次へ
次へ
詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱

くるくる展示室 No.385 菅野哲郎さん

くるくるおもちゃ箱
くるくるおもちゃ箱

棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
くる展160の発展 30手台

くるくる展示室No.385 菅野哲郎

やよいさんのくる展160は、本作と同じ98玉配置で、 「89と、87玉、79桂、76玉、」 の4手サイクルで斜めに二つずつ移動する趣向詰でした。

本作も89と、87玉と同様に始まりますが、79桂に77玉となって、次のステップに行くため一工夫必要になります。

  89と、87玉、

66の成桂の守りが強いので、これをどうするか。 そう、67とと捨ててから76と、同玉、67銀とすれば取ることができますね。 これに対し75玉か65玉ですが、75玉といったん逃げて87桂、65玉とした方が2手長くなります。

  79桂、77玉、67と、同成桂、76と、同玉、67銀、75玉、87桂、65玉、

サイクルの最初に打った桂が最後に跳ねるところ、気持ちいいですね。 この10手のサイクルで、87から65に斜めに移動させることができました。 続けて趣向を楽しみましょう。

  57桂、55玉、45と、同成桂、54と、同玉、45銀、53玉、65桂、43玉、
  35桂、33玉、32と、同玉、23銀成、31玉、43桂不成、21玉、

最後のサイクルではジャマな成桂がないので、成桂を動かすと金捨ての2手はなく、2手短くなっています。

あとは収束。 よく見ると、遠くから19の香がにらんでいます。 42角の利きにも注意。

  22歩、11玉、24と まで33手

10手サイクルで斜めに二つずつ移動する趣向詰でした。

作者 「No.160のやよいさんの図をもうひとひねり。 ややこしくすればいいというものでもないですが、打った桂をはねるところはちょっといい感じなのではないかと思います。」

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

蛇塚の坂本さん:
玉を隅の1一に追いやり最終隅の1九香で仕留める所が、粋だねぇ?
山下誠さん:
桂を補充しながら銀桂の協力で右上に追っていく趣向。桂の二段跳ねのおまけ付きが嬉しい。
本間瑞生さん:
易しくて楽しめた
S.Kimuraさん:
打った桂馬がその後に跳ねるところが良いですね.
米澤歩登さん:
初形のと金の布陣が綺麗。
津久井康雄さん:
打った桂をもう一回活用するあたり芸が細かい。
占魚亭さん:
やよい氏作の見事な発展形。
小山邦明さん:
打った桂が跳ねて再活用する手順が良い。
おかもとさん:
こまかい動きで成桂をはがしつつ追い上げていく。 打った桂が跳ねるあたりも好感がもてる。
池田俊哉さん:
10手サイクルと言う複雑な構成の斜め追い趣向。 趣向に比べてあっけない収束が逆にユーモラス
ハマGさん:
こういうノコもありますか

玉の軌跡を見ると大きなノコギリになっていますね。


くるくる展示室No.385 解答:11名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  おかもとさん  小山邦明さん
  占魚亭さん  津久井康雄さん  ハマGさん  蛇塚の坂本さん
  本間瑞生さん  山下誠さん  米澤歩登さん

当選者は、全題の解答発表のあと、展示室で発表します。