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詰将棋おもちゃ箱くるくるおもちゃ箱
くるくる展示室 No.348 菅野哲郎さん・若島正さん 合作
くるくるおもちゃ箱
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棋譜ファイル(柿木将棋kif形式)

出題時のコメント:
受方の持駒は飛1枚 60手台

くるくる展示室No.348 菅野哲郎・若島正 とてもすっきりした形。 思わず解きたくなりますね。

47角などでは28玉で王手に困るので92角と成れる位置から打ちます。 28玉なら38角成で詰みだから合駒の一手ですが、受方は持駒飛1枚なので83飛合。 同角成、同金で持駒を角から飛に変換することができました。

  92角、83飛合、同角成、同金、

飛を入手したものの、19飛では28玉で、王手は続いても千日手。 ここは27飛と合駒請求して再び角を入手するのが正解です。

  27飛、28角合、同飛、同玉、

持駒は詰方角、受方飛と元に戻りましたが、玉と金が一つ動いています。 ということは、この手順を繰り返せば少しずつ移動させることができそう。 行けるところまで行ってみましょう。

  91角、73飛合、同角成、同金、26飛、27角合、同飛、同玉、
  81角、63飛合、同角成、同金、25飛、26角合、同飛、同玉、
  71角、53飛合、同角成、同金、24飛、25角合、同飛、同玉、
  61角、43飛合、同角成、同金、23飛、24角合、同飛成、同玉、
  51角、33飛合、同角成、同金、

91角に82飛合では、次のサイクルで63角が打てて簡単。 飛合は3段目でなければなりません。
最後は金が23に利いてくるので、23飛打で清算します。

  23飛、同金、同飛成、同玉、

角は入手できませんでしたが、代わりに金が入手できました。
ここで折り返して、金追いで再び29玉まで戻って収束です。

  13金、24玉、14金、25玉、15金、26玉、16金、27玉、
  17金、28玉、18金、29玉、19金 まで61手

シンプルな初形から、持駒変換しながらの送り、折り返して金追いで還元玉の詰上りと、純粋に趣向を楽しめるくるくるの理想のような作品でした。

TETSU No.9 この飛角を持駒変換しながらの趣向は発展性が高く、昨年の看寿賞作品、 馬屋原剛さんの「手裏剣」のようなすごい作品も作られています。

本作が楽しいと思われた方は、TETSUの右図の作品も是非ご鑑賞ください。

それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。

高田明浩さん:
王を、引かせて23飛が最高!
蛇塚の坂本さん:
金が横移動し玉を守り今度は縦移動で玉を追い詰めるところが面白い。
山下誠さん:
合駒が飛車か角に限定されるので、持駒変換による愉快な王の縦移動が成立する。
時たま解き卵さん:
長手数≠難しいというのを実感した好作品でした。
S.Kimuraさん:
角と飛車の打ち合いが楽しめました. 49にいるのは金では駄目なのですね.

金では、5手目19飛、28玉、38金まで。

小山邦明さん:
縦に動いて収束する金の入手までの手順の方は横の動きでその違いが面白い。
占魚亭さん:
質駒の金を誘導するサイクル手順が素晴らしいです。
ぬさん:
少ない駒数で上手くできてますね。
ハマGさん:
金ノコかと思ったら横ばい+後ずさりでした。
鳥本敦史さん:
見た目取り組みやすそうでしたのでこれだけ解答します。 金の横滑り、玉の縦滑りが楽しい。収束もくるくる。 合作とのことですがどちらがどの部分を担当されたか知りたいですね。

多分、原作菅野さん、改良若島さんという分担でしょうか。

池田俊哉さん:
遠角に対して三段目に角を打たれないよう抵抗する玉方。 見かたによっては持駒変換+呼び出し剥がしとも取れるのかも

金を何枚か配置して順番に剥せたりしたら、おもしろそうですね。


くるくる展示室No.348 解答:13名 全員正解

  池田俊哉さん  S.Kimuraさん  キリギリスさん  國吉進さん  小山邦明さん
  占魚亭さん  高田明浩さん  時たま解き卵さん  鳥本敦史さん  ぬさん
  ハマGさん  蛇塚の坂本さん  山下誠さん

当選者は、展示室で発表しています。