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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.482 りらっくすさん

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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
雪隠詰 20手台

くるくる展示室No.482 りらっくす

これはひと目、桂を打っていくしかなさそうです。

  19桂、26玉、18桂、25玉、17桂、24玉、16桂、23玉、

23まで呼べば、22馬を取ることができますね。 22銀成、同玉で、12飛成とすると31玉で、13角でも42角でも41玉でダメそう。 ここは31玉と逃げられないように12飛成ではなく12銀成と攻めます。 32玉なら21飛成、42玉、51角までなので23玉と逃げますが、ここが考え所。

  22銀成、同玉、12銀成、23玉、

21飛成、14玉で詰みそうだけど金の守りが強くて失敗。 13成銀、32玉、12飛成、41玉も角1枚では続きません。 なら、13成銀、32玉に23角、同金、同銀成、同玉、21飛成は? 33玉から44玉と逃げだされてこれも失敗。 41角も有力ですが、32金と移動合されると21飛成、33玉、32龍、44玉で、やっぱり逃げだされます。

ここで、14角が妙手。 紛れの多い局面で光る一手です。 同玉の一手に13成銀と押していけば、19玉で雪隠詰!

  14角、同玉、
  13成銀、15玉、14成銀、16玉、15成銀、17玉、16成銀、18玉、
  17成銀、19玉、18成銀 まで25手

作者「尻金で消す四桂追い戻しです。」

4枚の桂を縦に連打して、そのあと金追いなどで4枚とも消す趣向詰は、四桂追戻り詰または四桂追戻し詰と呼ばれていて、 将棋妙案や将棋図巧にはじまり、たくさん作られています。 くるくる展示室No.140 菅野哲郎さん(左図)はそのくるくる版で、盤面5枚で実現しています。

これまでの作品は金追いでは腹金で下に追って4枚の桂を消しています。 それに対してりらっくすさんの本作は同じ金追いでも尻金で下に追って4枚の桂を消すのが新しいところ。

角捨ての入る簡潔な折り返しも気持ちよく、解後感のよい四桂追戻り詰でした。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
桂と成銀の玉の上下面白い。
中村丈志さん:
手前の雪隠とは思いませんでした。
山下誠さん:
1筋に桂を並べて縦引きの収束はうまい。
竹中健一さん:
これは面白いし、見事だと思いました!
松崎一郎さん:
突っ張って、お尻でドンケツ電車道。
小山邦明さん:
絶対手の連続の中で、14角捨てがうまい玉の方向転換できれいな雪隠詰。
原田雄二さん:
四枚の桂と角銀が綺麗に捌けます。
楠本晋さん:
桂の連打と成銀で追い上げる鮮やかな展開。
森田正さん:
玉を桂で押し上げ、成銀で押し下げる。 楽しい。
占魚亭さん:
攻めを支える不動飛車。
池田俊哉さん:
四桂追戻詰(図巧64番)の類型だが、腹金ではなく尻金(成銀)で戻してくるのが新しいか
那須清さん:
きれいな手順です。
竹園正秀さん:
駒取追手順
川端潤さん:
行って戻るまさに一本道詰将棋。
おかもとさん:
折り返し、その手があったか!という感じ。
ootanowatasiさん:
現われてはれては消える桂馬の4本柱が見事。
嵐田保夫さん:
手なりで詰むがやはり打った駒が全て雲散霧消するのは心地よい。
S.Kimuraさん:
穴から逃げられないようにするのに,ちょっと並びました.

くるくる展示室No.482 解答:19名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  ootanowatasiさん
  おかもとさん  川石隆志さん  川端潤さん  楠本晋さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  竹園正秀さん  竹中健一さん
  中村丈志さん  那須清さん  原田雄二さん  蛇塚の坂本さん
  松崎一郎さん  森田正さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。