これも、「四桂追戻詰」のくるくる化。
前作は斜め1往復でしたが、本作は縦方向の1往復。
元の作品は伊藤看寿の将棋図巧第64番(詰将棋博物館)ですが、桂を打つ筋が違うので、
徳川家治公の象棊攷格第35番(詰将棋博物館)のくるくる化というべきかもしれません。
前作も盤面10枚とすっきりした初桂でしたが、本作はなんと盤面5枚。
このような簡素な形で往復の趣向ができるとはすばらしいですね。
まずは桂の連打。
18桂、25玉、17桂、24玉、16桂、23玉、15桂、22玉、
15や16に逃げるのは13飛成と金を取る手があります。14玉も26桂と跳ねて簡単。
13飛成、同玉、
31飛成では12玉で金の守りが強く続きません。ここは飛車切りが英断。
23金、14玉、24金、15玉、25金、16玉、26金、17玉、
27金、18玉、28金、19玉、29金 まで23手
桂4枚と38玉の利きでぴったり2筋をカバーしています。 最後まで金追いして詰上り。
本作も打った桂がすべて消えるのが気持ちいいですね。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 凡骨生さん:
- 四桂を消しコンパクトな詰め上がりが上手い。
- 長谷繁蔵さん:
- 39金38香でも良さそう
全体を1段下げれば玉は金にできますね。金追いは1回減ってしまいますが、双玉のきらいな人はこちらでどうぞ。
- ほいさん:
- 出した桂馬(おもちゃ)は後片づけするのがトレンド?
捨て駒でなくても駒が消えるのは好印象。 煙詰が人気があるのもそのためかな。
- 中澤照夫さん:
- 縦1列に並べた4桂がすべて消える。
- 大森常一さん:
- この四桂連打も趣向のうち。
- 嵐田保夫さん:
- スッキリ準煙詰。
- 井上順一さん:
- 打った桂がすべて消える。
- 池田俊哉さん:
- 前半11飛の底力で攻める。金を引ききるところがきれい
- 上田大輔さん:
- 玉の昇降が見ていて気持ちよかったです。
- kbnrkさん:
- これだけシンプルな機構で成立しているのが素晴らしい。「図巧」64番のコンパクト化といった趣。
- 隅の老人Bさん:
- 金引き趣向で桂を消す、これまたお上手、感心です。
- 占魚亭さん:
- 行きは桂馬、帰りは金に追われ終幕。
- 鈴木康夫さん:
- 質の金を利用した見事なエレベータですね。
- S.Kimuraさん:
- 縦に打った桂馬が,綺麗に消えました.
- やまかんさん:
- この手順は今まで発表されてなかった?! うまいくるくるですね。
手順自体は数作作られていますが、ここまで簡素なくるくる版ははじめて。
- 渡辺さん:
- これも玉の往復。こちらの方が紛れなくて簡単でした。
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