空き王手型銀追いの趣向詰。
追い趣向は普通は直接王手で追いかけるのですが、本作のように空き王手で追うパターンもたまにあります。
通常は攻め駒は近づける、玉は遠くに逃げるとしたものですが、本作では逆に攻め駒は遠ざける、玉は近寄っていくというのが狙い。
といっても、銀は78の角でピンされているので遠ざけるしかなく、悩むことはなかったと思います。
玉が上がっていくのは、8手目75玉と逃げるためと、これも簡明な理由。
45銀、42玉、56銀、53玉、67銀、64玉、78銀、75玉、
64角 まで9手
75玉と逃げても、64角の一手詰。
角は離して打ってもかまいません。
このパターンの追い趣向は飛び道具の枚数で回数が制限されます。
それをカバーするためにノコギリ型に動かす作品もよく作られています。
例えば右図のくるくる展示室No.100では飛2枚を使って横型の玉ノコを実現。
この作品も本作と同じように、攻め駒の玉が遠ざかる、受け方の玉が近づくというパターンです(13手)。
それでは、みなさんの感想を。 解答到着順です。
- 山下誠さん:
- 銀と玉が平行移動するかわいい1局。
- S.Kimuraさん:
- 飛車を使って9筋で詰めるようにするのは大変でしょうか.
飛を使えば繰り返しを増やすことはできますが、本作は10手以下と決めて作ったので。
- 長谷繁蔵さん:
- 角を取るとは思わなかった。金と飛でもできそう。
- 中沢照夫さん:
- 銀と玉の平行移動。
- 小山邦明さん:
- 銀の動きを制限している角を取って、それで詰ます手順は爽快。
- 蛇塚の坂本さん:
- 銀と香のコンビネーション面白い
- 市橋宗士さん:
- 左下への視線は読みづらいが、駒なし、ヒト桁なので考え易かった。角以外は偶数枚の対称的配置、使用駒趣向、銀斜線移動趣向、盤面を広く使って、銀の特徴が表現されていると思います。
まだまだ雨等続きます、熱中症にも御気を付けくだだい。
暑さはこれから本番。 全国大会も熱い大会になりそう。
- 高田浩史さん:
- 2手目42玉が意外でした。
- Pathfinderさん:
- ひたすら引く銀とそれを追いかけるような玉のやりとりが面白いです。
- 占魚亭さん:
- 玉と銀の斜め移動。面白かったです。
- 藤田卓志さん:
- 斜めの、なんというのか。
ダブルスラッシュみたいなラインが印象的。
- 池田俊哉さん:
- 78角を利かさぬよう、さらに取ってしまおうという銀の移動
9手に拘らず、角は左から打って非限定を消す、と言う手もあったかも
- ハマGさん:
- 凧あげみたい
|