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。