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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.429 TETSU

くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
後手は持駒なし 10手台

くるくる展示室No.429 TETSU

清貧無仕掛けのさっぱりした初形。 無仕掛けとはいえ後手は持駒なしで、飛や香で王手すれば合駒がないので、手を付けるには困りません。

初手は飛打の一手。 実はどこから打つかが本作で最大のポイントで、正解は61飛の限定打。 ほかから打ったのでは詰みません。 その意味は後に65香を取ることで、手を進めることで明らかになります。

  61飛、12玉、

香打は遠くから打った方が有利なので16香と打つものですが、これも限定打。 15香などでは後に取られてしまいます。

  16香、23玉、

ここまで進むと、趣向の構造が見えてきます。 縦と横からの王手を繰返してジグザグに玉を移動させる趣向。 それがわかれば、あとは収束まで一気に進めることができるでしょう。

  63飛成、24玉、28香、35玉、
  65龍、36玉、39香、47玉、
  67龍 まで13手

手順を並べれば分かるように、飛打、香打は全て限定打です。

縦横両方から王手して斜めに送る趣向は珍しく、龍飛の2枚追いでの表現を くるくる展示室 No.83棋譜ファイル)で試みたことがあります(右図)。 本作はその入門版。 飛(龍)と香による表現で、打ち場所を全て限定にしたのが主張点です。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
桂香歩の配置でシンプルスッキリ
山下誠さん:
線駒の王手に対しては逃げるしかないのがつらいところ。
S.Kimuraさん:
9段目まで行きたかったですね.
あいうえおさん:
こういう易しい問題を掲げてくださり救われます。 ありがとうございます。 今回のは言うなればソーシャルディスタンス詰だと拝察しました。

飛も香も全ての攻駒が玉とソーシャルディスタンスを保っていますね。

占魚亭さん:
限定打4発。
inokosatoshiさん:
48香が絶妙の配置
中村丈志さん:
7手目でやっと1七香の配置の意味が分かった。
おかもとさん:
玉が桂馬のように逃げていく。
池田俊哉さん:
当初65香が質駒と気付かず、飛を何回か打ちなおしてしまった
主役は三香の限定打ちかな
ひろさん:
龍と香車のコンビネーション
小林巧さん:
王方の持駒ナシだけで、こんなに面白い作品に仕上がるとは、驚き以外の何物でもない。
浜野乙三さん:
すべて限定打、受方唯一手。

くるくる展示室No.429 解答:12名 全員正解

  あいうえおさん  池田俊哉さん  inokosatoshiさん  S.Kimuraさん
  おかもとさん  小林巧さん  占魚亭さん  中村丈志さん
  浜野乙三さん  ひろさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。