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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.462 やよいさん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
くるくるおもちゃ箱ではやさしく楽しい趣向詰を出題。20手台

くるくる展示室No.462 やよい

くるくるおもちゃ箱は、おもちゃ箱で最も人気のコーナー。 主に繰り返す手順をテーマとする趣向詰は性格上長手数になりやすく、そして長手数の作品は本格的な序や収束を付けたりすることが多いので、 せっかくおもしろい趣向なのに初級者には解けずに理解されないことがよくありました。 そこで、くるくるおもちゃ箱では、序や収束、難しい変化や紛れをなるべく避け、趣向自体を楽しみやすくした作品を紹介、出題することで、 さまざまな趣向を広く紹介することを目的としています。

さて、本作、横に並んだ香歩や金から、横に送る趣向詰であることが予想できます。 現在75にいる玉を、どうやったら65に移動させることができるか、と考えれば、76金、64玉、65金と捨てる手順が浮かんできます。 84玉の変化がちょっと心配ですが、85龍から94銀以下で大丈夫。 76には3枚の金のいずれも行けますが、このあと横送りを繰り返すことを想定すれば、左の金からいくことになりますね。

  76金左、64玉、65金、同玉、

趣向詰は最初の1サイクルが判明すれば、あとはそのまま続けて楽しめるのがいいところ。

  66金左、54玉、55金、同玉、
  56金、44玉、45金、同玉、

最後の金を同じように捨ててしまうと足りないようなので、ここで幕間の手順がはいります。

  46龍、34玉、35銀、25玉、

玉が15にいれば16龍で詰むので、最後にこれまでの手順をもう一度繰り返しましょう。

  26金、14玉、15金、同玉、   16龍 まで21手

作者 「金を2段活用で捨てながら横に送るプロットで、くる展No.295の手順から取り出したものです。 4回連続とはいかず、途中で破調の手が入ります。」

金が二段活用で消えていくのが気持ちよく、収束が趣向手順で決まったことも解後感をよくしています。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
金を上がっては捨てるリズムが快感を呼ぶ。
蛇塚の坂本さん:
玉を香を避けながら右から左端で仕留めて気持ち良い。
金少桂さん:
前半3枚の金は自然な流れで捨てていくが、収束37の金も同じ動きで捨てるところが巧いと思った。
くる展462 改作案
おかもとさん:
金の斜め捨て。 連続4回にならないかと試作してみたが、収束がイマイチだった。
占魚亭さん:
金の動きが楽しかった。
小山邦明さん:
4枚の金をすべて斜めに捨てる手順がとても気持良かったです。
池田俊哉さん:
金を使って玉を右に移動させるが、どこで龍を使うかがポイント
詰め上がりがすっきりしているのは良い
川石隆志さん:
盤上の金を全部捨てての詰め上がりでスッキリ
S.Kimuraさん:
金がすべて消えていくのは爽快ですね.
松崎一郎さん:
玉が4段目と5段目を鋸の歯のようにZIGZAG逃亡するのが面白い。
inokosatoshiさん:
玉の軌跡美しい。 見事に4枚の金が消える。
吉田京平さん:
置駒を捨てる流れるような趣向手順が気持ちよいです。
4枚目の金も規則正しく捨てる手順にしたいですが、この作者でも難しかったのでしょう。

くるくる展示室No.462 解答:12名 全員正解

  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん  おかもとさん
  金少桂さん  川石隆志さん  小山邦明さん  占魚亭さん
  蛇塚の坂本さん  松崎一郎さん  山下誠さん  吉田京平さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。