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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.295 やよいさん
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
金はすべて消える 30手台

くるくる展示室No.295 やよい

やよいさんのいかにもくるくるらしい趣向詰。 無防備図式で持駒なしと、手の付けやすさは抜群です。

7筋の2枚の桂が85・65・45・25に利いているので、玉を96・76・56・36・16のマスに誘えば、馬で王手をかけることができます。 金はすべて消えるということで、金を使って玉を誘い出せばよいようです。

  87金左、75玉、76金、同玉、

玉を76に呼べたので、94馬と王手できます。 87金に95玉と逃げれば96金から74馬の要領です。 94馬に対しては、すぐに66玉でなく75玉、85馬、66玉とするのが2手延命の逃げ方。

  94馬、75玉、85馬、66玉、

金も馬も二段活用で、とてもリズム感のいい趣向ですね。 これで玉がふた筋右に移動したので、続けて楽しみましょう。

  67金左、55玉、56金、同玉、74馬、55玉、65馬、46玉、
  47金左、35玉、36金、同玉、54馬、35玉、45馬、26玉、
  27金、15玉、16金、同玉、34馬、15玉、25馬 まで31手

最後も余分な手がなく、趣向のリズムのまま終わるのがいい感じ。 あらためて馬の軌跡を見てみると、あっ、馬ノコだ。
山形の馬ノコ追いはあまり作例がなく、金を二段活用で捨てながらの馬ノコ追いは本作が初めて。 お伴連れの馬ノコ追いは少し前にくる展No.282、菅野哲郎さんの 「付き馬」がありましたが、全く雰囲気が違いますね。

作者 「金を2段活用して捨てながら馬で追いかけます。玉が馬を引き付けずに逃げても詰むよう、3・4段目の「壁」に穴を開けてあるのがミソです。」

馬での追い方はかなり自由度があるので、まだまだいろいろな趣向が作れそう。 思いついたらぜひ創作してみてください。 >作家のみなさん

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

山下誠さん:
金を犠牲に、馬がジグザク行進する。各駒の軌跡が美しい。

金、馬、玉しか動かないので、美しさが引き立ちますね。

金少桂さん:
金で玉をスライドさせていく手順が面白い。端で趣向手順のまま終わるのがうまいと思った。
蛇塚の坂本さん:
金が綺麗に全て消えるところが気持ち良い。
市原誠さん:
ジグザクに動く駒達が、とてもユーモラス!!
小山邦明さん:
24が歩にできれば更に良いが変化の22銀ができないため残念。

24が歩だと、途中の延命策を飛ばして馬を94−83−72と動かしておくと、最後の16金に14玉と逃げて不詰。24香なら、25金、13玉、22銀不成、12玉、45馬で詰むというわけです。

長谷繁蔵さん:
変化もありややこしかった。ヒント30手台、31手で助かった。
ぬさん:
コレも立派な馬鋸。
S.Kimuraさん:
馬がジグザグに動くのが面白い.
池田俊哉さん:
馬の王手にいったんよろけるのがポイント。8手一組のリズム感が良い
藤田卓志さん:
馬と玉の動きが面白かったです。
やまかんさん:
少し逃げ方に迷いますが楽しめました。
やぶいりさん:
8手×4、心地良いくりかえし
占魚亭さん:
馬の動きが面白い。
Pathfinderさん:
馬移動のたびに金捨てが入るのがいいですね。

それも二段活用で。


くるくる展示室No.295 解答:16名 全員正解

  池田俊哉さん  市原誠さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  金少桂さん
  小山邦明さん  占魚亭さん  塚崎彰仁さん  ぬさん  Pathfinderさん
  長谷繁蔵さん  藤田卓志さん  蛇塚の坂本さん  やぶいりさん  やまかんさん
  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。