次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.140 菅野哲郎さん
くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱
出題時のコメント:

桂馬劇場 第2幕。20手台


これも、「四桂追戻詰」のくるくる化。 前作は斜め1往復でしたが、本作は縦方向の1往復。 元の作品は伊藤看寿の将棋図巧第64番詰将棋博物館)ですが、桂を打つ筋が違うので、 徳川家治公の象棊攷格第35番詰将棋博物館)のくるくる化というべきかもしれません。

前作も盤面10枚とすっきりした初桂でしたが、本作はなんと盤面5枚。 このような簡素な形で往復の趣向ができるとはすばらしいですね。

まずは桂の連打。

  18桂、25玉、17桂、24玉、16桂、23玉、15桂、22玉、

15や16に逃げるのは13飛成と金を取る手があります。14玉も26桂と跳ねて簡単。

  13飛成、同玉、

31飛成では12玉で金の守りが強く続きません。ここは飛車切りが英断。

  23金、14玉、24金、15玉、25金、16玉、26金、17玉、
  27金、18玉、28金、19玉、29金 まで23手


桂4枚と38玉の利きでぴったり2筋をカバーしています。 最後まで金追いして詰上り。
本作も打った桂がすべて消えるのが気持ちいいですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

凡骨生さん:
四桂を消しコンパクトな詰め上がりが上手い。
長谷繁蔵さん:
39金38香でも良さそう

全体を1段下げれば玉は金にできますね。金追いは1回減ってしまいますが、双玉のきらいな人はこちらでどうぞ。

ほいさん:
出した桂馬(おもちゃ)は後片づけするのがトレンド?

捨て駒でなくても駒が消えるのは好印象。 煙詰が人気があるのもそのためかな。

中澤照夫さん:
縦1列に並べた4桂がすべて消える。
大森常一さん:
この四桂連打も趣向のうち。
嵐田保夫さん:
スッキリ準煙詰。
井上順一さん:
打った桂がすべて消える。
池田俊哉さん:
前半11飛の底力で攻める。金を引ききるところがきれい
上田大輔さん:
玉の昇降が見ていて気持ちよかったです。
kbnrkさん:
これだけシンプルな機構で成立しているのが素晴らしい。「図巧」64番のコンパクト化といった趣。
隅の老人Bさん:
金引き趣向で桂を消す、これまたお上手、感心です。
占魚亭さん:
行きは桂馬、帰りは金に追われ終幕。
鈴木康夫さん:
質の金を利用した見事なエレベータですね。
S.Kimuraさん:
縦に打った桂馬が,綺麗に消えました.
やまかんさん:
この手順は今まで発表されてなかった?! うまいくるくるですね。

手順自体は数作作られていますが、ここまで簡素なくるくる版ははじめて。

渡辺さん:
これも玉の往復。こちらの方が紛れなくて簡単でした。

くるくる展示室No.140 解答:17名 全員正解

  嵐田保夫さん  池田俊哉さん  井上順一さん  上田大輔さん  S.Kimuraさん
  大森常一さん  螽斯さん  kbnrkさん  鈴木康夫さん  隅の老人Bさん
  占魚亭さん  中澤照夫さん  長谷繁蔵さん  ほいさん  凡骨生さん
  やまかんさん  渡辺さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。