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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.470 松下拓矢さん

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
後手持駒は飛1枚 30手台

くるくる展示室No.470 松下拓矢

初形は横送りの構図に見えますね。 後手持駒が飛だけなので、飛合が発生しそう。 65歩が浮いているので、64飛は絶対で、53玉に54香と打っていくしかなさそうです。 42玉か44玉か。

  • 42玉は52と、32玉、33香、同桂、43歩成、同玉、53香成、32玉、42とまで。 52とに32玉でなく31玉もありそうですが、同様に33香と打つと合駒は飛しかないので簡単、同桂は61飛成があります。

ということで44玉と歩を取って、52香成にすぐ43玉と逃げる前に手数稼ぎの54飛合。 同飛、同玉の局面は初形から44歩が消えて52成香が発生しています。

  64飛、53玉、54香、44玉、52香成、54飛合、同飛、同玉、

また64飛の一手で、43玉に44香と同じように進めてみましょう。

  64飛、43玉、44香、34玉、42香成、44飛合、同飛、同玉、

次の64飛に54飛合では、同飛、同玉、64飛まで。 33玉と逃げるしかありません。

  64飛、33玉、34香、24玉、32香成、34飛合、同飛、同玉、

52、42、32に成香ができたので、今度64飛に23玉と逃げると、22成香、33玉、32成香左以下52とまで駒余り。 44飛合とするしかなく、収束に入ります。 ここ54飛としてしまうと23玉で飛が浮いていて詰まないので要注意。 64飛は限定打です。

  64飛、44飛合、同飛、同玉、
  64飛、54飛合、同飛、同玉、
  64飛 まで33手

作者 「香打香成+飛交換を繰り返す趣向です。 収束でも飛交換を繰り返して還元玉。 同一地点への飛限定打6回を実現させています。」

香打香成+飛交換を繰り返す趣向。 香打香成で横に送る趣向はくるくる展示室349にありますが、本作では飛打飛合と組み合わせて、さらにおもしろくなっています。 54玉から54玉の還元玉、そして初手64飛から最終手64飛まで6回の64飛。 4回目の飛打も限定打にしたところが作者のこだわりですね。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
成香が、良く働いている

52とまで33手解。 それだと駒が余るはずですが・・・。
作意順もだいたい読めていると思いますので、甘く見て正解扱い。

山下誠さん:
最後まで飛打・飛合の限りない応酬が楽しめる。
松崎一郎さん:
悲哀(飛合)に満ちた王様。
S.Kimuraさん:
成香を2段目に並べていくとは思いませんでした.
占魚亭さん:
楽しく、綺麗に纏められていると思います。
小山邦明さん:
3手目43歩成を指したくなるが、次の33歩成は同桂なのであきらめた。
4手目52玉なら、今度は62と、32玉、33香打、同桂、43歩成、同玉、63香成、32玉、42とで解決。
池田俊哉さん:
香の空き王手で三段目に効きを作りながらの横送り
還元玉で初手と最終手が同じと言うのも良い。 25手目の限定も良い感じ
inokosatoshiさん:
11玉の配置に苦心を感じます。

くるくる展示室No.470 解答:9名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  川石隆志さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。